こんばんは。
劇場公開されたアニメ映画、「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」と「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」の豪華2本立てを観てきました。
いやはや。
何と申しますか、申し訳ない。
私はこのアニメの知識がおっそろしく浅いです。
というか、ほぼゼロです。
TVアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」というタイトルは勿論目にしていました。
目にしていましたが、タイトルがそんな感じなので、なんというか、軽い学園コメディーものとか、そんなのかと思って全く関心を持たず流していたのです。(青春ブタ野郎シリーズを大切にしていらっしゃる方々、本当にすみません、反省しております)
そしたら昨年、いつも楽しく読ませて頂いている あみだ くじ代 (id:amidax) さんのブログにこんな記事が投稿されました。
その数か月後にもう一本。
TVシリーズが終わってから、その後の話が劇場版として3本公開されたそうなのです。
あみだ くじ代さんの記事はネタバレは無しで、ストーリーや内容は殆ど文章からは分からなかったのですが、いくつか引っかかるワードがあり、「あれ?もしかしてこれは見とかなきゃダメな奴だったの?」という気がしてきました。
なんかすごく面白そう、というか、自分の好みのアニメだったような気がしてなりません。
といくら気になっても、もはや私には簡単にそれを観る手段は無いので、いつか機会があった時の為に、タイトルは胸に刻んでおきました。
そしたら!!
少し前に公開映画情報をチェックしたら、3本ある劇場版のうち最後の2本が劇場公開されるというのを見つけました。
あらま、どうしましょう。
あみだ くじ代さん曰く、話は繋がっているので、TVから劇場版1作目を見ておかないと、置いてけぼりを喰らうらしく、最初から通して観て欲しいと書いてらっしゃいます。
そらそうですよね。
しかし、観る手段は無し。
うーん、どうしよう、、、
ここは観ないで、いつかBDが発売されてから最初から通してみた方が良いかな、と思ったり。
そこで、もう一度上記の記事を読んでみたら、やっぱり気になる、気になり過ぎる。
映画館で観られるのは恐らくこの機会だけでしょう。
やっぱり、ここは置いてけぼりになったとしても観に行った方が良いだろう、うん、きっとそうだ、となりました。
気持ちはほぼ固まってから、それくらいは良いか と思い、ちょっと予告編を観てみたのです。
基本過去作を通して観てる人に向けての予告編なので、登場人物の知識すらない私が観ても全く何のことかわからなかったのですが、そのバックに流れていた主題歌に惹かれました。
主題歌って、確実ではないですけど、そのアニメの作風を予感出来るじゃないですか。
ほのぼの学園モノなら、主題歌もほのぼの系な事が多いでしょうし。
戦闘モノなら主題歌はテンポの速いエレキギターがギュワンギュワンしてる音楽が使われたり。
この予告編で流れていた曲は、歌詞は追いませんでしたが、曲調からしてもおちゃらけた内容のアニメに当てた音楽とはどうしても思えません。*1
こういう曲が合うアニメなら間違いないでしょう と、もう観る気満々で前売りチケット購入です。
いやはや。
本当に観に行って良かった。
いい映画だろうな と思って観たので、ハードルは結構上がっていたのですが、それをはるかに超えてきました。
2本続けてだったので、そこそこの長丁場だったと思うのですが、素晴らしい時間を過ごせました。
冗談じゃなく、映画が終わった時に心の中で「あみだ くじ代さん、ありがとう」って思ってましたから。
劇中、主人公が叫んだり、大きな演技が殆どなく、淡々とストーリーが進む静かな映画で、BGMもそれに合った弦楽曲やピアノ曲がとても綺麗でした。
勿論、知識が圧倒的に不足しているので、なんで主人公はこういう生活をしてるのだろう とか、最初は分からないことが多かったですが、考えてみたら映画でもそういう背景の説明は全く無く、最後まで回収もされないのなんていくらでもありますから、それくらいの感覚でいれば何も問題はありませんでした、私は。
それも映画が進んでいけばなんとなく察することも出来ましたし、それが些細な事に思えるほど、静かに進む内容にして全く隙が無く、終始のめり込んで観ていました。
最後は泣けましたね。
置いてけぼりでこれなら、最初から観てきた、この作品を大切にしてる人はどれだけ感動したのだろう。
チケットを買った直後、日本の親友にTVシリーズのバニーガール先輩の夢を見ない が面白そうな予感しかないから試しに見てみて感想を教えて という無茶な指令を出したのです。(笑
そしたら、一気見してしまったそうで、なんと彼の奥様の方が夢中になり、食い入るように観てたわ と言ってました。
人を見かけで判断してはいけない と言いますが、アニメをタイトルで判断してはいけない と反省です。
もしも私と同じ様にこのアニメを観ていない人が居らっしゃったら、その印象とは全く違う展開になるかもしれませんよ。
少し悲しく、切なく、甘く、
そして少し不思議な物語。
観る人によってはそこかしこに自分と重なるところもあるかもしれないですね。
いや、しかし今回はほんとにブログを書いててよかったと思いました。
ブログやってなかったら多分上記の記事を読むことも無かった可能性が高く、このアニメを観る事も、少なくとも今回の上映を観る事は無かったでしょう。
お会いしたことは無いけど、いつも記事を拝読して、なんとなくそのひととなりを感じられる方が書いた評価だったから関心を持ったのですから。
名作を一本逃すところでした。
危なかった~。
今はいつかBDを買って最初から通して観る事が楽しみです。
あれですね、SWのEP4~6を観てからEP3に至るまでを観る みたいな感じかな?(違う)
しかし、青春ブタ野郎って、いったいなんでそんなワードが出てきたのでしょう?
主人公はそんな感じでは全くなかったし、、、
最初から見たら分かるのかな。
思春期症候群ってのもよく分からないし。
こんなに何にも分かってないのに、とても感動した作品でした。
たぶん、見逃してる名作がまだまだ沢山あるんでしょうね。
楽しみは尽きない。
*1:「大いなる遺産」の予告編を観た時の感覚に似てた。