こんばんは。
先日、年内に観に行けたら と記事内に書いた映画「Ferrari」を観てきました。
この映画、タイトルはFerrariなので、イタリアの自動車メーカーのフェラーリの華々しい歴史や名車の開発、レースの栄光等が取り上げられた内容なのか と思われるかもしれませんが(私もそう思ってました)、メーカーのフェラーリではなく(無い事も無いのですが)創始者のEnzo Ferrari(エンツォ フェラーリ)の伝記映画です。
もちろん車の開発やレースのシーンは出てくるのですが、全体の割合いとしてはフェラーリの周りの人間関係や会社経営の事が中心となっています。
私は伝記映画と書きましたけど、取り上げられたのは1957年のこと。
歴史に詳しい方なら、この年がどんな年だったのかパッとイメージできるのかもしれませんね。
映画を見る前は、内容は数年前に上映された「Ford v Ferrari」の様になっているのかと思いました。
しかし、実際に鑑賞しての感想は。
重い、とても重い。
観終わった後、ズぅ~ん となにかがドッシリとのしかかってくるようでした。
とはいえ、それは決して映画が面白くなかったというのでは無いです。
その時の当事者(フェラーリやそれに関わる人たち)が乗り越えてきた、壮絶な時間を見せられます。
でまた重い内容と反対に、舞台であるイタリアの山間や田園の風景がとても美しいのです。
街中も当時の雰囲気を再現しているのでしょう、建物、豪邸の室内の調度品に、田舎の住宅地の風景、とにかく映像が綺麗。
ストーリーの進行にもとても引き込まれる、いい映画でした。
その分、観終わった後のずぅ~んが増幅された気がします。
もちろん車も沢山出てきます。
街中にはアルファロメオが走り回り、当時のフェラーリのライバル的存在のマセラティ、サーキットではクラシックのフォーミュラのテスト等、車好きには見どころ満載です。
興味のない人にとっては騒音雑音なのでしょうが、なんで車の排気音というのは、あんなにいい音に思えるんでしょう。
エキゾースト”ノート”とは良く言ったものです。(排気音=楽器の奏でる音の意)
ずっと聴いてられますね。
映画、とても良かったのですが、英語のイタリアンアクセントがかなり強く、私の英語力では聞き取るのが大変でした。(もともとそんなにしっかり聞き取れない)
出来ればもう一度、字幕付きでしっかり観てみたいです。
そしたらずぅ~んが倍増されるのかな。
そうそう、映画とは直接関係ないのですが。
朝一番の上映に行ったのですが、映画館のロビーに入ったところで、高齢紳士淑女のグループが輪になって談笑しているところを横切って、指定された部屋にはいりました。
そしたら、その団体が後から入ってきて、横一列にズラッと並んで鑑賞なさってました。
オーナーズクラブのメンバーが待ち合わせて観に来ていたのかな。
もひとつ。
当日は会員ディスカウントDayで半額ほどで鑑賞できました。
そのことをすっかり忘れていたので、ちょっと得した気分。
という事で、もう日数的にこの映画が今年の最後の映画でしょう。(自宅で観るのは除きます)
今年最後の映画、ずっしりとした良い映画で終わる事が出来ました。
日本公開はまだ決まってないのかもしれませんが、機会があれば興味のある方は是非観てみてください。
しかし、フェラーリに限らず、大きな会社の運命を背負って危機を乗り越えた人達って、すごいな。