模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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映画「Ford v Ferrari」~Ford GT 40 が好きなら絶対に見に行くべき!! 

 こんばんは。

 

 「Ford v Ferrari」公開してすぐに観てきました!*1

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 (公開直後に観たのに、何故か映画館には一枚もポスターが貼っていなかったので、過去の写真です)

 

 今回は軽くネタに触れています。

 

 

 

 一番好きな車は何?

 と聞かれても、むちゃくちゃ好きな車が何台か頭を走り回り、一番というのはなかなか決められません。

 だけど、知ってから常にその何台かの中に居続ける車の一台、Ford GT40。

 なんだか最近はGT40というのはメディアが名付けたとかなんとか、Fordのオフィシャルな名前では無いとかなんとか。

 今更そんなこと言われても知らんやん。

 昔見た スーパーカー大全集 みたいな どの本にもGT40と書かれていたので、ここでは新型とオリジナルと分けるためにGT40と呼ばせて頂きます。

 

 もう結論から言って、GT40が好きな人はもれなく観に行きましょう。

 いや、行かないとダメ!絶対!

 だって、GT40めちゃくちゃカッコいいよ。

 まさに、鬼の様にカッコいいです。

 あまりの美しさに佇んでいるだけで泣きそうです。

 いや、果たして使われているのが本物なのかどうか、それは私には分からないのですけど、、、*2

 出て来る度に興奮しているので、細部を確認する余裕はまるでなかったのです。

 でも、脳内変換では完全に1966年のルマンの実況を見ているので、あれはもう本物なのです。

 

 大筋は有名な話なので、車が好きな人なら大体の所は既にご存知の事でしょう。

 あとは映画として脚色されたり、盛り上げる演出が付け加えられているのだとは思いますが、ストーリーもとても良かったです。

 実際にどうなるのか分かっていたとしても、それを今の映像で見られるというのはたまらなく興奮します。

 

 そうそう!

 映画の最初の方に出て来るレースのシーン、砂漠の中にあるサーキットが舞台なのですが、スクリーンに映し出されると同時に 「ウィローだ!!」とドキッとしました。

 よく遊びに行くヴィンテージ・モーターサイクル・レースが開催されているサーキットのWillow Springsが舞台だったのです。

mata1.hatenablog.com

 そっかー、ほんとに歴史的な価値のあるサーキットなんだなぁ と再認識しました。

 

 

 それにしても、私が「はぁ~、すごいな」と思ったのは、主演の一人であるChristian Bale。

 私が知っているクリスチャン・ベールは「American Psycho」やC・ノーラン監督のダークナイト・シリーズ等の大金持ちで男前 というイメージですが、今回Ken Miles役を演じた彼はそのイメージと全く違う、クセの強い社会性に乏しいメカニック兼ドライバー。

 もう見た目からして別人のようでした。

 話し方、しぐさ、顔つきまで どれをとってもブルース・ウェインとはかけ離れていて、役者っていうのは凄いなぁ と本当に感心しました。

 そういえば、「The Machinist」と言う映画で見る彼もまた凄いです。

 不眠症で1年間眠ることが出来ていないという、ミイラの様にやせ細った役を演じていますが、なんでもその為に30kg以上減量したとか。

 映画自体もとても印象的な映画でした。

 とても静かな、ジャンルとしてはサイコサスペンス?になるのかな。

 未見の方はこちらもおススメです。

 

 Ford v Ferraiは静かどころか、手に汗握る熱い映画です。

 知らないことも沢山ありますし、そうかぁ、あの時の背景はこんななってたのかぁ とか、とても興味深い場面もあります。

 勿論、映画としての脚色も多いでしょうから、全部をそのまま事実として取れるという事は無いのでしょうけど、それでも実名で語られるとなんとなく現実に思えてしまいます。

 胸が熱くなるシーンも沢山です。

 沢山あるのですが、その中でかなりガツンと来たのは、当時のFord社長が初めてGT40を見に来た時、そのままCaroll Shelbyが運転するGT40の助手席に同乗するというシーン。

 グッとくるものがありました。

 

 それと同時に、ちょっと悲しい部分もあります。

 その熱いストーリーの中から私が一番強く感じた事。

 組織の中で生きていく事が難しい人が組織の中に入る事はやっぱり大変 という事でした。

 それこそ、レーシングカーを開発するとか、組織に属さないと出来ない様な大きなプロジェクトはあります。

 そういう偉業を成し遂げる事によって得られるものもあれば、もしかしたら小さい世界の中かも知れないけど、1人でその時に出来ることをしっかりとこなしていく事によって得られること。

 どちらがどうとかいう事では無く、どちらの世界に身を置いた人生が本当に自分が欲しかった人生なのかどうか。

 主人公のKenはどう考えても組織の中で生きて行くには向かないと私は思うのですが、結局はGT40に魅せられてしまってそこから離れられなかったのでしょう。

 私はどちらかと言うと組織の中で生きて行くよりも気ままに生きることを選んできたような人間なので、組織の中で生きて行くKenMilesを見ていると胸が締め付けられる思いをしました。

 まぁ、それほどGT40は魅力的だったという事でしょうか。

 いや、やはり家族の為と言う部分が大きかったのかな。

 他人からの評価、賞賛を求めず、目の前のやるべきことをやり、そこに心からの満足を得る。

 私は自己満足と言うのは一番人を幸せにするのじゃないかな と思うのです。

  

 日本での公開は、もうちょっと先になるんですね。

 迫力が凄いので、是非映画館のでっかいスクリーンで楽しみましょう!

 

 私も字幕付きでまた見たい!

 

 

 今日は写真が殆ど無いので、ここぞとばかり 今まで撮ったFord GT(40)の写真をまとめて上げてしまいます。

 

 最初の写真は、20年以上前に 多分オレンジ郡で開催されたカーショーで見つけたGT40。

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 勿論デジカメなんか無い時代なので、プリントした写真をスキャンしました。

 

 多分これも同じ時に見つけたもう一台。

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 これは Mk.II かな?

 

 これも、20年以上前に撮ったものですが

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 これ、なんとロサンゼルスのダウンタウンの市街地を通行止めにして作られたコースで開催された、ビンテージ・カーの市街地レースでの一枚です。

 今考えると、よくそんなイベントが出来たなぁ と思います。

 実際、この一度しか開催されなかったので、色々無理があったのかもしれません。 

 コーナーのイン側を突いてくるポイントだったので、全体が写せなかったんですねぇ。

 でも、私にとっては貴重な一枚です。

 

 ここからは、新型のFord GTです。

 過去にCars & Coffee等の記事で出てきたものを抜粋です。

 

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 出来ることなら、シフトレバーはドア側につけて欲しかった!!!

 本物はシフトレバーをドア側に付けることで、椅子をかなりセンター寄りに設置してあります。

 そのコクピットがまた、もう鬼の様にカッコいいのです。

 

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 ここからは更に新型のFord GTです。

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 最初の復刻版は、かなりオリジナルに似ていますが、最新型は派手にエライことになってますなぁ。

 でも

 Ford GT40 カッコいいですよね?

 これがスクリーンの中で走り回るんですから、それだけで見る価値ありです!

 

 図式としてはアメリカ対イタリアになり、もちろんアメリカ寄りに作られていますが、やっぱりFerrariのファクトリーが出て来たときは ぉおお!!! と大盛り上がりです。

 ただ、英車贔屓としては、少しくらいLolaの事も出てきても良かったんじゃない? と思ってしまうのでした。

 もしかしたら、英語をキャッチできなかっただけなのかな。

 その辺も含めて、もう一度観よ。

 

 Ford v Ferrari、むちゃくちゃおススメです!!!




*1:原題は vs では無く v になっています。

*2:本物といっても、さすがに実際にレースに出た車という意味では無く、当時極少数発売されたホモロゲーション・モデルの事です