模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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Taku-Tonとんぼ玉 通信教室 中級編(2023-6月分添削)

 こんばんは。

 

 趣味で蜻蛉玉を焼いています。

 ずっと独学で練習していたのですが、現在は 竹内硝子製作所主催の とんぼ玉通信教室「Taku-Ton」で学んでいます。 

 初級クラスから始まって地道に続けて、現在は中級編を受講しています。

 3ヶ月毎に自分のトンボ玉を添削していただけるのですが、6月が添削月でした。

 いやはや、中級編になってからというもの、内容がとても濃くて、一つ一つの課題にかかる時間も長くなってきています。

 

 3ヶ月間で仕上げた課題の玉、見てください。

 

 まず1つ目は。

 太引きの市松玉

 市松模様なので、正方形に出来るだけ近い四角が均等に並ぶのが理想なのでしょうが、そうは簡単に出来ません。

 この柄、四角い模様の元のようなものを並べて作っていると思われるかもしれませんが(私はそう思ってました)そうではなく、ガラスの特性を使って徐々にこのような柄に変わって行く工程がとても面白い課題でした。

 歪な箇所がありますが、それもまぁ溢れ出る手作り感 ということで、見逃してください。

 これは最初はとても市松になるとは思えない状態から、この様に持ってくるので、なるほど ガラスはこういう性質があるのか という学びがあり、今後自分で柄をデザインする時に応用出来るように、しっかり覚えておいたほうが良い課題でした。

 

 次はとんぼ玉ではない、いつもと違った課題です。

 チューブビーズ

 とんぼ玉は金属の芯にガラスを巻き取って焼き上げる事で、中心に穴が通ったガラス玉になりますが、この課題は芯を使わないでガラスをチューブ状に形成したものをカットしてビーズにしてあります。

 工程は書けませんが、最後の段階でちょっともたついてしまい、均等な太さにならず、テーパーがかったチューブになってしまいました。

 

 でもって、もたついた事が原因で、柄をつけたガラスが余ってしまったので、課題とは別に その残りを使って、こんなものを作りました。

 

 そして、課題のチューブビーズと上のパーツを組み合わせて、ネックレスに仕立てました。

 使っているチェーンは、先日アンティーク・フリーマーケットに素材を探しに行って仕入れてきたものです。

 あ、そのフリーマーケットの事も記事にしようと思っていてすっかり忘れていました。

 今度投稿します。

 

 

 点打ちの幾何学模様玉

 なんだか緊張感がほぐれる柄です(笑

 この玉はタイトル通り、ほぼ点打ちという基本技術のみで柄を作っています。

 如何に各点の大きさと位置をコントロールするか という基礎トレーニングのような課題でした。

 こういう地力を鍛える課題は一見地味に見えて、真面目に取り組んでこなした後は、少しだけ手指のコントロール力が上がっているのが実感出来ます。

 修行好きには堪らない課題です。

 

 

 レースの縞模様玉

 この玉はお師匠様のお手本を見た時に、ビビッと来たくらい好きな柄です。

 色使いがとても好み。

 しかし、柄を綺麗に揃えるのがとても難しく、なかなか上手く仕上がりませんでした。

 好きな柄なので綺麗に仕上げたくて、かなり幾つも失敗作を作って、漸く上の写真の玉くらいに上がってきました。

 師匠の玉は本当に美しいのです。

 頑張る。

 

 

 七宝紋の玉

 これはパーツを組んで、それを玉に入れていく系の玉です。

 オレンジさんによくある事なのですが、何故かパーツが小さくなってしまいがちです。

 そのパーツに合わせて玉の外周が決まってくるので、この玉も外周が小さく、妙に伸びた玉になってしまいました。

 色々加減が難しいです。

 こういう複雑な幾何学模様がバシッと揃うと、とてもカッコ良いんですけどね。

 

 

 白黒のレース玉

 これは時々登場するレース玉のバリエーションですね。

 レースの作り方も、色々なパターンを作る事によって、ああすればこうなる というネタを増やして行く意味もある課題だと思います。

 

 

 最後の玉は、この期間に焼いた玉で一番大変でした。

 でもって、時期に合ったなかなか良い柄です。

 

 朝顔の玉

 この玉は、蔓や葉の階層と花の階層とに分かれている、奥行きのある玉です。

 そして花は立体的で水中花のようになっています。

 この玉で苦労したのは、下の階層に蔓と葉を入れて、それを透き掛け*1した後に花を入れるのですが、クリアで覆って花を入れる時に、先に入れた葉の柄が崩れてしまうことでした。

 元々透き掛けが上手く出来ないので、モタモタしてる間に既に出来ている柄にも熱が加わって流れてしまうのです。

 これは透き掛けをもう少し上手く出来るようになる良い機会かと思い、下の柄を崩さずに最後まで焼き上げる練習として結構失敗を繰り返しました。

 漸く朝顔の葉っぱっぽい状態をキープしながら最後までたどり着いた玉が上の写真です。

 

 中級編も進むに連れて更に難しくなってきています。

 私がとんぼ玉を始めるきっかけになった柄の玉が中級編の課題に出てくるのですが、まだそれに到達するのにはもうちょっとかかりそうです。

 なんとか振り落とされないように、これからも精進していきます。

 

 私が学んでいる通信教室はこちらになります。

www.tk-glass.net

 とんぼ玉に興味があっても、自宅近所に工房や教室がなければなかなか始める一歩が踏み出せないと思います。

 通信教室Taku-Tonなら、遠方の方でも自分のペースで時間のある時に課題を進めることが出来ます。

 なんせアメリカからでも問題なく学ぶことが出来ていますから、やってみたいけど何から始めればよいのやら、、、と思っている方は一度連絡をしてみてはいかがでしょうか。

 

 楽しいですよ~♪

 

 

 

*1:玉全体を一層クリアガラスで覆う技法