模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

*当ブログではアフィリエイト広告、Google AdSenseを利用しています

Ampex (真空管アンプ)がやってきた!

 こんばんは。

 

 今日は久しぶりにオーディオ関連です。

(注)毎度の事ですが、この記事の内容はオーディオの達人が関連機器の事を詳しく説明する様なタメになる物では無く、家でレコードを聴きたい!と言う初心者で知識もない私がちょっとしたことで いちいち喜んだり驚いたりしてる模様をお届けするものです。

 

 少し前に、行きつけのレコードショップのマスターから旧い真空管アンプを貸りて、その音にびびったお話を書きました。

mata1.hatenablog.com

 それ以来、どうしてもその音が耳に残ってしまって、今までは満足していた自宅の音だったのですが、Ampexから出てくる生命力が溢れるような音をまた聴きたくなってしまいます。

 まぁ、そのアンプが欲しくなってしまったのです。

 それ以来、地道にネットオークションやクラシファイドをチェックするのですが、1950~60年代のモノで、しかもそんなにメジャーで人気のある機器でもありません。

 そうそうは出てこないのです。(そのおかげで価格高騰とかは無いのですが)

 たまーーーに出てきたと思っても、程度が良くなさそうだったり。

 旧いと言っても一応は精密電気機器なので、発送時にダメージを負うリスクも増える為、あまりに遠方の州からの購入は避けたい。*1

 最初からそう簡単に見つかるものではない とは思っていたのですが、ほんとに見つからないなぁ という話を、レコードショップに遊びに行った時にしたのです。

 そしたら。

 ウチの予備を売りましょうか? とマスターがオファーしてくれました!

 いいんですか?! と話を聞いてみると、もしも壊れた時の為に、バックアップとして見つけたら購入を繰り返し、全部で6だか8だか持ってるとのこと。

 いくらなんでもそんなに沢山バックアップは要らないのでは、、、、というと、マスターも、笑いながら 要らないよね と。

 もちろん、ありがたく売って頂く事にしました。

 送料もかからないし(場所によっては1万円弱かかるので、バカにできない)、輸送中の事故の心配も無いし、なにより現時点でちゃんと動く事も確認出来るし、願ったり叶ったりです。

 ほんとにこのマスターにはお世話になりっぱなしです。

 その上。

 在庫の中からショップで使っているデモ機も含めて4台預けるから、自宅でじっくりと聴き比べて一番気に入った音が出るアンプを選んで良いよ、と これまたありがたいお言葉が。

 もう遠慮なく甘えるしかありません。

 

 で、4つ預かってきました。

f:id:mata1:20211029164415j:plain

 同じアンプといえども、何十年も前の機械で、装着されている真空管も色々です。

 1基ずつ繋いで音をチェック。

 すると、サウンドチェックしてみた所、1基だけが飛び抜けて良い音を出してます。

 これは本当に凄かったです。

 いつもサウンドチェックに使うレコードが何枚かあり、そのなかの一枚のピアノソロの部分を鳴らした所、ピアノの弦をハンマーが叩く音、それがボディや蓋に反響する音をちゃんと、しっかり聴き分ける事ができました。

 今までそんな風に聴こえた事はなかったので、このレコードにはそこまで分離した音が記録されていたのか と、そのレコードのポテンシャルにまで驚いた程です。

 過去の記事で、プリアンプやカートリッジ等、オーディオの環境が変わり、音がクリアになった時に、スピーカーの前に掛かっていた薄布を捲ったように聴こえる とか言うようなことを書いたことがあります。

 今回のアンプ交換は、スピーカーの前に毛布でもかけたあったのか と思うくらい変化がありました。

 更に音のメリハリも増え、録音された場所の空間も感じられる、ほんとに目の前がスタジオになったかの様。

 うーん、たまらん。

 

 その1基から少し離れて2番目に良いのがあり、そこからさらに少し離れて3番目と4番目はほぼ同じ。

 このアンプはモノラルアンプなので(まだ当時はステレオ録音は余り普及して無かった?)、スピーカー1基につきアンプも1基ずつ用意しないといけません。 

 この4つの中から2つ選んでペアにする必要があります。

 そうなると、3番、4番を選ぶのが左右のバランスも取れるので、それが無難だとおもうのですが、飛び抜けて良い音のアンプがほんとに凄い音で、どうしてもそれが欲しくなってしまいました。

 1番と2番を見ると、装着されている真空管も違うようなので、もしかしたら真空管を1番に合わせて揃えると2番も近い音が出る可能性もある?(しらんけど)と勝手に自分に都合の良い解釈をして、結局1番と2番のアンプを引き取らせていただくことにしました。

 まぁ、左右のバランスが取れるまではモノラルのレコードを聴く時に使うでも良いですしね。

 

 といった顛末で、とうとう我が家にAmpexがやってきました。

 

 しかし、このAmpex、音は本当に大満足、何の不満も無いのですが、、、

 見た目が、、、

f:id:mata1:20211029164437j:plain

 オーディオ機器というよりは、昭和な事務用品のようです。

 こんな物から凄い音が出てくるとは、ちょっと信じられないですよね。

 (私も最初は まさかそんなことが と思ってましたから)

 

 実際に今使っているシステムにこのアンプを組み込むには、ちょっと足りないものもあるので、それらを揃えて使えるようにするまでに、ちょっとアンプ自体に工作をしてみようと思います。

 Ampex見た目向上プロジェクト。

 そちらはまた後日、日を改めて、、、

 

 

 

 

 

*1:アメリカはでっかいので、国内でも届くのに1週間以上かかったりすることもあります。その上郵便は兎に角荷物の扱いが荒いので、相当気をつけて梱包してくれる人に当たらないと、個人売買の場合は基本なんらかのダメージが発生する覚悟が必要です。