こんばんは。
今日はまたえらく長くなってしまいました。
こちらはもう色々な事がすっかりと元通りになっていますが、それまでは昨年の春頃から、ロックダウンがあったり、暴動もあったり、買い物に不自由したり、色々と困った状況が続いていました。
しかしその間、悪いことばかりでもなく、私にとっては良いこと というか、もの凄いこともあったのです。
今日は少し前にあった、その出来事を思い出して書いてみます。
何度かライブに行った時の事を書いた事があるJosh Nelson。
現在も活動しているピアニストの中では、私の一番推しです。
ロックダウンで仕事に影響を受けた職業は沢山あると思いますが、ミュージシャンもその影響をモロに喰らった職業の一つではないでしょうか。
ライブハウスやコンサートホールは軒並み営業不可で、ミュージシャンはみんな仕事をする場が無くなってしまいました。
そんな中、Facebook等を使ってライブ配信をするミュージシャンが出てきました。
仕事が出来ないというのは気の毒ですが、通常なら見ることのない、自宅からの演奏をライブで観られるというのは、外出することも出来ず悶々としている音楽好きにとっては、とても大きな楽しみになっていたと思います。
昨年は我が一番推しのJoshNelsonも、自宅から配信を始めました。
ピアノ演奏は勿論、好きな映画の話や音楽、レコードの話をたっぷり1時間+αも配信してくれていたので、とても楽しみにしていました。
彼以外で他に楽しみにしていたのはBenFoldsのライブ配信。
こちらはトークは少なめで、延々とピアノを弾きまくる形式。
しかもガンガンアレンジを加えて次々とメドレーのように曲が展開していく演奏で、ただただ すげーーな と見とれていました。
で、ですね。
そろそろ良いことの話になってくるわけです。
Joshのライブ配信が観られた というのも良いことの一つなのですが。
正直なところ、なんでそうなったのかはっきりと覚えていないのですが、、、
たまーーに ですが、Joshとメールでやり取りができるようになったのです。
? どゆこと? って思いますよね。
ほんとに、経緯をはっきりと覚えていないのですが、ロックダウンになってからすこーしだけお近づきになる機会があって、時々、ほんとに迷惑にならない程度にメールを送って、彼からも返事が来る という状況になったのです。
信じられないでしょ?
私も信じられません。
そんなある日。
何かのことをJosh nelsonにメールした時、ちょっとお願いをしてみました。
彼の曲でとても好きなピアノソロの曲があるので、その曲をライブ配信にリクエストしてみたのです。(←なんだかんだで相当図々しい)
そしたら、既に少し先のプログラムは内容や構成を考えてあるので すぐには無理だけど、機会があったら弾いてくれる という返事がありました!
なんということでしょう!
実際に弾いてくれるかどうかは置いといて、そんな返事をくれただけでも、もうオレンジさんすっかり舞い上がっております。
Josh、いい人です。
さて、ここまででだいぶ良いことが続いておりますが、もうちょっと続きます。
ある日のライブ配信で、いつものようにPCの前に座り観てた時のこと。
一区切りした時にJoshが「次はリクエストをもらった曲を弾こう」と言うじゃあありませんか!
その曲名は「Wells, Verne, and the Magic Lantern」、私がリクエストした曲です。
そして、その曲について話をし始めました。
その説明を聴いて、(恥ずかしながら)そのタイトルがなんの事なのかがやっとわかりました。
今日の記事のタイトルがそれなのですが、タイトルを英語で読んでいて全くそれが何の事か意識して無かったのです。
Wells はH.G.ウェルズの事で、Verneは(これは全く気づかなかった)ジュール・ヴェルヌ、Magic Lanternは幻灯機 というスライドプロジェクターの元祖 みたいな道具の事ということでした。
彼は旧い映画が大好きで、特にクラシックSFが大好物。
良く映画のサントラも配信で弾いたりしていました。
この曲はそんな彼の大好きな事に対するイメージが詰まった曲だったのですね。
一曲の中に起承転結がしっかりあるようで、私はこの曲を聴くと、いつも具体的にというわけではないのですが、その奥にはストーリーがあるように感じ、色んなシーンが浮かぶような気がして、聴き終わると映画を見終わったような感覚になります。
彼の説明を聞いてなんとなく自分が受けた印象に納得しました。
そして説明が終わって、いざ曲に入ろうとする時、なんと!「オレンジ、リクエストありがとうね」 と言ってから弾き始めたのです。
はい、ちょっと想像してみて下さい。
もしあなたの一推しさんがこんな事をしてくれたとしたら、どれだけドキッとすると思いますか?
チビッたとしても、誰も責めることは出来ないですよね?(いや、さすがにチビっては無いです)
私はブログで曲やアルバムを紹介するときも、動画等を貼り付けることは余りしないです。
そういう事がどの辺まで大丈夫なのかが良く分かっていないからなのですが、今日はちゃんと本人に許可ももらったので、是非その曲を聴いていただきたいです。
そんなに長い曲では無く(4分弱)、とても静かな、私には癒し系の曲です。
そういえば、この曲は一度も楽譜に起こしたことが無いとか言っていたような。
メモくらいはするでしょうが、基本頭の中で作曲を終わらせてしまって、楽譜として残さなくても何年後でもすぐに弾けるって、一体どうなってるんでしょう。
漸く様々な規制がほぼ無くなって、ライブハウスも営業を再開しています。
待ってました! とばかりに多くのミュージシャンがライブ・コンサートをすごい勢いで再開しています。
JoshNelsonも何度かライブをしたのですが、なかなか都合が合わなくてまだ行けてないのです。
あー、早くライブで彼(と彼のバンド)の演奏を聴きたいです。
多分、現在はヨーロッパツアー中だと思うので、またLAに帰ってきて活動し始めたら、できるだけ早めに聴きに行こう。
今日紹介した曲の入ったアルバムはこちら。
以前紹介した「Exploring Mars」も1曲目が朗読から始まる、コンセプトアルバムのような仕上がりになってます。
こちらもオススメです。
上の2枚はインストの曲がメインになっているので、そういうのはあまり という方にオススメしたいのはこちら。
私の大好きなヴォーカリストのサラさんとJoshのデュオ。
スタンダード・ナンバーも含まれていて、とにかく歌もピアノも素晴らしいです。
私が持っているのは、USオリジナルのDream in the Blueの方ですが録音もかなり良いので、自宅のオーディオをいじったときのサウンドチェックに使うアルバムの一枚です。
CD版は一曲目がBlackBird(The Beatlesのカバー)なのですが、Joshのイントロとサラさんのスキャットが絶品。
これは本当にオススメの一枚です。
一人でも多くの人に聴いて欲しい。
数年前に日本にツアーに言った時のライブ・アルバムもあります。
ここのリンクから飛ばなくても良いので、もしも気になって チョット聴いてみようかな と思う人が一人でも増えてくれれば嬉しいな。
JoshNelsonの公式ホームページのオンラインショップではデジタル版も販売されています。
www.joshnelsonmusic.com ちょっと覗いてみて下さい。
なんだか今日は只々推しを押し付けるような内容になってしまいました。
毎回の事なのですが、好き事について書くと収集が付かず、ダラダラと長くなってしまいます。
そんな文章に最後までお付き合いくださってありがとうございました。