模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

今年、いやここ何年かで最高のライブだった! Josh Nelson Quartet ~Live at Sam First Los Angeles (後半)

 こんばんは。

 

 予定よりも長くなってしまって前回いきなり途中で切れてしまったJosh Nelson Quartet ライブの続きです。

mata1.hatenablog.com

 あともうちょっとだけお付き合いください。

 

 前回 「またまた目の前ですか」というコメントを頂きました。

 そうなんです、前回のサラさんのライブの時はその席以外はソファーで相席とか、お店の奥の全くステージの見えない席しか残っていなかったので、その席を取りました。

 今回は他にも席は沢山あったのですが、ピアニストの手が良く見える席 となると、この席以外ではこの席に座った人(今回の私ですね)が邪魔になって手元は見えなさそうだったのです。

 ピアニストの後ろになると両手を見ることは無理ですし。

 で、結局前と同じ席になったわけですが、、、

 あまりにも近い。

 最初にJoshがこちらを向いてキーボードを弾き始めた時は、余りに緊張してまともに見ることが出来ず。(どこの乙女だよ)

 同じく緊張して写真を撮ることも出来ず、相方に 写真撮らないでいいの? と言われ1stセットの終わりの方で漸く撮ることが出来ました。

 というのが前回。

 

 1stセットが終わり、少しの休憩の後2ndセットが始まります。

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 その休憩時間中も次のセットの打ち合わせか、それとも「あそこんとこ、めっちゃよかったやん!!」とか盛り上がっているのか、、、

 とにかく終始みなさんニコニコ楽しそうです。

 

 しかし、前回書きそびれたのですが、少しトラブル というと大げさですが、ちょっとした問題があったのです。

 1stセットが始まってすぐにJoshがPAに向かって何か言ってます。

 どうやら彼のモニタースピーカーの音が殆ど出ていないらしく、彼は自分のピアノの音が全く聞こえない状態での演奏だったようでした。

 一曲目が終わって直ぐに調整をお願いしたものの、何とか聞こえるようになったのは1stセットのほぼ終盤辺りだったように思います。

 自分の弾く音が聴こえない状況下での演奏、もちろんプロのピアニストならそれで間違えるような事は無いのでしょうが、やはり相当やり難かったと思います。

 それでも全くイライラすることなく、PAに伝える時も穏やかに笑みを絶やす事無いJoshNelson、素敵過ぎる。

 

 2ndセットが始まり、再び最高に楽しい時間が過ぎて行きます。

 そうそう、他にも これは更にやり難かっただろうなと思うトラブルがあったのですが、なんとまぁ ピアノの調律が結構派手に狂っていました。

 特に右手を斜めに出したあたりで一音とんでもなく狂っているのがあって、これはかなり気になったと思います。

 もしかしたら4夜の間、調律師は一度も入ってなかったのかな。

 聴く側からしても、とても耳が引っ張られてしまうので、最低限調律はちゃんとしておいてほしいものです。

 が、それもお構いなしで素晴らしい演奏を聴かせてくれるJosh Nelson、素敵過ぎる。

 会場のピアノはKawaiで、丸っこく柔らかい音がしていたのですが、彼のあのキラキラとした音がコロコロと湧き出てくるような音は楽器が変わってもちゃんと出てくるものなのですね。

 相変わらずギターのLarryはJoshがソロを取っている時はニコニコ(うっとり?)しながらずっと聴き入っていました。

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 4夜連続の最終夜の2ndセットという事で、今回の公演のファイナルセット。

 1stセットもすごかったのですが、ファイナルの高揚ぶりは凄まじいものがありました。

 曲を重ねるごとに徐々に上がるボルテージ。

 ファイナルセットのラストナンバーはスタンダードの「I'm Old Fashioned」。

 いや、もうね、なんというか。

 とてもアップテンポに元気よくアレンジされた I'm Old Fashioned、最後の花火の様に各楽器がまさに炸裂です。

 今までよりも長めのソロを回し、それぞれが物凄い演奏を繰り出すわ、みんなさらに声出してくるわ、前から来る圧が凄い!

 そして、みんながそれだけ全開に演奏を繰り出してきているのに、その上で完璧な調和。

 信頼の絆が見えるようだ。

 Joshもかなり激しい演奏をしてるのに、なんともまぁ楽しそう。

 彼だけじゃない、ベードラギター、とんでもない高みでの調和の波を心地よく漂ってるよう。

 すんごい激しいのに、揺蕩う様に心地良い。

 なんなのこれ。

 その上で一番に来る感情は たのしい!!

 たのしくてたまらない!

 最高のライブはそんな怒涛の様な圧や感動で終わりました。

 そしてやってきたのは

 なんて幸せな時間なんだろう でした。

 

 音楽を聴いてここまで幸せになれる感性を持っていられてよかった。

 

 

 ライブの後、落ち着いた頃を見計らってJoshに話しかけてみました。

 いつもの様にCDのジャケットにサインをお願いしてみます。

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 誰も彼の所には来ていなかったので、ちょっとゆっくり話をすることが出来ました。

 ほんとは色んなことを聞こうと思っていたのだけど、用意していた事は全部忘れてしまって、この日に思った事が多かったのですが、その中で一つ。

 真ん前でキーボードを弾いている時に見た彼の指、むちゃくちゃ長かったんです。

 その指を見て うわぁ~ ゆびなっがー と思ったという事を伝えると、彼はニコニコしながら手をぱぁっと広げて見せてくれたのです。

 そこですかさず私はどさくさに紛れて自分の手を同じ様に広げて重ねてみました。

 おててのしわとしわをあわせてしあわせ、、、

 この手はもう洗いません、、、*1

 ほんとだー、なっがー とか言って盛り上がっていたら、彼も盛り上がって

 「だから僕は10度まで届くよ!」*2

 と言ったのですが、ん?10度?もっと届くんじゃない? と思っていたら、彼は「ほらっ」と言って鍵盤の上で手を広げて見せてくれたのですが、、、

 10度、余裕の余裕で届いてました。

 普通 何度まで届く?とかいうとき、めいっぱい開いてギリギリ届く所を言う人が殆どだと思うのですが、彼は指を軽く丸めた感じで10度届いていたので、中の3本はその状態でも自由に動かせそう。

 なんか 実戦派なんだなぁ とまた感動。

 そんな感じでライブの後もキャッキャ言って盛り上がってました。

 

 ライブハウスを出て駐車場に向かう途中は半ば放心状態。

 はぁ、、、楽しかった と自然と声に出るくらい、ほんとに楽しかった。

 そうこうするうちに駐車場にたどり着き、オフィスの前を通ります。

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 (これがオフィスの入り口、用事があるときはここにスタッフが常駐しています)

 前回利用した時は、車を出す前にこのオフィスで清算を済ませてから車に向かわないと、ゲートでは支払えなかったので、今回は忘れないようにと立ち寄ったのですが、何故かこの時はゲートで支払ってくれ と言われました。

 一体どういうシステムになってるのか今ひとつ分かりませんが、今度はレシートを提示して割り引いてもらうためにこのオフィスに立ち寄ってみよう。

 

 ライブの中でJoshが彼のアルバムを一枚紹介していました。

 2015年に発売された「Exploring Mars」というアルバムです。

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 ライブでもこのアルバムから何曲か演奏されていました。

 「そろそろ手に入りにくくなってきているから、もしも興味があるのなら手に入らなくなる前に買ってね」と言っていたので、まだ持ってなかったので帰ってすぐに注文しました。

 いつもなら強くおススメする所ですが、このアルバムは聴く人を選ぶと思います。

 コンセプトアルバムなので、全編を通して一つ という仕上がりで、中には効果音的な曲も入っていたり、難解なものもあります。

 ただ、私的には一曲目が流れた時点ですぐに「あ、これは来たな」という耳応えがありました。

 名作の予感は的中、とても気に入ったアルバムになりました。

 一曲目は(多分)火星に関する文章の朗読のバックで音楽が流れる というもので、ここからしてこういうのがダメな人はダメかも。

 ただ、朗読の声の距離感がとても心地よく、バックで流れるコード進行がまたとても綺麗なのです。

 このコード進行はアルバムの最後で再び登場、その時にはスキャットで主旋律を奏でる曲となって回収されています。

 万人受けするキャッチーなメロディを作るというのは、作れるかどうかは別としてなんとなく理解できるのですが、一度聴いた時には うーん、個性的な曲だなぁ くらいに思えたのに、何度か聴く内にジワジワと侵食してきて、いつの間にかイヤーワームに変わってるような曲は、どういう頭の構造の人が作ってるのか、わけがわからないです。

 スピーカーの前、定位置に座ってじっくり聴きこむというのも良いのですが、定位などを気にせずこのCDの音を部屋に満ちさせて楽しむのもなかなか良いアルバムです。

 私はガラスを溶かしている時のBGMによく使っています。

 もしも試聴できるのなら、一度聴いてみて欲しいです。

 もしかしたら、ドハマりするかもしれませんよ?

 

 あれ???

 前編よりも全然長いじゃないか。

 あとちょっととか言って、すみませんでした。

 それくらい良かったんだな という事で許してください。

 

 本当に楽しかった Josh Nelson Quartetのライブでした。

 最後までお付き合いくださってありがとうございました。

 

 

 

 

www.samfirstbar.com

 

 SamFirstに行くときに利用しているParkingはこちら。

joesairportparking.com

*1:うそです、お家に帰ってすぐに洗いました

*2:ドからはじめてオクターブ上のミまで。余談ですが、作曲家のラフマニノフはピアニストとしてもどえらい人で、手が大きい事で有名。なんと右手は14度届いたとか。これは普通じゃないです。