こんばんは。
色々な制限が解除されて、出来なかったことも出来るようになってきました。
その出来なかったことの一つ、ライブハウスやジャズ・クラブの営業も開始されてますが、狭い室内でかなり密集する状況なので、個人的にはもうちょっと我慢したほうが良いか と思い、まだ行っていませんでした。
ロックダウン明け後、最初に行ったライブはPat Methenyでした。
先日、私のイチ推しピアニストのJosh Nelson がライブをする ということで、やっとこさ全席指定のホールとは違う、熱気ムンムンな小さめのクラブでのライブに行ってきました。
場所は何度か行ったことがある、ロサンゼルス国際空港のすぐ近くにあるジャズクラブ Sam Firstです。
Josh Nelsonといえば。
ロックダウン中にあった嬉しい出来事の筆頭、ライブ配信でリクエストに応えてもらった事件。
その一件があってから初めてのライブです。
色んな意味で楽しみ過ぎます。
いつもライブに行くときにはお互いに声を掛けるライブ仲間も都合が付いたので、彼にピックアップしてもらって一緒に会場に向かいました。
パーキング事情があまり良くないので少し早めに向かったら、開場時間よりもだいぶ早く到着。
車で待ってても仕方ないので、クラブの方に向かいます。
ドアも閉まったまま だーれも居ないな と思っていたら、私達に気がついたスタッフが奥から出てきてくれました。
「ここは初めて?」(スタッフ)
「うんにゃ、コロナ前に来たことあるよ」(オレンジ)
「おー!じゃ帰ってきてくれたんだね!ありがとう!!時間前だけどチップを弾んでくれたら今すぐ入れてあげるよ!」(ス)
「え~(笑」(オ)
「うそうそ。ちょっと早いけど、いいよ、入って」(ス)
というやり取りがあり、開場前に中に入れてもらえました。
すると、ピアノの前で楽譜を整理してるJoshにいきなり遭遇!!
覚えてるかなぁ と思いながら挨拶をしたら。
「Heyオレンジ!来てくれたんだ!ありがとー!」と満面の笑みで迎えてくれました。
これは嬉しかったです。
まだお客は誰も入っていなかったので、そこで暫くお話をすることも出来ました。
いつもならライブの後でレコードやCDにサインをお願いすることが多いのですが、せっかく誰もいないので、そのままの流れでお願いしました。
このアルバムは、リクエストに応えて弾いてもらった「Wells, Verne, and the Magic Lantern」が収録されています。
このCDを出した事でその時の話もちょっとしたり、なかなかよろしい時間でした。
さて、ライブです。
メンバー構成は、Josh Nelson (piano), Larry Koonse (guitar), Bob Sheppard (tenor sax), Clay Jenkins (trumpet), Bob Bowman (bass), Steve Houghton (drums)の6人。
席はいつもと同じ、真ん中の一番前に座ります。
一曲目は初めて聴く曲でしたが、すぐに うわ~、これはJosh Nelson作曲だなぁ と分かる曲調。
時々やってくる不安定な主旋律がクセになります。
(この日はJosh Nelson(とBob Bawmanの連名)の新しいアルバム「Tomorrow is Not Promised」のリリースイベントだったので、この場で購入したCDを帰宅後に聴いて分かったのですが、このアルバムの一曲目に収録されている曲でした。)
その後も新譜からの曲を続けて演奏していたので、聴いたことのある曲と言うのは一曲だけだったのですが、当たり前とは言え特上の演奏を聴くとその曲を知っていようがいまいが、本当に幸せな気持ちになります。
眼の前のホーンの迫力にもシビレます。
この時のメンバーで知っていたのはJosh以外にはギターのLarry Koonse氏。
私、彼のギターはかなり好きなんです。
超絶速弾きフレーズとかをゴリゴリくるタイプでは無いのですが、殆ど歪ませない音で、タッチがとてもよく、メロディーラインがとても柔らかく人柄がモロに出るタイプ。
演奏から人柄が感じられるのは良いですよね。
ホッとする演奏です。
Joshはこのライブのリーダーですが、これも彼の人柄なのでしょう、ソロを取る楽器が多いので、他のメンバーを立てる と言うと言い過ぎかもしれませんが、少し控えめだったように思います。
とは言え、ソロではガンガンに攻めた演奏を披露してくれました。
一緒に行った友人も驚いていたのですが、席は奏者のすぐ前で、ホーンセクションもあるのに、絶妙なバランスですべての楽器が聴こえるのです。
ハコ自体の音響が良いのか、PAが良いのか、至近距離なのになんでこんなに良い音で聴こえるのか不思議です。
もちろん、結構な大音量なのですがバランスが良く音質も良いので全く煩く感じません。
大きなホールでの大音量も良いですけど、やっぱり生音の圧を感じ、奏者とも近くコミュニケーションもある小さめのライブハウスはたまらないです。
この日のライブは超満員で、いつもなら人が居ない場所にも席が設けられていて、私の席からは人が被ってしまい写真を撮りにくく、演奏時の写真は上の一枚だけです。
やっとライブが解禁になって、足を運ぶ人が増えたのもあるのかと思いますが、JoshNelsonの人気も高まってきているのかな。
ライブは入場者入れ替えで2セット行われたのですが、私は時間の都合で1stセットだけで帰宅しました。
おそらく時間が緩くなる2ndセットでは盛り上がり具合によってはスタンダードが多めのアンコールが続く、より熱いライブだったのではないかと思います。
新しいアルバムに収録されている曲はこのライブのメンバーの曲やスタンダードが集められていて、Josh名義の曲は2曲のみでしたが、スタンダードの中には大好きな曲「Blue in Green」が入っていました。
Josh が弾くBlue in Green、生で聴いてみたいです。
また近いうちにSamFirstでライブをやって欲しいです。
出来れば時間を作りやすい週末を希望します。