模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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サポートミュージシャンとしての演奏を堪能する ~Josh Nelsonライブ2本

 こんばんは。

 

 今年は良いライブが多い。

 なんだかんだで今年に入ってから月1回以上のペースでライブに行ってるような気がします。

 少し前に1週間の間に2回ライブハウスに出かけた事もありました。

 既にチケットを取ったライブが1本と、たぶん行くだろうライブが2本控えてます。

 定期的にライブに行けるのは生きる活力になります。

 

 大好きなピアニストのJosh Nelsonが、リーダーでは無くサポートミュージシャンとして参加していたライブを見つけたので行ってきました。

 場所は最近一番よく行くSamFirst。

 

 この日はNicolas Beardeというシンガーのライブだったのですが、その伴奏を担当したのが、なんとJoshNelsonTrioだったのです。

 バンドのメンバーは、ピアノのJosh、ベースがLuca、ドラムはDan Schnlle と、今のところ私が一番Joshとの相性が良いなと思う組み合わせ。

 主役のシンガーは知らないけど、バックバンドが目的です。

 

 ライブがスタートしたのですが、シンガーのおっちゃんの粋な計らいで(かどうかは分かりませんが)、一曲目はトリオでの演奏から始まりました。

 

 やっぱりこのトリオは間合いの取り方、廻し方、お互いの手の内を熟知しているからこその安定の安心。

 特にベースのLucaは、初めてJoshに紹介された時から比べたら全然ノリが違う。

 以前は余り目立たなかったのですが、最近は 良いベースだなぁ と感じます。

 

 Danはお気に入りのドラマー。

 この日もキレのある、それでいて煩過ぎない丁度良いところを攻めてくる心地よいドラム。

 

 あ、今日は歌い手が主役のライブでした。

 2曲目からは主役が登場です。

 まずは暫くトークがあり、ライブスタート。

 前奏としてトリオの演奏が始まったのですが、先に演奏した時とは全く雰囲気が違います。

 ピアノトリオとしての演奏は、3人の演奏が良い意味でバチバチに対峙して、ガンガンに攻め合います。

 聴いてるこちらも気合が入ります。

 しかし歌い手が入るとトリオはあくまでも伴奏、引き立て役。

 トーンも落として3つの楽器の調和がとても心地良い。

 うまいなぁ。

 イントロを聴くだけで、なんだかとても贅沢な雰囲気を味わえました。

 ピアノトリオの時は前のめりで聴き込んでいましたが、伴奏になるとゆったりとした時間を楽しむためのBGMという感じ。

 友達とお茶を飲みながら会話を楽しむ時に流れていて欲しい。

 これは、、、良いぞ。

 大変申し訳ないですが、完全に耳は歌よりも伴奏に持っていかれていました。

 周りは大変盛り上がっていましたし、ライブの後でCDを購入する人も結構いたので、良いライブだったのですが、私はバンドの音にニヤニヤが止まりませんでした。

 

 

 

 

 

 別のある日。

 ロサンゼルスから見てずーっと南にある港町、San Pedro。

 そのSanPedroの海沿いでは無く山側の住宅地近くにある、Alvas Showroomで Nick Mancini というミュージシャンがリーダーのライブがありました。

 そのピアノ担当がJoshだったので、行ってきました。

 リーダーのNick Manciniは、こちらで一般的にVibes(ヴァイブズ)と呼ばれる楽器、Vibraphone(ヴィブラフォン)奏者です。

 Vibesの奏者といえば、Milt JacksonやCal Tjader、GaryBurton などなど、有名な人も多いですが、私は実際に演奏を観るのは初めてです。

 

 会場はライブのほかに、ダンス(バレイ?)の演目も対応できるようなところでした。

 

 ステージ真ん中にVibraphone。

 Vibraphoneはペダルも付いているんですね。

 たぶん、ピアノのサステインペダルと同じ働き、かな?

 あとはヴィヴラートを調整するノブみたいのが端にある様でした。

 

 Vibesがリーダーと言っても、カルテットのライブなので、歌い手のバックバンドとは違い、通常のJazzのライブとノリは同じです。

 しかし、初めて観るVibes。

 とても面白い!

 マレットの先にある丸いのが超高速で上下する様は、スーパーボールが跳ねるのを高速再生してる様で、しかも片手にそれを2本ずつ持ってわちゃわちゃ動き回るのは、耳だけでなく眼も楽しませてもらいました。

 なんとまぁ、器用な。

 Vibesのレコードは何枚か持ってますが、そこまで夢中になる楽器では無かったのですが、ライブで観る(聴く)のは良いですね。

 それにフォワンフォワンするビブラートが、アコースティック楽器なのにエレクトリック楽器の様な音色で(実際にファンを回すのに電気は使ってますが、、、)、いつも聴きに行くジャズのライブとはまた違う雰囲気で、とても新鮮。

 思っていたよりもずっと良かったです。

 ライブの中盤ではリーダーがメンバー紹介をした際に、Joshに「一曲ソロを頼む」と突然の無茶振りをしてくれたおかげで、とても綺麗なバラードのソロ演奏を聴くこともできて大満足。

 

 ライブが終わってJoshに、「ソロ、めっちゃ綺麗かった!」と声を掛けたら、「打ち合わせでもそんなこと言ってなかったから、突然で焦った!」と笑ってました。

 

 目当てはピアノで行って来たライブでしたが、それが切っ掛けで初めてのVibesの演奏を観る事ができて、ちょっと世界が広がりました。

 また機会があればVibes、聴きに行こうかと思います。