模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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終演に向かっての盛り上がりがすごかった! ~ Josh Nelson Live at Sam First in Los Angeles

 こんばんは。

 

 前回はライブ会場に着いて、開演するまでで区切ってしまったので、今日はその続きです。

mata1.hatenablog.com

 

 

 今回のライブメンバーには、彼のお気に入りだと思われるドラマー Dan Schnelle、ギター Larry Koonseが居ました。(それにBassとSax、ゲストボーカルが加わります)

 この二人は私もとても好きなミュージシャンで、今まで見た感じではJoshとこの二人はとても相性が良く、特に他のドラマーの時とはノリが全然違うので、私のワクワク度は上がる一方です。

 DrのDan氏、背が高くてスタイルもよく、カッコイイんです。Drも最高。 

 

 やはり、この二人が居るときのJoshのライブは良い。

 1stセットなので、最初は会場も奏者も暖気運転という感じだけど、演目が進むにつれて徐々にメンバーのシンクロ率が上がってきます。

 いや、やっぱりJosh Nelsonのピアノは良いなぁ。

 前回のライブは彼よりも先輩(と思われる)ミュージシャンが複数参加してたライブだったので、なんとなく彼は引いて先輩を立てているような雰囲気があったのですが、今回は彼のアルバムの告知ライブなので、新しい彼の曲が続き、声(合いの手?)も出てとても良い感じ。

 まだ発売前のアルバム収録曲なので、聴き込めていない曲ばかりですが、テクニカルな曲が多い印象で、ライブではメロディーラインを楽しむよりも各ミュージシャンの掛け合いや疾走感を感じました。

 これはアルバムが出たらじっくり聴き込めば、どんどん良さがわかってくる気がします。

 中盤の2曲には、とてもキュートな女性ボーカリストのGaby Morenoが加わりました。

 グァテマラ出身の彼女はかなり昔からJosh Nelson と知り合いだったそうです。

 シンガーソングライターで映画音楽にも関わっている、かなり多彩なミュージシャン、プロデューサーとのこと。

 私が聴いた感想は、パワー系ではなく、澄んだ伸びやかな声で、とても細かいビブラートが綺麗。

 2曲ともその声に合った静かなバラードでした。

 

 ライブが終盤に差し掛かった時、Joshがメンバーになにか指示を出していました。

 ちらっとDrのDan SchnelleがJoshに「このままここに居たら良いのね?」と確認しているのが聞こえました。

 そしてJoshが

 「ここらでちょっと前の曲を演奏しようと思う」とコメントしました。

 「タイトルはスピリット。」

 きたーーーー!!

 彼はほんとに言ったことをちゃんと忘れずに実行してくれます。

 どうやらCDに入っているのとは少し違って、サックスとのデュオでの演奏ということです。(だからDanが後ろに下がるかどうかの確認をしていたのですね)

 ピアノのイントロ、大好きな進行です。*1

 メロディをサックスが取るのは初めて聴きました。

 

 タイトルの「Spirit」ですが、ぱっと聞くと「魂」という意味かと思いませんか?

 天体好きの方ならピンと来るかもしれませんが、実はこのSpiritはNASAが火星に送った無人探査機の名前なのです。

 火星に水があるか(若しくはあったという痕跡があるか)を探査するために送られたSpiritは、途中ソーラーパネルに埃が積もって発電できなくなり、活動停止か?と思われたけど、突風によって埃が払われて復活したり、脚(タイヤ)が壊れて行動範囲が狭まったり、最後には身動きが取れなくなり、その場で何年も観測を続けて、最終的に活動を停止するまで6年間データを地球に送ったそうです。(興味のある方は調べてみてください。なかなかドラマチックです)

 火星でたった一人で身動きも取れず、それでも黙々とデータを送り続けたSpiritを想い曲を書いた というのがまたなんとも、、、。

 その事を想いながら聴くと、この曲はとても深いです。

music.youtube.com

 

 Spiritが終わると、どうやら次が最後の曲になりそうです。

 「次もちょっと昔の曲なのだけど。最後に「Atma-Krandana」を演奏します」

 と言うと、会場の一角から凄い歓声が上がりました。

 Joshもびっくりして、「なんだ?どした??」と訊くと、バンド仲間で来てる一行らしく、その曲をカバーしてるということでした。

 おー、それは凄いな。*2

 Atma-Krandanaはね、すごくカッコいい曲なんですよ。

 これも大好きな曲で、アルバム「Discoveries」の一曲目に収録されています。

 Spiritではピアノとサックス以外のメンバーは小休止でしたが、再び全員参加の演奏。

 ライブの最初からどんどんシンクロ率が上がって来てたのが、この最後のAtma-Krandanaで物凄い事になってました。

 この一曲の中でも更にシンクロ率が上がり、これぞ音楽の化学反応。

 もしくは、各楽器で技の応酬、がっぷり四つ。

 音が塊になってガンガンこちらに飛んでくるようです。 

 元がかっこよい楽曲なので、これはたまらん!

 身体が動くのを止められません。

 最高か、、、

 私の中での伝説のライブ、あの時の感覚に限りなく近い感じを味わうことが出来ました。

mata1.hatenablog.com

 

 

 (レコーディングVer.は見つからなかったので、日本でのライブ・アルバムの音源です)

music.youtube.com

 

 あーもっと聴いていたい。

 でもこの曲が最後で1stセットは終わってしまいました。

 むむーーーーー、この流れで2ndセットに突入かぁ。 

 どれだけ盛り上がるのだろう。

 会場に居続けられる人が羨ましいです。

 

 名残惜しいのですが、観客の入れ替えもあるので仕方ない。

 帰る前、最後にもう一度Joshのところに行って挨拶。

 「Spirit、どうだった?」

 「そら良かったよ~!イントロを聴いただけでやばかった!ありがとう!!!またライブ来るね!」

 

 後ろ髪を引かれる思いで会場を後にしました。

 

 うーん、やっぱりメンバーがツボに入った時のJoshのライブは凄い。

 それと、次回はできれば1stと2nd、続けて聴かないと。

 

 このところ定期的にSam firstでライブをやってくれているので、また告知がないか気をつけておこう。

 

 心拍数が上がったJosh Nelson のライブでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:CDではイントロはギターのLarryが弾いています。とても良い響きのコード進行がクセになります。

*2:日本でもこの曲をカバーしてYouTubeに上げているバンドがありました。