こんばんは。
先週末の我が家はシロアリの検査を受けていました。
毎年少なくとも一度は検査や駆除の為に業者に来てもらっています。
先の週末も朝から検査員と薬剤を扱う技師の二人組がやってきて、外回り、家の中、屋根裏に床下と順番に検査をして、シロアリを発見したら薬剤を注入して駆除していきました。
昨年の検査では、ガレージと家の中にシロアリの痕跡が見つかって駆除してもらったのですが、その場所がオーディオ機器を置いてある部屋、しかもスピーカーの後ろの壁からの天井。
脚立を使って天井近辺に薬剤を注入してもらうために、スピーカーやキャビネットを急いで移動させないといけなかったので、なかなか大変でした。
スピーカーは位置決めが大変なので、出来れば移動させたくなかったのですが、仕方ない。
さて、週末の検査では、家の外回りに数ヵ所シロアリが発見されたのですが、ガレージを含めて建物の中には痕跡は見つからなかったので、慌てて作業スペースを確保することも無く、滞りなく終了しました。
今年は問題無くてよかった と思っていたのですが、検査員から思いもしなかった事を言われました。
「オレンジさん、この家を検査に来るのは多分今日が最後だわ」
我が家がシロアリ検査を受け始めた時、最初の検査員はご近所さんから紹介してもらった日本人の検査員でした。
その当時は南カリフォルニアで唯一の日本人シロアリ検査員だったそうです。
ずっとその方に診てもらっていたのですが、体調に問題が出て仕事を続けられなくなり、その方のスーパーバイザーが引き継いで検査に来てくれるようになりました。
そのスーパーバイザーが定年になり、その次に来てくれるようになったのが、最初の日本人検査員の方からずっと指導を受けていた現在うちを診てくれている彼なのです。
シロアリの検査は家の隅々まで診てもらうことになるので、誰でも良い というわけには行きません。
X-Fileを観ていた人なら覚えがあると思いますが、残念ながらアメリカでは基本的に「Trust No one」(誰も信じるな)です。
いつも来てくれている彼は、本当に神経は細かく、とても周囲に気を使い、言葉使いも態度もとても丁寧で、もう家に来るようになって何年にもなります。
おまけに彼の趣味もプラモデル、オーディオ(レコード)、旧車、と私と被る部分も多く、時々仕事抜きで連絡を取ったりすることもあり、すっかり信用できる人になりました。
その彼に一体何が起こったの!? と事情を聞いてみると、カリフォルニアではもう生活していけないから他州に引っ越しする という事でした。
何年か前にカリフォルニアへ移住してくる人が激増して住宅不足問題が発生し、それ以来このあたりの家賃の上昇がとんでもないことになっています。
そんな状況で、彼は会社に賃上げの交渉をしたらしいのですが、会社側は思うような対応をしてくれなかったらしく、会社を辞めて他州(アーカンソーと言っていた)に引っ越すことにしたそうです。
住むところも仕事も今から探す と言っていましたが、まぁ彼なら向こうでもシロアリ検査員として直ぐに仕事は見つかるでしょう。
それにしても、せっかく信用できる人に来てもらえていたのに彼が居なくなると私も困ります。
一応、2-3年前から彼について一緒に来てくれている薬剤を扱う方も数年見てる限りでは信用出来そうな気がします。
彼にその辺の事を聞いてみたら、奴は大丈夫 と彼も保証してくれたので、恐らく来年からはその人を指名することになると思います。
シロアリ検査の為にガレージから出していた240Zとカタナ。
検査も終わったし、ガレージに戻そうとしたところ、、、
なかなか良い眺めではないか。
さ、今年も検査は無事に終わりました。
よかったよかった。
次回はモノづくり系の内容になると思います。