こんばんは。
少し前になってしまったのですが、Saraさんのライブに行って来ました。
行って来たのですが。
その日は平日で、当日まで というか、直前までライブに行こうかどうしようか悩んでました。
仕事中にはKJAZZというローカルのジャズ系ラジオ局の番組を常に流しています。
当日はなんとサラさんのライブの模様をライブ中継(ややこしい)するプログラムが特別番組で始まり、仕事をしていたらサラさんの歌声が聴こえてきました。*1
それを聴いたら、やっぱり行きたいな となってしまいました。
急いでいけば2ndセットには間に合いそうです。
結局、慌てて仕事を片付けて、ダッシュで会場に向かいました。
到着。
場所はいつものSam First。
おや?
ピアノにはカバーがかかったままになっています。
どうやらギター、ベース、ドラムのトリオの様です。
ピアノ無しのJazzトリオは初めてかもしれません。
ギターは私のお気に入りギタリストのLarry Koonse、ドラムも何度か演奏を聴いたことがあり、良い印象のMark Ferber、ベーシストは多分初めましてのRichard Giddens というメンバーでした。
Saraさん、数年前から歌い方が以前と変わってきました。
とてもパワフルになり、グラミー賞にノミネートされてますし、歌唱力がどんどんアップしているのでしょう。
勿論それは素晴らしい事なのですが、私としては、デビューしたての頃からアルバムとして4枚目くらいまでの、とても軽やかな歌声も大好きだったのです。
今回のライブは、構成人数が少な目という事もあって、ちょっと昔の雰囲気に近い、しっとりした感じの曲も多く、とても好みのライブです。
迫力あるライブも良いですが、こういう小さいハコで、ゆったり、しっとりなJazzヴォーカルというのはたまらんです。
ライブが終わりに近づいた時のトーク。
ちょっとビックリなニュースが語られました。
なんと、このライブの数日後に引っ越しをするそうなのです。
しかも、引っ越し先はニューヨーク。
今日はロサンゼルス住人としての最後のライブ だったのです。
サラさん本人も、自身がLAから離れる日が来るとは思っていなかった と感傷的になっていた様です。
NYの方で、音楽家として大きな仕事のオファーがあったらしく、引っ越しを決めたそうです。
なるほど、そういう事もあって、ちょっとしっとりしたライブだったのかもしれません。
最後の曲を歌い終えたサラさんの眼には涙が溢れていました。
ライブが終わって、帰る前にサラさんに声をかけました。
ビックリした!引っ越しするんですね。
そーなの、私もまさかこんなことになるなんてビックリよ。
引っ越ししたらKJAZZでサラさんの声が聞けなくなるね。
それは大丈夫!元々あれは自宅からリモートで進行していたから、向こうに行っても依頼が来たら出演するから。 それに、これからもLAには時々帰って来るし、ライブもやるからね。
そら良かった。たまーに じゃなく、なるべくマメにライブに来てね。
もちろん!!あなたもちゃんと来てね。
話をしたときにはいつもの明るいサラさんに戻っていました。
NYへの移住は一大決心だったのかもしれませんが、音楽家として更なる活躍の為の大きなステップになる事でしょう。
番組を聴いて慌てて来たライブでしたが、来て良かったです。
*1:サラさんは偶に休暇を取っているDJの代わりに番組を担当することもあるので、KJAZZとは縁があるのです。