ライブ行きたい!
とある就業日、そんな事を考えていました。
ぜんぜん音楽を聴きに行っていない と言うわけでは無いのです。
例えば 地元のYouth Big Bandのライブとか、、、
勿論、そういうのもとても良いものです。
ですが、暫く一流のプロのライブに行く機会が無かったので、ちょっと禁断症状が出て来たようです。
ライブ行きたい! と思っていたところ。
会社で作業中、ラジオの前を通りかかった時に David Benoit の Kei's Song が流れていました。
すると、曲に割り込んでアナウンスの声が聞こえてきます。
ん?このパターンはライブの告知じゃないの???とスピーカーに近寄って聞いてみると、やっぱり!ライブの情報を宣伝しています。
ほぅ、ピアノソロ?
(昨年、The Steinway Sessionsというピアノソロのアルバムを出したからかな。)
ふんふん、で、いつ?どこで?
えーー、来週!?
しかも、場所は職場から5分程の所にある、まぁ行ってみれば公民会規模の小さいホールです。
DavidBenoit が? そんなローカルの小ホールで?
それは行かねば!!!
「ちょっと仕事の手を止めまーす」と宣言し、チケット獲得大作戦。
もう日が無いけど、チケット取れるかなぁ とヒヤヒヤしたものの、何とか予約することが出来ました。*1
David Benoit は数年前に一度ライブに行って以来、CDしか聴いていなかった時と比べて印象がガラッと変わった(勿論良い方に)ミュージシャンです。
CDだと、ひたすら爽やかで毒が無く、軽ーく流して聴くのにちょうど良い という印象でしたが、ライブになると彼は豹変します。(勿論、良い方に(笑)
むちゃくちゃパワフルでアグレッシブな演奏にグイグイ引っ張られました。
またライブやらないかなぁ と時々チェックはしていたのですが、気が付かなかったようです。
ラジオの宣伝をキャッチ出来てほんとに良かった。
それにしても、彼は West coast Jazz とか、Smooth Jazz、Fusionなどと呼ばれる音楽のジャンルで超一流です。
なんでまたそんなローカルの公民館みたいなところでやるのかな とちょっと不思議でした。(しかも、チケット代は$15程でした)
さて、受け取ったチケットを見ると、席番号がありません。
なんと、全席自由らしく、早いもん順だという事でした。
それは少し早めに行かなねば、と開場30分前に着いたのですが、並んでいたのは大した人数ではありませんでした。
これくらい。
なんとまぁ、のんびり。
慌てて1時間前とかに来なくて良かった。
会場に入ると、既に一番良い場所は関係者席となっているらしくリザーブされていました。
仕方ないのでそのすぐ後ろ真ん中辺りに座りました。
ん?
ピアノソロだとラジオで言っていたのですが、ベースとドラムが隅っこに見えますね。
ロックのコンサート等だったら、派手な演出で どぉーん と演奏がはじまって、ばぁーん とメンバーが登場 みたいな展開が良くありますが、このライブでは最初に司会者が登場して、David Benoit の紹介をしてから彼が登場 という、クラシックっぽい始まりでした。
最初にしっかり彼のおしゃべりタイムがあったのですが、その時に意外な事が分かりました。
West Coast Fusion の代表ミュージシャンみたいな人なので、西海岸に住んでるんだろうな とは思っていましたが、どちらかというと、Malibu とかちょっと上の方の超高級住宅地に居ると思っていたのです。
が、彼曰く、子供の頃は Manhattan Beach に住んでいて、そこから徐々に南の方に降りてきて、どちらかというとご近所さんという感じ。
初めて彼が音楽を学んだのはGardena市にあるEl Caminoカレッジだという事ですから、どっぷりSouth Bay エリアの人みたい。
だからこのシアターも彼にはとてもなじみ深い場所なのかもしれません。
そんな感じなので、まぁ喋ること。
演奏前に結構長い間ローカルトークを楽しんでいるようでした。
かなり会場も和んだ頃、「じゃ、はじめよか」みたいな感じでピアノに座って、サラッと演奏を始めたのですが、、、
ピアノの音色が響くと、一瞬で空気が変わりました。
さすが、長年第一線にいるピアニスト、一気に持って行かれました。
演奏がオーラをまとっている。
でもって、とても綺麗なしっとりとした曲でも、ソロになると一気にアグレッシブ。
かといって、そのアグレッシブがシットリした曲に合わないか というとそうでは無く、絶妙なノリの落としどころに着地しています。
演奏と演奏の間のトークも時間多めで、曲にまつわるエピソード等からも彼の優しい人柄が感じられる、とても良いライブでした。
インターミッションを挟んで後半に入ると、彼の弟子(?)のベースとドラムが加わりました。
ピアノソロ・コンサートの予定だったらしいのですが、直前に彼が予定を変更して前半はピアノソロ、後半はトリオ という構成になったそうです。
バラード寄りの前半に比べて、トリオではノリ重視の選曲になっていて、2つのライブを見たような得した気分になりました(笑。
演奏が終わり、最後に彼が一言。
「地元のファンの皆さんと少しでも交流したいから、後でホールに顔出すね。
もしよかったら物販でCD買って。サインするから。」
ぉお!
実は、家を出る前に 万が一の機会の為に、CD(ジャケット)とマジックを持って行っておこう と用意をしていたのですが、それを見た相方に「あそこはそんな物販とかサイン会とかするスペースは無いから無理じゃない?」と言われていたのです。
まぁ、そうはいっても、万が一の機会訪れた時に何もないと、、、と思い、そのまま持ってきていたのです。
物販を覗いてみると、ちょうどAmazonのカートに入れただけで決済していなかった新しいCD「The Steinway Sessions」を見つけたので、せっかくなので購入する事にしました。
暫くすると、なんかふつーにお客さんに紛れて「おーす」みたいなノリで、彼がエントランスホールにやってきました。
そのまま周りの人と話しながら用意されたテーブルに座って、順番に話しながらサインをし始めました。(列にはレコードを持っている人も居たので、同じことを考えていた人も多かったのでしょう)
果たして私の順番になり、買ったばかりのCDを手渡し、サラサラっとサインをもらい、少しお話しした後で 「うちからCD持ってきてるんだけど、これにもサインしてくれる?」と聞くと、「もちろん!!」と快諾してくれました。
黒マジックを持っていた彼は、私が持っているCDのジャケットが黒っぽいのを見て、「黒しかもってないなぁ、、、」と周りを見ていたので すかさず一緒に持ってきていたシルバーのマジックを手渡します。
「おーー、マジックまで用意してきたんだ(笑」と楽しそうに「名前は?」と聞いてくれたので、サインと一緒に名前も書いてもらいました。
彼は懐かしそうにCDのジャケットをパラパラと見ていました。
ライブ当日購入したCD。
タイトルからもわかると思いますが、全編ピアノソロのアルバムです。
前半は彼の往年のヒット曲のセルフカバーが多く、後半には彼の作曲した etude集が収められていました。
etudeセクションは、ちょっととっつきにくい曲もありますが、前半には有名どころばかり収録されていて、個人的にはオリジナルよりもピアノ ソロ アレンジの方が良いなぁ と思って聴いています。
彼のライブは彼の人柄からか、演奏に満足できるだけでなく、なんかホッコリした気持ちになれるとてもいいステージです。
日本に行くこともあると思うので、もしも機会があれば是非ライブに行ってみてください。
CDとは別物の音楽が楽しめると思います。
短くまとめるつもりが、なんだかえらく長くなってしまいました。
最後までお付き合いくださって、ありがとうございました。
*1:仕事の後、ボックスオフィスに予約したチケットをとりに行った時には、残り5枚ほどだったそうです、セーーーーフ!!