模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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今度は主役! Frank Gambale Soulmine feat.Boca ~ Live at Catalina Jazz Club

 こんばんは。

 

 昨年、Chick Corea Elektric Bandのライブに行った時の事を書きました。

mata1.hatenablog.com

 

 このライブで、私が一番楽しみにしていたのは、ギターを担当しているFrankGambaleでした。

 彼の演奏が良かったのは勿論のこと、神様クラスのミュージシャンが集っての宴、それはもう素晴らしいライブでした。

 そしてライブの後のGambale先生の神対応にも完全にやられてしまいました。(なぜ先生なのかはChickCoreaの時の記事を参照にしてください)

 ただ。

 一つだけ欲張りな事を言わせて頂くとするならば。

 とんでもないギター・プレイを魅せてくれた、FrankGambaleの演奏時間が短かった。

 曲の間でも、ギターパートがお休みの時間も結構あり、もっともっと彼の音を聴きたいなぁ と思っていました。

 

 そんなある日、いつも一緒にライブに行くKさんからお呼びがかかりました。

 「FrankGambale、カタリナで演りますよ!!行きませんか?」

 という事で行ってきました。

 

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 今回は、彼のバンド「Soulemine」のライブだったので、Gambale先生が主役です。

 バンドの構成は リードギター、キーボード、リズムギター、ベース、ドラム、ヴォーカルの6人編成で、ジャンルはフュージョン系になります。

 Gambale先生以外は知らないミュージシャンばかりでしたが、ここカタリナで演奏するミュージシャンは腕利きばかりなので、楽しみです。

  

 

 メンバー登場でライブが始まります。

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 前回見た時と違い、Gambale先生は水を得た魚の様です。

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 バンドメンバーとして参加した時の彼は、ソロの時も「俺が、俺が」と前に出て来ることも無く、主役の引き立て役に徹していたのですが、今回はもう弾きまくってます。

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 その様子を見て、自分がメインではない時の立場にあった調和のとり方を計算して立ち振る舞いが出来る人なんだなぁ とまた彼の人柄に惹かれてしまいました。

 メインなので当たり前ですが、ギターの音量も前回よりもかなり大きめで、思う存分彼の演奏を堪能することが出来ました。

 ボーカルのBoca姐さんは、CDで聴くより声の張りも声量もあり、期待よりも更に上乗せで良かったです。

 そして、今回 おー、いいなぁ と思ったのが、リズム隊の3人。

 ステージの真ん中はGambale先生とBoca姐さんが盛り上げて、リズム隊の3人は、リズムギターはちょっと前の方にいましたがステージの左端、ベースとドラムは左端の後ろの方で全然目立たない位置で演奏していました。

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 が、この3人がえらくまとまって、お互いにアイコンタクトを取りながら、むちゃくちゃ楽しそうに演奏しています。

 一番好印象だったのがベース。

 派手なソロは余り無く、ベースラインに拘ったファンキーなベースを、それはもう楽しそうに、すんごい良い笑顔でノリノリで繰り出して来ます。

 ベースはリズムとコード進行を引っ張っていけるので、こんな風に楽曲を下から盛り上げてくれる方が私は好きです。

 ドラムも、これまた派手な事は一切せず、淡々とビートを刻む渋いドラマーでした。

 この所、主役を張れるような派手なドラマーばかり見ていたので、こういった きっちりと仕事しまっせ という感じのドラマーは久しぶり。

 そういった職人的な演奏がまた安心で心地よかったです。

 リズムギターは、相方がなにやら「平井堅にそっくりだ」なんてことを言いながら、一人ウケていたのですが、そんなに似てるのかな?(良く知らない)

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 このリズム隊3人組、ライブの雰囲気をとても楽しくしてくれて、良いバンドだなぁ と思わせてくれました。

 

 このライブハウスは、いつもPAが良くて、音のバランスや音量がとても聴きやすいです。

 ところが、何故かこの日は担当が良くなかったのか、色々トラブルがありました。

 ボーカルのモニター用スピーカーが動いていなかったようで、途中何度かGambale先生がPAにそのことをクレームしていましたが、結局その不具合は解消されなかったようです。

 その中で歌い上げたBoca姐さん、凄いです。*1

 それだけでなく、レベルの調整が上手く出来ていなかったのか、時々ハウリングも起こる始末。

 それまでものすごく楽しそうにしていたベースが、ハウリングが起こった瞬間にものすごい怖い顔をしてPAの方を睨んでいるのを見て おー、プロだ!! 仕事には厳しい と感動。

 

 多少のトラブルはあったものの、ライブ自体はもう大盛り上がりで、凄く良かったです。

 特に終盤に入ってのGambale先生のギターソロはすごかった。

 もう、ほんとに「炸裂」という言葉がぴったり。

 ギターが吠えてました。

 そして、いつも言ってますが、楽しそうに演奏しているミュージシャンを見ると、私も本当に幸せな気持ちになれます。

 前回見たときからそんなに間を開けることなく、こんな良い環境で、チケットもそれほど高額でも無く(この日のチケットは$20でした)、ライブを堪能できる という事が、ものすごく恵まれてるなぁ としみじみ思いました。*2

 

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 大満足でライブは終わり、バーの方でGambale先生とBoca姐さんが話していたので、SoulmineのCDを持って話しかけに行きました。(最近、すっかり味をしめた)

 今回もとても気さくに、ビックリするくらい丁寧に対応して頂き、そんなに長くは無かったですがお話しする時間も取ってくれて、ほんとにナイスな人です。

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 Gambale先生とBoca姐さんからサインを頂きました。

 

 今回のライブはSoulemineとしてボーカル曲ばかりだったのですが、元々は彼はインストの曲が多いです。

 いい曲書くなぁ~ というのが沢山ありますが、今回おススメしたいアルバムはこちら。

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 なんか、今まで私が聞いていたFrankGambaleのアルバムの雰囲気とはちょっと違って、なんだこれ? と思ったのですが、聴くうちに なにこれ、むちゃくちゃカッコいいやん!!! と変わりました。

 ロック色の強いフュージョンですが、とにかく演奏が凄い。

 ギター、ベース、ドラムのトリオですが、3人共ものすごいことになってます。

 私はFirst Lookという曲のイントロのベードラに痺れました。

 1曲目のKatahdinはかなりの変拍子で、むちゃくちゃカッコいいですよ、志月さん。(id:black-koshka

 こんなの生で見たら、ちびるんとちゃうやろか。

 曲も良いですし、おススメですが、あんまりこういうのを聴かない人もいるでしょうから、もし視聴できる機会があったら是非試してみてください。

 ハマったらヤバいです。

 

 これからしばらくは アメリカを離れるみたいなので、帰ってきたら今度はFrankGambaleとしてのライブをしてほしいです。

 

 

*1:ステージの上は周りの楽器やアンプからの音で自分の歌声が殆ど聞こえません。その為に自分の声を聴くために自分に向けてスピーカーを置いています。そのスピーカーが使えない状態で音程を安定させるのはかなり難しいです。もちろん、プロなら喉の使い方も熟知しているでしょうから大丈夫なのかもしれませんが、慣れないと音程がとんでもない事になります。

*2:今年は日本にも行くみたいですね