模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

ついにライブ解禁!最初のライブは Pat Metheny !音の包容力がすごかった、、、 ~Side eye live at Irvine Barclay Theatre

 こんばんは。

 

 今年最後の更新ですが、すみません、長いです。

 

 南カリフォルニアでは、数ヶ月前に色々な規制がほぼ解除され、やっとライブイベントが解禁になりました。

 解禁と同時に多くのミュージシャンがライブのスケジュールを発表し、私も長い間ライブで音楽を聴くことが出来なかったので、待ってました!!とばかりイベントを物色。

 そして、な、なんと! Pat Methenyのチケットを取りましたー!

 

 実は、ライブに行ってから既に暫く経っているのですが、このライブの直前にとてもショックな事があり、少々それを引きずっていたので気が重く、なかなか書けませんでした。

 当日もいつもの様に、ただワクワク楽しみにライブに向かう という感じでも無かったのですが、結果行って良かったです。

 

 ライブ会場はIrvine市にある大学、UCIの敷地内にあるホールです。

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 まだ解禁して間もない時だったので、会場側も対策の段取り等は手探り状態だったのかもしれません。

 チケット購入時には何も条件が無かったのに、イベントが近づいて来ると ワクチン接種証明書の提示が必要になった という連絡が来ました。

 私は接種済みだったので問題なかったのですが、もしも接種証明が無い為にライブに行けない となった人には払い戻しをする とありました。

 当日は接種証明書の提示を求められたものの、IDのチェックは無かったので、果たしてその証明書がその人のものなのか という所までは確認していなかったです。

 人から借りてきた証明書でも通過出来てしまうので、ちょっと緩いですね。

 

 さて、会場に入ります。

 大きさは、市民会館や、ちょっと大きめの公民館とかくらいで、そんなに大きなホールではありません。

 Pat Methenyをご存じの方なら え?そんな小さなところで? と思われたでしょう。

 私もチケットを取る時にそう思いました。

 本来ならスタジアム級の会場でライブをするような、世界的な大物、というか、もはやレジェンド級、殿堂入り級のギタリストです。

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 私はかなり後ろの席なのですが、それでもこんな距離でPat Methenyを聴ける(観られる)なんて、こんな機会はそうはありません。

 一体なぜこんなホール(という言い方は失礼ですね、とても綺麗な良いホールでした)で演奏するんだろう、なにか縁がある場所なのかな と思っていたら、理由は開演前の主催者側の挨拶でわかりました。

 解禁に伴ってPat Methenyがツアーで全米(全世界かも)を回ることになっていて、丁度カリフォルニアの解禁時期に合わせてやって来ることが分かったそうです。

 これだけ待って、やっとイベントが開催できるとなったのだから、最初のライブはどぉーん!と派手に行きたい、なんとかPat Methenyを呼べないものか と案は出たものの、どうやっても出演料はチケットを完売したとしても全く足らない。

 しかし、なんとかならんかのぅ と頭を悩ましていたら、どうやら地元の富豪が 足らん分は出したるから呼んだらええ と気前よく寄付してくれたらしいです。(多分、そんなことを言っていたと思います)

 そのおかげて、こんな凄いライブに来ることが出来た訳です。

 

 事前の情報では、どうやらトリオのライブらしい ということが分かっていました。

 なのでPat Metheny Group名義では無い様で、アルバムで言えばQuestion & Answerのような感じになるのかな?と思っていました。

 

 ライブが始まり、メンバーが登場します。

 やはりトリオのようです。

 せっかくだから、Groupの曲も聴きたかったなぁ と勝手に思っていたのですが、それは全くの杞憂でした。

 メンバーの構成は、ギター、ドラム、キーボードというトリオで、ベースはキーボード氏が担当していました。

 キーボード氏はいろんな音色を使い、3人とは思えない、壮大な演出をしてきます。

 とはいえ、やはり主役はギター。

 思ったよりも近くて、超絶フィンガリングもはっきり観ることが出来ます。

 そして、Pat Methenyといえば自動演奏。

 とてつもない大掛かりな装置はありませんでしたが、しっかりサポート楽器が自動演奏されていました。

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 ライブの後で撮った写真です。

 ドラムの向こうに見えるのが自動演奏の装置です。

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 もちろん、Group名義の有名なあの曲も、この曲もしっかり演奏されました。

 私は本編で一番良かったのは「Better Days Ahead」でした。

 CD収録のものとは全く違うアレンジで、とてもゆったりと、テンポもかなり遅めで、美しく、優しい癒やし系になっていました。*1

 

 それにしても、Pat Methenyの音楽は本当に優しい。

 録音音源でもそれは十分感じられるのですが、ライブで聴くとそれが際立ちます。

 ギターの音色も同じで、しっとりとした曲は勿論の事、超高速、超絶技巧炸裂でも、とても優しいの。

 曲の合間のお喋りでも この人はとても広いなぁ と感じられます。

 人間性が演奏にも話にも溢れ出ています。

 どの曲も包み込むように心を和らげて、ほんとに癒される。

 

 そして演奏が終わり、メンバーが一旦引き揚げてアンコールに入るのですが。

 このライブ、アンコールがすごかった、すご過ぎでした。 

 拍手が鳴りやまず、ステージにPat Methenyが戻って来たのですが、他のメンバーは出てきません。 

 アンコールはステージの真ん中に椅子を置いて、アコースティック・ギターのソロ演奏を披露してくれました。

 このソロ演奏の為に楽曲は大幅にアレンジされ、メドレーで何曲も続いていきます。

 よくあるメドレーの様に、特徴的なフレーズや短めにカットしたものを繋いでいくのではなく、一曲一曲をたっぷりと聴かせて、絶妙に流れを整えて違和感なく気が付けば次の曲になってます。(なので15分位はずっと弾いていたんじゃないかな。)

 しかも物凄いアレンジがされているので、暫く曲が変わった事に気付かなかったり。

 なによりも、その音色。

 こんな優しいギターの音は聴いたことが無い。

 音だけでなく、先にも書きましたが、彼の人柄がそういう音を聴く人に感じさせるのでしょう。

 今までにアコギのソロは何度も聴いたことがありますが、ふわーっと周りから包んでくるような、こんな心地よいギターソロは初めてです、ずっと聴いていたい。

 そしてそのメドレーは「Last Train Home」で締めくくられました。

 

 冒頭に書きましたが、ライブの前日に本当に悲しいショックな事があり、当日も全然気分が浮いてこなくて ライブに行くのも気が重かったのです。

 そんな状態だったのですが、演奏を聴いているとほんとに心が解されていくようでした。

 そして、最後の「Last Train Home」は余計に色々な事を思い出す事になり、結構しっかり泣いてしまいました。

 

 これからもっともっと仲良くなれると思ったのに、残念で仕方がない。

 普通は赤で塗るのでしょうけど、私は青好きなので青で行きます 

 

 終わってみれば、音楽に癒されに行ってきたようなものでした。

 今でもよく思い出してはチクっとするのですが、ライブに行って感動した記憶としっかり結びついているので、これからも何度も思い出すでしょう。

 チクっとすることもずっと残るのでしょうけど、その度に思い出すのも良いでしょう。

 

 解禁後初のライブは一生忘れる事は無いものになりました。

 それが Pat Metheny で良かったです。

 

 私がやられた2曲の内「Better Days Ahead」はこのアルバムに収録されています。

 

 そして「Last Train Home」はこちらに。

 Last Train Home」は「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」でエンディングとして使われていたので、ジョジョを見ていた人ならとても馴染みのある曲だと思います。

 

 最新のアルバムには、このライブを抜粋して収録していて、「Better Days Ahead」も入っています。

 オリジナルとはまるで別の曲に思えるほどのアレンジがされていますが、どちらも良いので、聴き比べて見てください。

 残念な事に、素晴らしいアンコールのソロは収録されていませんでした。

 

 今年最後の更新がまたえらく長いダダ洩れ記事になってしまいましたが、出来れば今年中にアップしたかったので2つに分けずに無理くり押し込んでしまいました。

 

 今年もただ好きなことを書き綴るだけの当ブログにお付き合いくださって、ありがとうございました。

 

 

*1:この曲はYouTubeで「Letter from Home」収録Ver.も、「Side eye」Ver.もどちらも見つけられると思うので、興味のある方は聴き比べてみてください。