こんばんは。
まだまだ車ネタが続きそうなので、ここらでちょっと気分転換。
昨年、念願のターンテーブルを設置してアナログ・レコードを楽しめるようになりました。
となると、やはりレコードショップというものが気になりだします。
調べてみたところ、比較的遠くない範囲でレコード屋さんが3軒あるらしい。
先ずはどんな感じのショップなのか、軽く覗きに行ってみました。
一番近くのショップは、置いているレコードのクオリティは余り高く無さそうで、値段も1枚3USDくらいから となっています。
ジャンルもゴチャゴチャで、とにかくレコードであればなんでも置いとけ みたいな雰囲気。
パッと目に着く所に美空ひばりのLPが置いていたのはちょっと気になりましたが、、、
なんとなく ちがうかな と思ったので、ササっと見て早々に退散しました。
次に訪ねてみたショップは、得意なジャンルはロック系だね とすぐにわかるような品揃え。
値段は先の店よりは高めについていますが、ある程度商品も整理されていて、雰囲気は悪くなさそうです。
そこでパラパラとレコードを物色して、気になるタイトルを何枚かピックアップして店員に話しかけてみたのですが、なーんとなくその対応から レコードが好きでこのビジネスやってます という印象をあまり受けませんでした。
暫く話しをしてみるも、実際その店員はCDしか聴かないという事もわかり、うーん なんだかなぁ と思って出てきました。
最後に訪れたお店は、3軒中 唯一以前からその場所にレコード屋さんがあるな と認識していたお店。
少し前にも来たローカルのフリーマーケット。
このマーケットが開催されているオールドタウンの一角にあります。
入ってみると、とても小さいのですが一瞬で あ、このオーナーはレコードが好きだ と感じました。
店内に流れている音楽がまた良い。
かなり良い。
おそらくJazz愛好家。
お店の奥には古いターンテーブルがいくつか置かれていたり、カウンターの前にはドーンとデカいスピーカーが2本置いてたり(売り物?じゃないのかな?)、なんだか自宅に置いている趣味の物がお店にまで浸食してきているんじゃないの? という雰囲気です。
一言二言話してみると、愛想も無く、必要最低限の返答しかしてこない 私好みの対応。(←私も変わり者です)
この日は既にあまり時間が無かったので、日を改めてゆっくり来てみよう と思えたショップでした。
早速 改めて遊びに来ました。
幸いな事にお客は誰も居ませんでした。
これはゆっくり話す事も出来るので好都合。
こちらを見る事も無く雑誌か何かを見ていたオーナーに、次に来たら頼んでみようと思っていた事を話しかけてみます。
「少し前にターンテーブルを手に入れてレコードの世界に入ってきた。せっかくだから今まで聴いていなかったミュージシャンを開拓したい。今日は一枚しか買わないと思うけど適当に見繕って欲しい。」と若干無茶な振りを投げてみました。
すると
「いつもはどんなのを聴いてる?」と言ってきたので、好きなミュージシャンを つらつら答えると
「じゃそんな感じのがいいのか?」と来たので
「特にそれに拘るつもりは無い、とにかく気に入れば何でもいい」
「OK,じゃこっち来いや」とカウンターから出てきてレコード棚まで行って、パタパタとレコードを探し始めました。
探しながら時々レコードをピックアップしては 例えば「サックスは?」とか、「ギターソロは?」とか、簡単な応答をしながら気になる数枚を持ってカウンターに戻ります。
そこで一枚ずつ聴かせてもらって、これはあーだ、こーだ、と彼は説明、私は感想を言いながら、持ってきた分を聴き終わり
「どうだ?気に入ったのはあったか?」
「うーん、ちょっと違うかな」
「OK,じゃ次だ」
とまた棚に戻り、何枚か持ってカウンターに戻り、再び聴きながら二人で あーだこーだ と。
あー
やばい
たのしい♪
それを何回か繰り返し、結局 vibes*1が主役のJazzのレコードを一枚購入しました。
支払いの時に
「どこのテーブルを買った?」
と聞かれたので、ずっと記事に書いていた 師匠にアドバイスをしてもらいながらAudio Technicaのテーブルを買った一件の事を話しました。
そして、その師匠からOrtofonのカートリッジをプレゼントされて、それに交換したら音が変わってビビった という話をしたら、突然表情がにこやかになり話に喰いついてきました。
どうも彼はOrtofonのカートリッジのファンだったようで、かなりノリノリでいかに良いカートリッジかという事を話していました。
暫くターンテーブルなどの話をして、さ帰ろ とすると
「Earving」と名乗って右手を差し出して来て「また是非来てくれ」
「オレンジです、またレコード探すの付き合って」
とショップを後にしました。
このご時世 ただレコードを買うだけならネットショップで買った方が種類も多いですし、最近はGradingもかなりしっかりしているショップも多いので、質も安心して買うことが出来ます。
しかし、どうせなら今回のように来店している時間も楽しめる、もちろん相手も一緒に楽しめる様なショップがあるなら、そこに行きたいですよね。*2
そして どうせお金を使うなら、そういうショップが出来るだけ長い間ビジネスを続けて行けるように、地道にサポートしていきたいと思うのです。
私は一枚新しいCDなりレコードなりを手に入れると、暫くはそればっかり聴き込むタイプなので、一度に大量に買うような事が無く 上客とは言えないかもしれませんが、長く付き合って行けたらいいな。
詳しい人と音楽の事を話す時間はとても楽しい。
こんな風に音楽の事を話せる場所が新しく出来た事。
ターンテーブルを導入して手に入った、とても嬉しい事の一つ。
05/03/2021追記
その後、P.M. Soundsは移転しました。
移転先にはまだ行ったことがないので、次に行く機会があれば新店舗紹介記事を更新する予定です。