模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

カートリッジ交換したのに歪は取れなかった。結局レコードって、、、。 後編

  こんばんは。

 

 前回の続きです。

mata1.hatenablog.com

 カートリッジを交換してから、数日後。

 師匠がまた何やら機材を持って遊びに来てくれました。

 持ってきた機材というのはこんなの。

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 オシロスコープ。

 いや、オシロスコープってターンテーブルの検査にも使うものだったのですね。

 これをカートリッジに繋いで、例のシステムチェック用のレコードを鳴らしながら、音の分離やら、高い周波数の音がどこまで出てるか とか、なにやら色々とチェックしていました。

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 その都度説明はしてもらいましたが、概要は分かったものの、人に説明できるほどには覚えてないです。(師匠も夢中になって楽しんでいた様で、時々私の存在を忘れてるみたいでもあったし、、、)

 結果としては、カートリッジから出ている音には問題は無い という事でした。

 

 

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 (ターンテーブル勉強会(と言っても、彼のお家に私が押し掛けているだけ)での師匠の説明書き)

  

 カートリッジから出てくる信号に問題が無い という事は、、、

 原因はレコードの方にあった可能性がかなり高いです。

 実は、師匠と話をしていて、もっと早い段階で 原因はレコードの方じゃないか というのは薄々分かっていたのです。

 レコードの音が歪む要因は2つあって、一つはターンテーブルの不具合という事でしたが、もう一つの要因というのが、レコードの特性上どうしても避けられない事だったのです。

 レコードは円盤に外周からスタートしてグルグルと一本の溝が中心に向かって彫られています。(昔は2本だったそうです)

 そして、最初から最後まで(基本的に)同じスピードで回転しているので、外周部分と中心部分では、直径が変わる=円周が変わる となり、1秒間に針が進む距離が外側と内側では大きく変わってしまいます。

 という事は、内側の方が同じ1秒間でも距離が短い溝に音の情報を無理やり詰め込んでいる状況なので、外側よりも歪むリスクが増える という事です。*1

 この事について調べて行くと様々な見解があるようで、人が聴き分けられるようなレベルではない とか、オーバーハング調整が出来ていないだけで、実際にそんなことは無い とかいう事も書いてありましたが、色々試してみると歪むものもあったり、また殆ど気にならないものもあったり、とレコードの個体差も含めると、やっぱり奥の方は歪んでいる事があるように思います。

 極端な場合には、初めてきくレコードでも徐々に歪が出てきて、その具合で最後の曲になるとわかる事もあります。

 さほど気にならない人は気にならないのかもしれませんし、音楽の種類によってハッキリわかるものと、わかりにくい物もあるのかもしれません。

 でも、残念ながらサラさんのレコードは歪が大きい様に感じます。

 

 さんざん引っ張って、なんじゃそら という結果になってしまったのですが、ほんとうにレコードの問題なのかどうかは、このレコードを他のテーブルで聴いてみるまでは確定出来ないので、機会を見てチェックしてみたいものです。

 個人的には、、、できれば機材に問題があって欲しかったというのが正直な所です。

 そうであれば、今後そのレコードを歪のないクリーンな音で聴くことが出来るかもしれないのですが、板に問題があるとなったら、もうどうしようもありませんから。

 ただ、カートリッジによって歪みにくい物もあるというのも事実みたいなので、ほんとうにアナログは奥が深すぎますね。

  しかし、後半に行けば歪が出ることがあったりとか、CD(デジタル)と比べると、無音の場所でも無音にはならないし(針が浮かない限り板に擦れているので無音にはなりません)、左右の振り分けが完璧に出来るわけでも無し。

 便利さを言えば、CDと比ぶべくもないです。

 私はガラスを溶かすのはオーディオが置いてある部屋なので、時々音楽をかけながらガラスを焼いていますが、途中で手を離すことは出来ないので、そういう時はレコードを聴くことは出来ないです。

 

 理屈で言えばアナログが良い部分なんて、ほとんど無いように思います。

 ですが、色々と理屈をこねる前に、聴いてみれば一番わかりやすい。

 ほんと、全然違うんです。(良いか悪いかは置いといて)

 これは誰でも違いが分かると思います。

 高級な機材を使わずとも、デジタルとアナログの違いというのが感覚的に入って来ると思います。

 ただ、それが良かったとしても、良い事は良いけど、そこまでして音楽聴かなくてもなぁ という人も多いでしょう。

 AIスピーカー等の売利上げが伸びているのも、もっとシンプルに、便利に音楽を楽しみたい という人が多いからでしょうし。

 適切な表現かどうか分かりませんが、私は レコードは旧車に通じる物があるなぁ と感じました。

 旧車も、どう考えても現代の車と比べたら、不便以外何物でもないです。

 が、乗ると楽しいんです。(これは勿論楽しいと思えない人も居ると思います。臭いからヤダ とか。)

 その楽しいという一点のみが良い点で、あとは全部マイナスポイントなんじゃなかろうか と思うくらいですが、それでも、不便な思いをしても その一点を楽しみたい というのと(別の言い方をすれば、その楽しみの為には他の問題が気にならない)、手入れに手間もかかるし、面倒だけど、この音を聴くとニヤけてくるな というのがとても似てるように思います。

 そういうのが好きな人はハマるんでしょうね。

 

 現時点で、とにかくレコードには大満足。

 師匠が 最低限 カートリッジは交換可能な機種を購入 と言っていたのも本当に納得です。

 まさか、導入後に手を入れる事で音がここまで変わるとは思いませんでした。

 導入してからが始まり という、これはCDでは味わえない事かもしれません。

 

 最初はCDとレコード、半々くらいだったのですが、今は家で聴く音楽の7割くらい(いや、それ以上?)がレコードになって来たかも。

 しかーし。

 さんざん色々試して、カートリッジ交換とかもしてしまって、ここからはオーディオの沼にはまって行くんじゃないか? と思われてるかもしれませんが、実はそんな事もないみたいです。

 師匠が「暫く預けておくから、色々試してみたら?」とチェックした後、そのままオシロスコープを貸してくださったんです。

 彼は昔は毎日のように帰宅後もカートリッジに繋いで、ちょっといじっては変化を見て というのを繰り返していたそうだったので、私もそうなんじゃないか と思われたのでしょう。

 オシロスコープには興味があったのですが、私はそういうチェックにかける時間があるのなら、少しでも音楽を聴く方に回したい と思って、結局一度も自分で使う事は無くお返ししました。(高価な機材でしょうし、預かるのは気が気でなかった というのもあり)

 自覚はありましたが、やはり私はオーディオも好きですが、それよりも音楽が好きみたいです。

 だって、やっぱり一番好きなのはライブで聴くことですしね。

  家で聴く分にはそこそこの所で大満足しています。

 

 いや、本当に長くなりましたが、ターンテーブル騒動は一旦落着です。(ん?そんな言葉は無い?)

 こんな長いの、毎回最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます、お疲れ様でした。

 

 おそらく暫くはターンテーブルは現状のままレコードを楽しむことになると思いますので、当分はターンテーブルについて書くことは無いような気がします。*2

 これからは気になった、気に入った、レコードを紹介することがあるかもしれませんので、興味のある方は遊びに来てください。

 

*1:この問題を避ける為、CDは内側の方が外側よりも高速で回転しています。でもってSACDはCDよりも更に高速回転しています。

*2:といいつつ、既に師匠がとんでもない誘惑を持ちかけてきています。果たして抗ることが出来るのか?