こんばんは。
お花見第2弾を更新する予定だったのですが、急遽変更です。
やっと、映画「君の名は。」が全米で公開されました。
見たかった映画だったので、前にSoldOutになってしまったことも踏まえ、ちゃんと前売り購入して見に行ってきました。
全米公開 と言っても、全ての映画館で公開されるわけでは無く、ウチの近所では1つの劇場のみで公開されていました。(ウチから車でプラっと行ける範囲には6-7くらい劇場があり、その内の滅多に行かない劇場での公開でした。)
いつも利用してる映画のオンライン・チケットショップで前売りを購入しようとしたら、チケット代が普通なら$7くらいなのに対して$11くらい とちょい高めでした。
ふーん、この劇場はチケットが高いのか?と思いながら購入を進めていくと、全席指定になってます。
発売直後にアクセスしたので、チェックした日時は まだ2つしか席が抑えられていなかったようです。
早めに購入してよかった と思いながら席を選んだのですが、、、
席数がやたら少ない。
スクリーンから数えても、7-8列しかないです。
これは、相当小さい部屋なのかな?スクリーンもかなり小さいんだろうな とちょっと残念に思いましたが、まぁ仕方ないので購入して当日を楽しみにしていました。
さて、当日。
指定席なので慌てることも無く、割とギリギリに劇場に到着しました。(こういう余裕が持てるので、指定席も悪くないな と思いました。)
で、君の名は。 を上映する部屋に入って、席数が少ない理由が分かりました。
映画館の座席って、横も前後も結構タイトに作られていますよね?
この劇場は座席がかなり大きめなソファーみたいになっていて、前の席とのスペースも、もう一個余裕で椅子はいるでしょ? くらいゆったりと開けられていました。
しかも。
電動リクライニング機能付き!(笑。
椅子の肘置きにスイッチが付いていて、それで操作すると、先ず脚の部分が下から むぅーーー っと出てきて、そのまま押し続けると脚置き部はフラットになり、背もたれもどんどんリクライニングしていき、ほぼ寝そべった状態に。
足を延ばした状態でも、横の人を気にせず席を立てるので、どれくらいスペースに余裕があるか想像できると思います。
(前の列の人もゆったりくつろいでます。こりゃ映画によってはよく眠れそうだ。あ、もちろん映画が始まる前の撮影です。)
えと、もしかして日本では珍しくないですか?
だったらわざわざ紹介したのが大分間抜けなので、さらーっと流しておいてください。
さて、映画です。
日本の人からしたら、もう今更も通り過ぎたくらい、遠い昔の事かもしれませんが、ネタバレは出来るだけ無しで、手短に。
いやーー、なめてました。
凄く楽しみにしていた というのは、日本で話題になった邦画がこちらで見られる という事自体が楽しみだった というのが主で、映画の内容は、殆ど知らないながらも、高校生男女が入れ替わる という部分は入ってきてしまったので、昔そんな映画があったなぁ、まぁ、目新しいこともないし、オチをどういう風に付けてあるのかな くらいな感じでいたんです。
いやーー、ホントにごめんなさい。
むちゃくちゃ良かったです。
あれは流行るわ、納得です。
最初の方は、普通に楽しめていた くらいだったのですが、中盤の衝撃の事実はホントに衝撃で、まさかあんな展開になるなんて、、、
ってか、あかんやん、私のツボのど真ん中ついてくるヤツやん。
私はストーリーで これが出てきたら評価のハードルが7割くらい下がる というくらいのツボがあるので、そこ突かれるとその時点でもう良い映画決定率が一気に上がります。*1 (←ちょっとネタバレにかすってるので、映画を見ていない人は注釈読まないでください)
もともと映画の筋は知らずに見た方が良い と思うクチですが、この映画はまさに、展開を知らずに見るのと、筋を知ってみるのとでは、インパクトが全然違うと思います。
これだけ放っておいても情報が入ってきてしまう世の中にあって、良くぞ今まで情報を避けてきた 自分グッジョブ、と心底思いました。
観客の反応はおおむね良かったように感じました。
英語吹き替え版と日本語+英語字幕の両方が上映されていて、私は勿論日本語版を見たのですが、笑う所ではかなり皆さんウケてましたし、中盤の衝撃の場面や、他にも時々小さく「No~~」という声が漏れる人が居たり、かなり映画の中に入り込んでいたように感じました。
少なくとも、私にはそういう空気が部屋に満ちていたように感じました。
私が思ったこと。
時期的な事もあり、シン・ゴジラと比べられることが多かったようですが、怪獣映画にリアルを落とし込んだシン・ゴジラに対して、君の名は。は、見る人が持っている(持っていた)リアルをファンタジーにして落とし込んだ映画 なんじゃないかな。
色んな人が、その人それぞれの体験や想い、もしかしたら、気が付いていない様な些細な事も、別の形にそこに見られる、感じられるから、人の心を動かすことが出来たんじゃないかな。
私にとっては「君の名は。」はとてもリアルを感じられる映画でした。
そして、この映画を見て一番動かされた根っこの部分にあるのは「共感」です。
伝わらない人からしたら、何訳の分からない事を となるでしょうが、こういうことは理解することではなく感じることなので、私はそう感じた という事で。
あ、リアルを感じられた と言っても、私は女の子と入れ替わったことは無いですよ。
まだ日本でこの映画を見ていない人がどれくらい居るのか、北米に住んでいてこのブログを読む人がどれくらい居るのか、わかりませんが、この映画は見ておいた方が良い映画だとおススメできます。
私の周りでも、何が面白いのかわからない という人は何人かいますが、刺さる人には刺さる映画だと思いますし、映画史に確実に何かを刻んだ映画だと思います。
なんと言っても、とにかく風景の綺麗な事。
最近の日本のアニメは、もうトンデモないレベルに行っちゃってるように思います。
少し前のTVアニメ「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」(2014年の方)の0話を見た時に、風景の余りの綺麗さにビックリしたものですが、この映画はそこから更に、フォーカスの使い方とかも凄く幻想的で心の中で溜息が出ました。
シン・ゴジラと言い、君の名は。といい、去年は本当に邦画が熱かったんですね。
映画は映画館で見られることを前提として作られているので、ちゃんと映画館で見られたのは嬉しい事です。
見られる期間を逃した後で映画館で見るのは難しいですからね。
もういまさら何言ってんの? と言われそうな映画レビューでした。
そして、なんと「この世界の片隅に」も北米公開が決まったようです!
もともとは、どっちかというと、こっちの方が見たかったので、これは本当に嬉しい。
いやー、こんなに日本の映画が見られるなんて、ちょっと前だったら考えられない。
良い時代になったもんだ。
次回は予定に戻って、お花見第2弾 です。
予定ですけど。。。
*1:ちょっと違うけど、バタフライエフェクト系やタイムパラドックス系です