模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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BladeRunnner2049に便乗 過去作品 ~DOPPELGÄNGER PRODUCTIONS PK-D ブラスター (デッカード・ブラスター) 完成写真

 こんばんは。

 

 本当は2回に分けるつもりでは無かったのですが、相変わらず短くまとめるのが下手なので、前置きが長くなりすぎてしまいました。

 

 と言う訳で、完成写真です、、、が。

 制作途中の写真は全く残ってなかったので、少しコメントを加えながらアップします。

 

 最初は2010年撮影、完成直後の写真から。

 今、改めて見ると、完成当時は塗装がまだ綺麗でした。

 では、全景から。

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 会社で撮影したので、銃を持つのは同僚にお願いしました。

 このブラスターのキットは、ほぼ全部レジンで出来ていて、大部分が一体形成です。

 トリガーが動く以外は何のアクションも無い、タダの飾りもの。

 プラスティックのおもちゃの銃に見えるか、金属の塊に見えるかは塗装の上がり具合にかかってきます。

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 でもって、塗装の出来を決めるのは、下地作業の上がり具合です。

 金属製の雰囲気を出すように、光源の映り込みが綺麗に伸びるように、面出しに気を付けました。

 と言いながら、面出し 途中で挫けてしまってます。

 写真で見ても、粗が、、、

 

  当時、北米ではMr.Color(日本の代表的ラッカー系塗料)は販売されていませんでした。

 普通に手に入るタミヤのアクリルをメインフレームに使うと、ブレードランナーごっこをした時に、ペイントがすぐに剥がれそうだったので。黒い所はタミヤのスプレーを使い、金属色はAlcladを使っています。

 

 黒い部分は、上からタミヤ・アクリルカラーのクリアー・ブルーを重ねて、ブルーイングの雰囲気を出そうと試みていますが、写真では全く分からないですね。

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 この写真では、赤いLEDは点灯しているのですが、、、最近の高光度LEDと違うので、光ってんだか、光ってないんだか、今一つ分からないですね。

 このLEDが未来の銃という感じを醸し出しているのに、、、惜しい。

 所々に見えるネジ達も、殆どがレジンの一体形成だったので、可能な所は削り落として同じサイズのネジ(本物)に植え替えたりしています。

 

 ここからは今回の更新の為に最近撮った写真です。

 2017は2010と比べると、艶が落ちてますねぇ。

 磨きなおさないとな。

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  (げ!WBが、、、、(ホワイトベースじゃないよ))

 このオレンジ色のグリップ、確か設定では琥珀だった様な気が、、、

 キットのグリップは、綺麗で鮮やかなクリアーオレンジ(ファンタオレンジみたい)のレジンで形成されていたのですが、劇中のイメージではもうちょっと暗い感じがしました。

 そこで、グリップの内側からブラック・スモークを塗装してあります。

 クリアーレジンなので、色が内側に反射して、全体が暗く見えるようになります。

 そして表面は研磨してピッカピカにしました。

 

 おお、そうだ、思い出した。

 このグリップ、左右を合わせると結構なズレがあって、フレームを挟んでみてら、フレームとも合ってなくて、、、

 グリップでフレームを挟んだ状態で鑢で一気にゴリゴリ削って形態修正してたような気がします。

 

 フレームのグリップエンド手前の傷

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 塗装が削れて地金が見えているのですが、これは発想の転換で、傷部分を鑢でガリっと削っておいてから黒を塗装して、黒の艶出しが終わってから地金部分をAlcladで塗装。

 傷からはみ出した部分はコンパウンドで磨いて取り除きました。

 墨入れと同じ要領です。

 Alcladは塗膜が弱いので簡単に取り除けます。

 ただ、もうちょっと鉄っぽい色を入れた方が良かったかもしれません。

 

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 グリップエンドはアルミの削り出しっぽくしたかったので、少し粗目のペーパーでフライス盤加工の跡みたいのを付けてから塗装しています。

 

 このキットを作るとき、劇中でのブラスターの登場シーンをスロー再生したり、一時停止したりして、参考にしたのですが、私の近くには映画を全編スローで見て隅々まで分析したような人がいます。

 いったい何時間かかるんだ?

 殆ど変態ですね。

 BladeRunner好きには、そんなハードなファンが沢山居るので、この作品もアチコチ突っ込まれそうですが、これはこれで 何とか完成に漕ぎ着けたアメリカ産のGK と大らかな目で見て頂ければ嬉しいです。

 

 完成したブラスターをどうやって保管しようか と考えて、結局、板を加工して引っ掛けられるようにしたものを作り、壁に掛けられるようにしました。

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 が、何となく埃が付いたら二度と取れなくなりそうな気がしたので、完成品用のガラス・キャビネットに入れています。

 

mata1.hatenablog.com

 

 最後に

 このキットが完成して、箱は邪魔になるので捨ててしまったのですが、パッケージは剥がして残しておきました。

 で、前回の記事を書いているときに、パッケージの写真を載せようと思ったのですが、仕事場に保管していたことをその時に思い出しました。(これも2回に分けた理由の一つ)

 しかも、ブラスターが完成した直後、会社が移転したため、バタバタに巻き込まれてそれ以来見ていません。

 うーん、と記憶を遡って、、、あ、あれと一緒にあれに入れて、あの箱に入れて、あそこに箱を置いた? と思い出し、倉庫をチェックしたら、見事に発見! (2日前の事)

 アメリカGK史の資料的価値のあるパッケージ、危うく行方不明にするところでした。(←大仰な、、、)*1

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 まさかのBladeRunnerの続編公開に便乗して、過去作品 デッカード・ブラスターが日の目を見ることになりました。

 

 こんなマイナーな内容に最後までお付き合いくださって、ありがとうございました。

 

 

*1:おそらく、 ふ~~ん で流されてしまう事柄なのでしょうけど、自分的には「Yes!!Good Job!!!」と自分に言ってやりたいくらいの出来事でした。