模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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【映画】酷評されているようですが、刺さりました。(ネタバレほぼ無し)  ~Joker : Folie à Deux (ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ)

 こんばんは。

 

 もう日本でも上映が始まって暫く経った頃でしょうか?

 あちこちでレビューが上がっているようですが、昨夜、漸く観に行ってきました。

 「Joker folie a deux」

 

 巷では賛否両論とか言われているようですね。

 観るまでは極力情報は入れないようにしていたので、観終わってから改めてレビューを見てみたのですが。

 賛否両論って聞くと、賛と否がどっこいどっこいなのかと思っていたのですが、そんなもんじゃなく、アメリカでの評判だと評価する人が30%にも満たないくらいだそうです。

 こんな有名タイトルの映画でのこの数字、こんなの見たことが無い。

 そんなに評判の悪い映画ですが、、、、

 映画の内容については、かなり深く詳しく紹介してらっしゃる記事が沢山上がっているので、そういうのはお任せして、いつもの通り本筋には触れず私が感じた事を。

 

 これほど酷評されているにも関わらず、とても、とても良かったです。

 とはいえ、酷評される理由も分かります。

 その理由の一つ。

 もう公開されてからだいぶ時間も経っているので、これくらいは明かしても大丈夫かと思うのですが、本作はミュージカル仕立てになっています。

 私は偶々Xでフォローしている方が観て来た後に上げたポストで、この事を知ってしまったので、心の準備が出来ていたのが幸いしましたが、この事を知らずに観たら え? ってなったかもしれないです。

 あとは、物語という点でも、前作の方が内容としてはとても凝ってました。

 今作は物語の動きもそんなに大きくなく、ただ淡々と時間が過ぎていきます。

 ストーリーは淡々としていますが、決して退屈するような事はありませんでしたし、時間を長く感じる様な事も全くなかったです。

 ただ、前作の流れを期待してる人には、肩透かしを喰らったように感じたのかもしれないですね。

 

 私は映画を(特に映画館で)観るときは、ストーリーも重要ですが、それ以外の要素、映像や演技、音楽等々、どこかに引っかかればそれで満足します。

 そして、この映画はそういった要素が素晴らしかった。

 映像的には、時々 狙ってるなぁ というのもありましたけど、そんなことは些細な事。

 主役の二人は素晴らしいの一言。

 恥ずかしい話ですが、私はレディ・ガガという人は名前くらいしか知らなかったのです。

 有名な歌手だと認識はあったので、また売れっ子の芸能人を主役に抜擢して宣伝効果を狙ったのか とか思っていたのですが、、、本当にすみませんでした。

 レディ・ガガ、ほんとに良かったです。

 演技、醸し出す雰囲気、最高に良かった。

 ミュージカルにした事によって、えげつないくらい美しいシーンもありました。

 詳しい事は避けますが、劇中に大好きなカーペンターズの、大好きな歌が出てくるシーンがありました。

 私の中ではその歌はカレンが歌うのが最強なのですが、劇中で歌われたシーンはそれに迫るほど。

 映像、演技全てが相まって、私の中の映画史に残るシーンになりました。

 これを観る為に映画館に行ってもいいくらいです。

 ところで、最近日本では吹替が主流になって来ているそうですが、こういう映画の場合、歌はどうなっているのでしょう? 

 吹き替えの人が歌うのか、この部分だけはオリジナル音源を使うのか。

 この歌のレディ・ガガVerは必聴です。

 

 劇中でミュージック・セラピーのクラスのシーンがあるのですが、そこで伴奏を弾いていた人のピアノがえらい良かった。

 コードのアレンジがツボにはまりました。

 

 ストーリー的に納得できないという人も多いようですが、私はバットマンシリーズは原作も読んでいない浅い知識なので、受け入れられたのかもしれないですが、それでも、出来れば違うラストが見たかったかなぁ。

 ただそれは、余りにも切なく、悲しすぎるから。

 ジョーカーといえば、ジャック・ニコルソンやヒース・レジャーが浮かびます。

 ヒースレジャーが演じたジョーカーは、それはもう凄いもんでした。

 所謂ジョーカーとして、あれ程ぴったりくるのは無いかも。

 でも私はホアキンが演じたジョーカーもとても好きです。

 感情移入が過ぎる。

 

 

 ちょっとバットマンシリーズとしての角度から感じた事。

 前作でアーサー(主人公、ジョーカー)が幼少期のブルース(まだ両親が殺害される前)に会うシーンがあり、年齢的に時系列が合わなくならないか?と思っていたので、ある意味今回の持って行き方は正解なのかも と思いました。

 あと、普通の事ですが、ゴッサムやアーカムという単語が出るだけで、ちょっと上がります。

 いくつか評論を読んでみたのですが、言及してる人が居なかったので見当違いなのかもしれないのだけど。

 事象としてはアレンジされていますが、あの宿敵が誕生する(切っ掛けの)事件が起こりました、よね?

 そのシーンを見た時 ぉお~ここで来たか と盛り上がってました。

 

 

 

 いつもの様に書き散らかしましたが、公開してすぐに低評価のレビューが流れてしまったせいで、観に行くのをやめてしまった人も多かったのではないかな。

 前作を観ていないと全くついていけないけど、前作が好きな人でも合わない人は多い という、かなり人を選ぶ映画になってしまっていますが、そんな低評価されるような映画では無いと思います、私は。

 でも、ここまで観客動員に影響があると、別の意味でも続編はもう難しいかもしれないですね。

 

 

 にしても、やっぱりこの終わり方は切なすぎる、、、

 

 

追記

id:(id:leenori )さんからコメントを頂きました。

時間の事や宿敵の事等、概ね私が感じた事と同じように感じてらっしゃったとの事。

それも今作を観てすべて納得できたという事で、前作から続いてしっかりと描かれていた事に驚愕なさったそうです。

評判は当てにせず自分の尺度でしっかり観るもの。

具体的に描かれていてネタバレになってしまうので承認不要との事だったので、追記とさせて頂きました。

 

しかし、私が拝読している映画関連のブログの方も軒並み高評価なのですが、、、ほんとにそんなに評判が悪かったのでしょうか?

観終わって暫く経った今でもジワジワ来ています。

多くの人に観て欲しい映画です。

責任は負いませんけど(笑。

 

 

 

 

 

 ジョーカーと言えば!

 

 最高に面白いです。