こんばんは。
なんだか急に暑くなりました。
気が付けば街路樹の花梨が満開になってました。
花梨って、初めて名前を知ったのは耳から音で だったので、「花無し」が満開って、あるのか無いのかどっちやねん って思ってしまいました。
ここでの花梨はカリンでは無く、はななし と読みます。
はななし には実が付きません。
漢字は同じで読み方が違う別の植物なので、さらに どっちやねん です。
さて、本題です。
240Zに積まれているL型エンジンにはキャブレターの下にヒートシールドというパーツが付いています。
このエンジンはマフラーの上にキャブレターが付くレイアウトなので、ヒートシールドがマフラーの熱がキャブレターに伝わる事を防いでいます。
自分の240Zのキャブレターを純正のSU型からソレックスに交換した時、このヒートシールドの働きを大して重要に考えていなかった私は、ソレックス用のヒートシールドを付けずに走行していました。
ある時、フリーウェイで渋滞に巻き込まれたとき、暫くするとアイドリングしなくなってエンジンが止まってしまいました。
いったいどした??とセルを回してもエンジンがかかりません。
慌てて降りてボンネットを開けてみると、キャブレターから聴いたことが無い音がかすかに聞こえています。*1
なんだろう と思って顔を近づけてみると ボコボコと聞こえます。
なんと、マフラーで下からずっと熱せられて、動いていないので風も当たらず、キャブレターの中のガソリンが沸騰しているようです。*2
ほんとに沸騰しているのかどうかは分かりませんが、ボコボコ言っているのは結構怖かったので、ボンネットを開けたままにして風を当て、暫く待ってから試したらエンジンはかかりました。
かかる事を確認してから直ぐに切って、渋滞が動き出したらエンジンをかけて、止まったら切って、というのを繰り返し、何とか渋滞を乗り切りました。
そんなことがあってから、ヒートシールドの重要性を思い知り、すぐにパーツを入手して取り付けました。
同時にマフラーに耐熱バンテージを巻いて2重に防熱対策をしています。
それ以降キャブレターのパーコレーションに見舞われる事はありません。
それはいいのですが、このヒートシールド、機能としては問題無しですが、キャブレターを取り外す際にはとても邪魔になるのでシールドを先ず外さないといけない上、取り付けもまたとても面倒、というか、手が入りにくい場所なので大変なのです。
↑これなのですが、ソレックス仕様車で一番良く目にするヒートシールドだと思います。(キャブレタークリーナーを吹いた後で見苦しくてすみません)
しかも3つ付いているキャブレターの内、1基だけ外したいときでもシールドを取り外さないといけないので、非常に面倒。
という事で、新しく自作します。
途中写真が無く、いきなり結構進んでますが、アルミの板を切って曲げてこうなりました。
せっかく作り直すのだから、今まで使っていた物よりも広くマフラーをカバーして更に熱が伝わりにくい形状にしました。
根元の方が波打った形状になっているのは、奥までシールドを突っ込めるように、マフラー等を避けるようにハンマーでトントンと板金して形を作りました。
今までは取り付けがキャブレターをマニフォールドに取り付けるボルトで共締めになっていて取り付けが面倒だったので、今回のシールドはキャブレターの使っていないネジ穴を使い、上から吊り下げる方法を試して見ます。(L型エンジンの事を知らないと一体何のことか分からないとは思いますが、多分むちゃくちゃ取り外しが楽になります)
ただのアルミ板だと柔らかすぎて、走行中にブルブルしそうなので、アルミのアングル材を付けて強度を稼ぎます。
アングル材をそのまま使うのでは手作り感が出過ぎてしまうので、強度不足にならない程度に穴を開けました。
リベットで留めます。
各角を丸めて
キャブレターから吊り下げる支柱をアルミ材から切出して、補強用アングル材にボルト留めして工作は終了です。
この後、実際に仮付けしてクリアランスをチェックして、少し曲げたり削ったりして完成。
取り付けるのはキャブレターの横のこの部分から、吊り下げます。
無事に装着できました。
スペースのギリギリまで大きくしたので、上から見た時にマフラーが殆ど見えなくなってしまうのがちょっともったいないですけど、キャブレターを1基だけ外したいときも楽に外せるようになりました。
割としょっちゅうキャブレターを外しているので、この差は大きいのです。
満足。
とはいえ、そんなに頻繁に手入れしなくても良いのが一番なのですけど、たまにしか乗ってないので時々調子が悪くなります。
キャブ車は毎日乗ってやるのが一番のメンテナンスなのでしょうね。