模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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TMRキャブレターの配管、エンジン始動 ~GS1000SZ カタナ

 こんばんは。

 

 今日はカタナに戻って、前回キャブレターを積み込んでからの続きです。 

mata1.hatenablog.com

 

 車体にキャブレターを取り付けられたので、あとは燃料タンクと繋げば良いだけなのですが、すこーしだけ考えないといけない箇所がありました。

 燃料タンクからキャブレターまでは、ガソリンはホースの中を自然落下で通って行きます。

 駐車時にガソリンがどんどん流れて行かないように、カタナにはエンジンが動いているときだけ開放される仕組みのコックがタンクに付いています。

 エンジンが動いている時にキャブレターで発生する負圧を利用して弁を開けるのですが、その負圧弁を動かすバキュームホースが必要です。

 純正のキャブレターにはその為にホースの取り出し口が付いていますが、TMRは汎用のレース用部品なので、そんな専用部位はありません。

 そこで、TMRに交換する場合は負圧弁のついていないタイプの燃料コックに交換する人が居たり、エンジンを始動すとき、空になったキャブレターにガソリンを送るためのPRIというポジションで使用したりする人も居ます。*1

 さて、どうしようかな と考えて、試しにキャブレターの負圧同調を取る為に付いているバキュームホース用のホースニップルを使ってみることにしました。

 TMRのホースニップルは4mm、対するコックの負圧ホース用のホースニップルは6mmなので、そのまま繋ぐことは出来ないのですが、4mmから6mmに変換するアダプターを使えば繋ぐことが出来ます。

 

 でも、正しい方法では無いかもしれませんが、私が試したのは、ストックパーツの中に内径4mm外形6mmのホースがあったので、そのホースを内径6mmのホースに突っ込んでクランプしてしまうという方法です。

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 写真の右側が内径4mm外形6mmのホースでキャブレターの4mmニップルにつながる方で、左側は内径6mmのホースで燃料コックの負圧弁に繋がります。

 

 これでキャブレターと燃料コックを繋ぐことが出来ました。

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 キャブレターを新しく取り付けると、各キャブレターのバランスを取る同調という作業が必要です。

 取り付ける前に大まかに洗浄をした時に、目合わせで各キャブレターのスロットルを合わせておきました。

 キャブレターから覗く様に太陽なりライトなりを見て、スロットルの隙間から漏れる光の具合を4つとも揃えます。

 これ、意外とバカに出来なくて、時間をかけてじっくり詰めれば結構いい所まで同調取れます。

 

 さて、いよいよエンジンをかけてみます。

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 PRIポジションでガソリンを送って、セルを回します。

 お、かかった。

 うわ、音でっか。

 キャブレターの吸気音がものすごく大きくなりました。

 ヒョヒョヒョヒョという音にバリバリと言う音が混ざって、迫力満点ですなぁ。

 どっかおかしいのかな。

 

 とりあえず、同調をチェックします。

 通常、オートバイのキャブレター同調は、各ボディに付いている負圧を取るニップルに負圧計を取り付けてバランスを見ますが、今回は仮合わせということで車のソレックス用のシンクロテスターを使いました。

 こんなのです。

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 これをキャブレターの吸気口に当てると、右側に付いている目盛り付きの管の中を銀色のフロートがフワフワと浮き上がります。

 4つとも同じ位置でフワフワしていれば バランスが取れている という事が分かる というものです。

 チェックしてみた所、一番右端の一つだけが少しズレていて、3機は合ってました。

 ラッキー♪

 一番端のキャブレターなので、ガソリンタンクを少しズラせば調整可能です。(タンクの下に2x4を噛ませてずらしています)

 キャブレターの蓋を開けてロックナットを緩め、スロットル調整用のネジを回して調整。

 

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 しかし、このロックナットを緩めて調整するシステム、多分コツを掴めばササッと出来るのでしょうが、私は苦手。

 L型のカムのクリアランス調整も同じですが、調整してロックナットを締めると、ちっとだけずれることがあり、また緩めて調整して締めてちっとずれて、、、

 器用な人は一発で決めるのかなぁ。

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 調整したら蓋をして、またエンジンを動かしてテスターでチェックします。

 これをバランスが合うまで繰り返します。

 内側のキャブレターを調整するとなると、ガソリンタンクを外さないと工具が入らないので、一気に面倒になりますが、外側だったのでだいぶ手間が減りました。

 今回はこんな方法ですが、暫く乗ってある程度振動を与えたあとで、負圧計を使ってちゃんと同調をチェックしてみるつもりです。

 

 同調も取り終わり、いよいよテストライド。

 さて、どんな感じでしょう。

 もういい加減長くなってきたので手短に。

 走り出してすぐに キャブレターを換えたらこんなにエンジンの性能って変わるんだ! とビックリするくらいの変化を体感できました。

 加速、凄い。

 あと、アイドリングからのアクセルの開け具合に対するレスポンスがものすごいので、極低速走行の時に慣れるまでギクシャクしました、恥ずかしい、、、

 純正だとモワァ~~っと加速していたのが、カンカンとアクセルに反応する感じがとても気持ち良い。

 今は出荷時のセッティングなので、暫くこれで楽しんでからジェッティングも煮詰めてみようと思います。

 

 キャブを変えると激変するとは聞いていましたが、こんなに変わるとは思っていませんでした。

 しかし、、、、

 おかげで他の問題が浮上してきてしまいました。

 

 さて、どうしたものか、、、

 

 

 

 

*1:エンジンが動いてないとガソリンが落ちていかないので、最初にエンジンをかけるときはPRIポジションにコックを回してガソリンをキャブレターに送ります。キャブレターにガソリンが満ちたらOnの位置に戻してエンジンをかけます。ただ、PRIポジションではガソリンの流量が少ない為、それで走行するには燃料不足になる可能性があるので、コックの内部を加工する必要がある様です。