こんばんは。
一回違う内容を挟みましたが、ターンテーブル関連の続きです。
ちょっと時間が空いたので、忘れられかけてるのではなかろうか。
いつまでもターンテーブル騒動を引っ張るのもどうかと思うので、今回で一気に最終回にしてしまおうと思っていたのですが、どうにも上手くまとめられず、書きたいだけ書いていたら、いつもの「今日は文字数多め」という時の倍以上を軽く超えてしまいました。
さすがに長すぎるので、結局2回に分けて今日は前編です。(でもまだ長いです)
前回まではターンテーブルの持つ特徴の中で、どうしても避けられない音の歪みを生み出す要因について でした。
最後は、もう一つ試せることがあった事に気が付いたところまでだったのですが、何故にここまで機材の不具合を疑っているのか についてちょっと。
実は、私。
とにかく引きが強く、良いにしろ悪いにしろ 多くの中からピンポイントで数少ない「あたり」を引き寄せる事が良くあります。
うちで使ってるCDプレイヤー。
これも、最初は不良品を引き寄せて交換してもらっています。
その時も分かり易い不良ではなく音質の事だったので、自分で出来る限り要因を排除して色々試し、どう考えても機材(新品購入です)に不具合があるとしか思えない となって、メーカーに送ってチェックしてもらいました。
そんなに上位機種というわけでは無いものの、そこまで低価格な機種でも無かったので、メーカーとしても不良品は滅多に無い という立ち位置だったのですが、実際に調べてもらったら不良品につき交換 となりました。
でもね、メーカーの肩を持つわけでは無いですが、このプレイヤーは凄く気に入っています。
これはSACDプレイヤーなのですが、SACDは余り流行らなかったですよね。(日本では流行ったのかな?)
ふつうのCDよりも高周波を収録する事が可能で、大雑把に言うとCDとアナログレコードの間くらい(?)の高音が入ります。
SACDはケースがちょっと変わってる事が多いです。
角が丸いこんなケース。
おっと、それました。
こうやってすぐに反れるから長くなるのだ、、、
てな感じで、懸賞に当たる事も良くありますが、不良品に当たる事も多いので(結局プラスマイナス=0です)、今回も機材に不具合があるのでは?とかなり疑っているというわけです。
という事で、レコード針の部分、カートリッジが不安材料として残ってしまいました。
そこで思い出したのが、昨年のクリスマスに師匠から頂いた交換用のカートリッジ。
付属のカートリッジを十分使い込んで、音を耳に覚え込ませてから頂いたカートリッジを使わないと、私ではそんな繊細な違いは分からないだろう と思い、当分使うつもりは無かったのですが、まさかのターンテーブル始動後数日で交換です。
これが新しいカートリッジ。
なんか元々テーブルに付いてたものと比べると、見るからにカスタムパーツっぽくてカッコいい。
ターンテーブル設置の時に手伝いに来てくれた師匠は、手土産に「プレゼントしたカートリッジをセットする時に使って」とシェルも一つ置いていって下さいました。
これにマウントします。
勿論初めてのカートリッジ交換なので、説明書を見ながら慎重に取り掛かりました。
先ずは、作業中に万が一ダメージを与えてしまってはいけないので、カートリッジ本体からスタイラス(針)ユニットを取り外します。
左が本体で赤いカバーの中にスタイラスが入っています。
本体をシェルにねじ止め。
取りあえず今のところ仮止めです。
固定出来たら、あとは4本のリード線をコネクタに差し込んで終了です。
カートリッジのコネクタの根元に色が表示されているので、間違える事は無いと思います。
でけた。
(一応、裏から見た時に美しくなるように、リード線に曲げ癖を付けて接続しました)
ユニットをトーンアームに取り付け、オーバーハング調整が出来たら、針圧を調整します。
純正は2.0gでしたが、この新しいカートリッジは1.8gとなってました。
0.2gレコードにかかる重さが減ったわけですね。
なんとなくレコードの負担を減らせたようで、ちょっと嬉しい。(関係ないのかな)
では、改めてレコードを再生してみましょう。
同じレコードで試した方が良いので、取りあえずサラさんのDream~を聴いてみよう。
ずっとSide1ばかり聴いていたから、今日はSide2から流してみよう っと。
最初の曲は O Pato 。
この曲はピアノのノリがとてもいい曲で、しかも低音弦の響きが素晴らしくいい音なんです。
さて、どんな感じかな、、、
ん?
え?
お?
ぉぉおお?!!
な、な、な、なにこれ!!
音が全然違う!!!!!
え?うそ。
カートリッジを交換したら、こんなに音って変わるもんなの?
すごい、、、
上手く言えないけど、むちゃくちゃ生々しい。
ライブ感が凄い。
聴いていてノリが違う。
これは、、、そう、師匠の所で聴かせてもらった時のあの感じに近い。
そうそう、この感じ、これが欲しかったの!
勿論、師匠のとはレベルが違うのだろうけど、純正の音は、なんというか、種類が違っていて それを磨いていっても着地点は違う所になりそうだったのだけど、新しいカートリッジは、低い位置に居るかもしれないけど、同じ線上に乗っているという感じ。
すごい、むちゃくちゃ良い!
カートリッジを交換しても、果たして私に音の違いが分かるのか?と思っていたのですが、なんとまぁ、別物と言えるくらい音が変わりました。
ただ、ほんとに誤解して欲しく無いのですが、これは好みの問題が大きいと思います。
もともとついていたカートリッジはオーディオテクニカ製なのですが、とても綺麗な音を再生するカートリッジだったように思います。(評判は良いみたい)
なので、もしかしたらクラシック等を聴くのにはそっちの方が良いのかもしれません。
おそらく、師匠は私の好みを察して、カートリッジを選んでいてくれたのかな と思います。
その日の夜、師匠に電話してカートリッジを交換したことを報告しました。
すると「交換してみてどうでしたか?」と明らかにニヤニヤしてるのが分かります。
私「すごい、こんなに音が変わるとは思ってませんでした。むちゃくちゃ良いです!」
師「でしょう?だから絶対に分かるって言ったじゃないですか。あれは入門用のカートリッジだから、暫く楽しんでもっといいのが欲しくなったらその時は自分で好きなのを買って下さい」
ほんと、有難い話です。
さて、音を楽しんでばかりもいられません。
なんでカートリッジを変えたかというと、音の歪具合をチェックする為でした。
さあ、気になる結果はというと、、、
歪は取れませんでした。(アッサリ)
うーん、ざんねん。
という事は、、、機材側の問題では無かったのかも、、、。(と、ここでようやくターンテーブルの疑いは晴れかけてきました)
しかし、という事は、、、どういう事?
次回はアナログレコードで音が歪む大きな2つの要因の残り一つ、レコード自体が持つ特徴について です。
明日か明後日には更新する予定、、、です。
何事も無ければ、、、。