模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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スプレー・ブース 制作

こんばんは。

 

昨年は一年かけて、じっくりと木工をしていたのですが、ちょっと気楽な木工をしよう とスプレー・ブースを自作することにしました。

 

スプレー・ブースといっても、車体と人が入るような物ではないです。

パーツをちょとスプレーするときに使う場所です。

ちゃんと図面を描いたりしないで、ミリ単位の誤差も気にしない、サクッと完成させます。

 

夜ガレージ内で作業をしているときとか、ちょっとパーツをスプレー塗装したいな と思っても、外でスプレーするとカブッたりすることもありますし、かといって作業中なので回りは工具やら、ばらした部品やら、ごちゃごちゃの状態の中では周りに塗料が飛び散るのでスプレーできなかったり、、、

模型用作業机は窓際にあるので、そこにはファンを窓に取り付け、その前には模型用のスプレーブース(多分クレオスの物だと思います)を縦に設置できるような台を工作してあるので、エアブラシなら夜でも使えますが、、部屋の中でスプレーは、さすがにニオイもキツ過ぎるので、結局週末まで作業は中断 ということもあります。

そんな時にスプレー用にちょっとした場所があると とても便利だと思い、前々からプロジェクトのリストに入っていました。

 

以前、勤めていた会社が引越しをしたときに、廃棄処分される物の中に換気扇(レンジ・フード?)があったのですが、まだ取り替えたばかりで綺麗だったので ガレージ内で使おう と思ってもらって来ていました。

その換気扇をガレージの奥に取り付けて、其処に枠を作りパーツをペイント出来るようにしました。

 

まず、材料の切り出しです。

家にあった端材を消費するチャンスでもあるので、単版、合板、ペイント済みの板、色々複合で、ザザザッと切り出します。 

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写真の左から2番目の細めの板は、黒くペイントされていたものをペーパーがけで色を落としたのですが、柔らかい部分には染み込んでいたり、木目の部分は色が落ちたり、 と独特の雰囲気が出ました。

一個だけ混ざっていると端材っぽさが出るのですが、全てこれで統一して家具を作ったら、それはそれで面白い仕上がりになるかもしれません。

偶然出来た表現で、なかなか興味深かったです。

 

切り出した材料に加工 というか、パーツを付けていくのですが、キャビネット用のヒンジを取り付ける部品があります。

こういうヒンジのネジを締める部分というのは、テーパー加工されていて、付属のネジも同じようにテーパーが付いていて、締め込んだ後はフラットになるように作られていることが多いです。

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こういう時、パーツに対して真上(真ん前)からネジを打てる場合は良いのですが、場合によっては ちょっと横からしか作業スペースを取れないこともあります。

そういう時、ヒンジに開いているネジ穴のど真ん中にネジを締めたり、下穴を開けるのは結構難しく、それがセンターからずれるとテーパーがきっちりと合わなくてネジが出っ張ったりします。

 

そんな時にとても重宝する道具があります。

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セルフ・センタリング・ドリル とでも言うのでしょうか、銀色の筒をヒンジのネジ穴に当てると、テーパーが付いているので自動的にセンターに筒が落ち着くようになっていて、そのままドリルを回転させて押しつけると、外側の筒はスプリングでスライドして奥に引っ込み、中からドリルの刃が出てきて中心に下穴を開けたり、印をつけたりすることが出来る道具です。

 

こんな感じで使います。

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これで軽く凹むくらいの下穴を開けてやって、ネジを締めこむと。。。

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簡単に綺麗にヒンジを取り付けることが出来ます。

割と安い工具でしたが、すごく重宝して出動頻度も結構高いです。

 

板の上下にヒンジをつけて、これと同じ物を2枚用意しました。

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他にもう一枚これとは違うヒンジを2つ取り付けた板を用意して、基本的に加工は終わり。

組み立て、設置に入ります。

 

ガレージの奥の壁に換気扇フードをマウントして、切り出した材料をその下、両側に取り付けました。

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次に、その2つの板の間に、ヒンジを付けた板を取り付け、、、

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左右の板に先程作ったキャビネット用ヒンジを取り付けた2枚を取り付けて、基本作業は終了、早い!!

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後は、ちょっとした加工やパーツの取り付けを行い完成です。

では、どんな感じになるか見てみましょう。

先ず、右側の扉(板)を手前に開きます。

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次に、左側の扉を開きます。

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最後に壁面にある板を手前に倒してきます。

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上手く行きました!

 

両側の板にL字ブラケットを取り付け、その底辺のネジ穴に入るように作業台にあたる天板にダボを打ち込んで、ぴったり入って天板を支え、尚且つ壁が横に広がらないようにしました。

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各ヒンジ、L字ブラケット、ダボ 等は、綿密な計算の上設計されているので、どこにも干渉することなく各板は畳めるようになっていて、使わないときには邪魔にならないようになっています。

・・・・・うそです、行き当たりばったりで作ったので、何箇所か金具つけなおしました。

ですが、頭の中だけで設計したにしては、概ね思っていたとおりに出来たので満足です。

 

何より、1週末だけでサクッと出来たのが良い感じでした。