こんばんは。
私の模型用の机には、アーム式のデスクライトを設置しています。
このライトには作業時の写真を撮る為に、デジカメを取り付けられる様に小改造も施してあり、なかなかに便利なのです。
ところが、長い間使っているうちに、机に固定するクランプが壊れてきました。
(根元が割れてちゃんと固定できなくなってきています)
クランプのみ交換しようと思い、試してみたのですが、壁との隙間が狭過ぎて現状のクランプ以外の物は入らない、もしくは入っても固定するネジが締められない という事態。
この机は知人から 殆どアンティーク? というくらい古いものを譲ってもらったもので、とても重くて動かすのも大変です。
そこで、このスタンドの代わりに横長の蛍光灯の様なシェイプの長さ60cmのLEDライトを棚板に取り付ける事にしました。
ただ取り付けるだけでは面白くないので、レールを使い、使用時には引き出して使う様にします。
そんな事やってるから、なかなかアルカディア号が完成しないんだ! という気もしますが、万が一制作中にライトが倒れてきて、アルカディア号大破!! なんて事になったら、ショックでこのブログは最終回になってしまいます。
そうならない為にも、作業空間の最適化はとても大事です。
複雑な物では無いので、設計図も何も無いです。
全景は出来上がりを見てください。
と言う訳で、いきなり工作に入ります。
もともと引き出し用のレールなので、ライト取り付け用にネジ穴を数か所追加します。
基本的な事ですが、ドリルで穴を開けるときはポンチを使います。
これでドリルの刃が落ち着いてくれるので、思ったところに穴を開けることが出来ます。
1つ工具の紹介です。
ドリルで金属に穴を開けると、どうしてもバリが出ます。
このバリはちゃんと処理しておかないと、きちっとパーツがセット出来ないだけでなく、鋭く尖ったところで手を切ったりして危険です。
そんなバリを簡単に処理できるツールがこちら。
Deburring Toolと呼ばれる道具です。
写真の右先端部分はクルクル回る超硬の刃になっています。
それをこのように当てて、クルクルッと数回転させると、綺麗にバリが取れて角も落としてくれます。
余り小さい穴だと刃がちゃんと当たらないので使えませんが、写真くらいの穴だとギリギリ使えます。
鑢等で一つずつ面取しなくても良いので楽に早く処理できます。
安い工具なので、持っておくと便利です。(写真のは$3くらいです)
L字金具を使い、この穴にライトを固定しますが、ナットにはナイロンナットを使い、完全に締めきらずに固定して角度を調整できるようにしました。
このナットは中にナイロンが圧入されていて、緩み防止の為に使ったりします。
こんな感じにライトの端をレールに固定して。
こんな変なものが出来ました。
ライトの両側にレールを取り付けて、レールにはL字金具を付けて棚板に固定できるようにしました。
せっかく引き出しレールを使うので、引き出し部分に余っている端材を張り付けておきました。
ついでなので、いつも収納に困っていた、ある部材の収納場所を兼ねさせる事にしよう という企みです。
今回ピックアップしたLEDライトは、コンセントに繋げば即使える様な物ではなく、自分で配線をするタイプなので、配線の作業に入ります。
このタイプだと普通のライトの半額以下で買えるので、今回の様に取り付けが特殊になる場合は、どちらにしても配線作業をした方がスッキリ設置できるので、ライト単体で買った方が良いです。(このライトは$20くらいでした)
以前どこかから外したスイッチや、
壊れた家電を廃棄する時に、切って残していた電源のコード
等をRe-Useして、配線します。
スイッチは机の前の棚板の裏に取り付けました。
見た目は悪いですが、とりあえず使えればOKです。
後に、コンセントが付いたタイプに交換するかもしれません。
卓上に据え付けのコンセントがあると、はんだごてやルーターを使う時に便利ですからね。
出来ました!
収納時。
引き出し点灯時。
ナイロンナットで締めているので、ライトの傾斜角度を変える事が出来る程度に緩めてあります。
そして、収納に困っていた、ある部材というのは、各種金属パイプです。
そこそこ長い状態で売られているので、立てておくと邪魔になるし、良い収納方法はないかなぁ と思っていたのです。
レールに付けた板は、レールから少し離して取り付けたので、長いパイプを入れる事が出来ます。
並べておけば、引き出して上から見ればサイズもすぐにわかるので、便利に使えると思います。
今回、蛍光灯を使えばもっと安く作れたのですが、LEDを選んだのには訳があります。
いつも模型制作途中の写真は、この卓上で撮影していますが、その時の照明は今回取り外したデスクライト(蛍光灯)に頼っていました。
その時、いつもホワイトバランスと露出が安定しなくて、何枚も同じ条件で撮影してから、一番まともなのを選んでいました。
ライトを被写体に近づければ近づけるほど、その影響は大きくなります。
蛍光灯は高速でブリンクしているので、それに影響されているのかもしれない と思っていたので、試しにLEDに交換してみたのです。
結果、まだそんなに枚数を撮っていないのですが、ホワイトバランスも露出も安定しています。
ライトの明るさ自体も以前より明るくなったので、色んな事が改善されました。
唯一の減点は、フリーハンドで撮影するためのカメラ用アームが無くなってしまったこと。
何か工夫せねば。
また楽しみが1つ増えました。