こんばんは。
今日は毎年一度開催されている、ガンプラを主に取り扱ったコンペに行ってきた件です。
今回で6回目のこの大会、参加作品を見られるだけでなく、朝からプログラムに沿って様々なレクチャーも行われます。
色々と勉強になることも多く、一日中楽しめるイベントになっています。
写真はデカールの貼り方についてのレクチャーでした。
エントリーは、色々なカテゴリーに分けられていて、ビギナー部門やジュニア部門(12歳以下)もあり、誰でも参加しやすい大会です。
親子連れで作品を見に来るだけの人も多く、かなり賑わっていました。
全カテゴリーを合わせての作品数は、約180程になったそうです。
会場内にはいくつかベンダーも出店していたのですが、な、なんとその中にVolksを見つけました!!!
ものすごい集客力で、多分一番売り上げていたんじゃないかな?
今までは物凄い高額の送料を払って日本から買うしか出来なかったFSS*1のプラモデルも、手に取って見てから買えるという、夢の様な事態に、高額なキットがドンドン売れて行ってました。
ブースの人とちょっと話をしたのですが、こんなに売れるんだったら、もっと持ってきたらよかった と、まさに嬉しい悲鳴状態でした。
この様子だとまた来年も来てくれそうです。
最近はネットに自分の作品をあげる人も多いので(私もその一人)、デジカメを使った作品の撮影についてのレクチャーもありました。
どういった物を使ってライティングしたらよいか とか、背景の事、簡易スタジオの作り方等々、なかなか為になるレクチャーでした。
それでは、全ての作品の写真を載せるのは無理なので、私が気になったものから色々とアップしていきます。
本体やベースにLEDを使って電飾している作品が、毎年増えてきています。
こちらはメインステージの横に特別展示されていた、制作途中の1/100サラミス(ガンダムに出てくる宇宙戦艦)
こんなん、完成した後どこにしまっとくんやろか。
今年のスペシャル・テーマは「Iron Blooded Orphans(鉄血のオルフェンズ)」でした。
バルバトスはハードなウェザリングが良く似合いますね。
これは自作デカールを使ったのか?
全身ドクロまみれ。
数年前までは、ウェザリングをしている人は余り居なかったのですが、最近は汚した模型が増えてきています。
このリックディアス、デカールの貼り方や、塗り分けのパターンが、とても上手いです。
この作者はいつも安定して高いレベルの作品を作る、凄腕モデラーです。
このベアッガイ、たしかジュニア部門のエントリーだったと思うのですが、あまりにも斬新で独創的な塗装に目を奪われました。
マジックだったか、クレヨンだったか、なんせ模型にはあまり使わない様な素材で塗られたこの作品。
目は♡なのに、胴体はスケルトンっぽいし。
なんか世界観が凄い。
SD系も安定してファンが居るジャンルで、SD部門としてカテゴライズされています。
今大会で、私がビビった作品はこちらの「TurnX」でした。
ディティールアップの鬼です。
パッと見て、なにやらゴチャゴチャされてるなぁ という印象でしたが、近くによって細かく見ると、全身にビッシリとゴチャメカっぽいディティールが追加されています。
これは大変だったと思います。
しかも、追加ディティールが良く馴染んでいて、余りうるさくなく、近くに寄れば寄るほどに凄さが分かる という作品でした。
今年のBest Of Showを獲得していました。
ガンプラメインの大会ですが、それ以外のジャンルもあります。
フィギュア部門から。
この真希波マリを作ったのは、先に出て来たリックディアスと同じ人で、初めて作ったフィギュアだそうです。(ちなみに、これはVolksのキットです。)
メカもフィギュアも上手いのぅ。
凄いのぅ。
ベースの瓦礫も丁寧に仕上げています。
さすが。
私がフィギュア部門で すごい と思ったのは、こちらのFateシリーズから「Jeanne d'Arc」。
お、これもVolksだ。(私は決して回し者ではありません)
Fate、アニメしか見てないですが、大好きなシリーズです。
私はとってもダークなZeroが好きかな。
この作者は2年前にフィギュア部門で1stを獲得していた人で、今回も1stをもらっていました。
凄いなぁ と思ったのは、甲冑の金属表現。
プラモとは思えない質感で、本当に金属で出来ている様に見えます。
布、革、塗装で素材の質感の違いをキッチリ表現しています。
上手い。
このキット、作ってみたいなぁ。
人気のあるStarWarsも個別にカテゴリーが作られていました。
ウン十年前は、SWのプラモと言えばアメリカのMPC製しかなく、完成まで辿り着けただけでも凄い という状況だったのですが(あまりにも出来が悪かった) 最近はファインモールドやバンダイから、それこそ何にもしなくても素晴らしい出来のプラモが発売されていて、嬉しい限りです。
最後に、ガンダム、SW以外の全てのタイトルをまとめた 総合メカ部門。
アメリカでもMa.kは凄い人気です。
こちらは電飾に力を入れた作品ですね。
完成度高い。
私は今回、昨年完成したアルカディア号で総合メカ部門にエントリーしました。
正直な所、アメリカで果たしてどれくらいの人がアルカディア号の事を知ってるのかなぁ、参加アイテムのチョイスとしてはかなり弱いなぁ と思っていたのですが、会場で梱包からアルカディア号を出してテーブルに設置していると、同じ総合メカ部門に作品を設置していたモデラーから「おー!アルカディアやん!!!」と声をかけられました。
よかった、少なくとも一人は知っている人が居た と喜んだのですが、その彼は昨年BestOfShowを獲得した凄腕さんでした。
このアルカディア号は電飾を頑張ったのですが、会場が明るかった場合は小さい光点や、ランタンのチラツキとかが見えにくいかと思い、その時の為にプラの収納ケースを加工して塗装したシェードを作って持って行ってました。
案の定、とても明るい会場だったので、役に立ちました。
見た目はショボくなってしまったけど、これがあるおかげで実際は写真よりももっと陰になっていて、電飾も良く見えました。
実は、自分の作品を一枚も撮っていなくて、この写真は相方が撮っておいてくれたのをもらいました。
周りを見るのが楽しくて、すっかりうっかりしていた様です。
さて、アルカディア号でエントリーした今大会の結果は、、、
な、なんと。
総合メカ部門で1st Placeを頂きました!!
いや、びっくりです、まじで。
こんなこと言うと自慢みたいですが、今年の総合メカ部門はエントリー数もレベルの高い作品も多く、運が良ければ3rdに入れてもらえるやろか? くらいに思っていたんです。
この大会では、授賞作品発表の時は、ステージのスクリーンにその作品が映し出されてから作者がコールされます。
まず3rdの発表が終わり(この時点で、こら今年は受賞は無理か とあきらめ気味)、次いで2ndの発表があり(この時点で完全にあきらめ)、最後に1stの発表があった時は、、、
(これも相方が撮っておいてくれました)
この写真をみて、え?なにこれ? と完全に他人事になってました。(陰になっていて、何が写っているのかよくわからないですよね)
先に相方が気が付いて、ほら、アルカディアだよ!!! と言われ、初めて自分の作品が選ばれたという事が分かって「まじかーーー!?」と驚きの声をあげる と、なんとも間の抜けた私でした。
自分の作ったものが人に認められて賞を頂けるのは本当に嬉しいものです。
アルカディア号を作ったのが私だと周りの人が分かると、「おーあれはあんたがつくったのか?あれは良かったよ!」と声をかけてくれる人も居て、これまた嬉しくなりました。
そうしてイベントも終わり、気持ちよく帰路につきました。
その時の夕焼けがまた綺麗でした。
さぁ、また今年の大会に向けて、制作に励まないと!
*1:モーターヘッドと呼ばれるロボットが出て来る漫画です。タイトルはFiveStarStoriesで、略してFSSになります。物凄い複雑なデザインのそのロボットは凄い人気があります。作者は永野護。