こんばんは。
前回、全体を黒く塗装して、下地塗装に入ろうか という所まで進んだのですが、もう一つ重要な工作がまだだった事に気が付きました。
このキットはとても出来がよく、基本的なフォルムに関しては何も変更していないのですが、一箇所だけどうしても気になった場所があります。
このタイプのアルカディア号の大きな特徴である、船首のドクロです。
キットには、このドクロは別パーツで付属しています。
別パーツとなっている事で塗装も楽ですし、船首パーツとの合いも素晴らしいピッタリ具合です。
ただ、これは本当に個人的な好みなのですが、形状がイメージとちょっと違います。
手を入れるのは大変そうですし、果たして上手く修正できるかどうかもわからないので、このまま行くか、作り直すかずっと悩んでいたのですが、やっぱり気になるので、しかもかなり主張の強い箇所なので、手を入れる事にしました。
さて、手を入れるとは言え、正直上手く出来る自信も無いので、キットのパーツを直接加工してしまうと、失敗した時にどうしようもなくなります。
なので、保険としてキットのパーツを複製して、それを芯にして作り直すことにしました。
船首にパーツを取り付けて加工するのもやり難いので、同時に船首のドクロが付く部分も複製して、作業用の台としました。
私がとった手順は、、、
最初に組みあがった船首(左右を接着した状態)のドクロ部分が付く辺りの型を取ります(型1)。(お湯丸でもなんでもOK)
次に、キットの船首にドクロマークを取り付けて、もう一度型を取ります(型2)。
型1から船首部分の複製を作ります。(私は石膏を流しましたが、勿論レジンでもポリパテでもなんでもOK)
出来た船首複製と型2の間にレジンを流すと(私はクリアレジンを使いましたが、他の材料でもOK)、船首に合う(はずの)ドクロの複製が出来ます。
左が石膏で作った船首の複製で、右はクリアレジンで複製したドクロです。
あとは、船首に分離剤を塗り、クリアレジンのドクロをあてがって、直接盛ったり削ったりして造形していけば、キットの船首にはまる(はずの)ドクロを自作できます。
腕に自信があれば、船首を複製して直接その上に造形していけば良いのですが、そんな自信も無く、一手間増えてしまいました。
私はレジンで複製したので、相性の事もあり レジンを盛り付けて硬化後にリューターで削り出しました。
レジンは堅いので、ナイフ等では余り削れないので、殆どリューターのみで形を作ったのですが、作業性を考えると造形には余りむいていない材料だったかもしれません。
レジン切削中は粉が舞うので、防塵マスクは必ず着用しましょう。
そんな作業なので、途中写真は取れませんから、いきなり表面をペーパーがけして、サフを吹いた状態です。
左が修正したドクロですが、右の方が良かった という人も多いかも知れません、、、
実際ここを大幅に形状変更している人は余り居ないみたいです。
でも、ほんとに好みの話なので、自分のイメージには近づいたので良しです。
このドクロのようなパーツは塗装する時に持ち手を付ける場所が無かったりすることがあります。
そういう時に私が使っている、ちょっと便利なアイテムを紹介します。
一時的に、広告やメモ、ポスターを壁に貼ったりする時に使う、昔あった商品名で言うと 引っ付き虫 と同じ様なアイテムです。
これを適量ちぎって、パーツの裏に押し付けて、それをクリップで挟むと、何処も影にならないので便利です。
ドクロ、鼻もちょっと高くしてあります。
この商品の説明には パテ と書かれていますが、感じとしては練り消しに近いので、それで代用も可能かと思います。
このアイテム、塗装の境界をボカシてマスキングしたい時にも使えます。
塗装が少々乗っても、練り直してやれば何度か使えるので、なかなか良いですよ。
船首に付けての比較です。
元のパーツ。
修正後。
もうちょっと小さくしても良かったかな、とも思いますが、これで行きます。
次は下地塗装に入る予定です。
追記
今回紹介したBlueStikは日本でも同じ様な商品が売られているそうです。
Blu-Tackという名前で、物としては粘着ラバーと言うみたいです。