こんばんは。
Ballの制作記も終わったので、次の制作記を始めようと思いますが、、、次は、なんとフィギュアの制作記です。
実は、昨年に「ジャブロー」のジオラマを完成させた後に制作を始めていたのですが、ここでは公開しないつもりだったので、その間に以前完成させたBallの制作記を書いていました。
そのフィギュアというのは、女の子のキャラクター物ではありません。
そんな可愛いもんではないです。
クリーチャーです。
おっかないです。
気持ち悪いです。
世にそういった気持ち悪い、怖い系のものは見たくない という人は多いと思います。
このブログではそういった系統のものとは全く無縁でしたから、今まで遊びに来てくださっていた人が うっかり見てしまい気分を悪くしてしまっては申し訳なく思います。
なので、制作記としての公開はやめておこう と思っていたのですが、私の模型制作に、何時もアドバイスをくれるKenjiさんから、「せっかく作っているんだから、公開したら?」と言われ、じゃぁ、、、という気になりました。
新しく取り掛かったクリーチャーは、大好きな映画に登場します。
エイリアン・シリーズの3作目 エイリアン3 に登場するクイーン・チェストバスター です。
では、映画の事をちょっと。
Alien、Aliens、に続いて制作されたAlien3、監督は私の大好きな監督、David Fincherで、彼の映画初監督作品になりました。
この映画は酷評されているらしいですが、個人的にはかなり好きです。
Alienの静かな雰囲気から、いかにもハリウッドという派手な映画になったAliens。
その流れをAlien3は元の雰囲気に軌道修正してくれたように思います。
起用された監督が次々と離脱した後に引っ張り出されたD.フィンチャーが監督に着いた時には脚本すら出来ていない状態。
その状態からあの映画を作り上げたのだから物凄い才能だと思うのですが、、、どうも興行収入的に良くなかったこともあり、評判は全然良くないみたいですね。
いい映画だと思うんだけどなぁ。
あと、Aliensには参加していないデザイナーのH.R.Gigerが再び関わった事もこの映画の功績だと思います。*1
さて、Alien3に登場するクリーチャーとしては、やはり人気があるのはDogAlienやDogbursterでしょう。
特にDog Alienは造形も物凄いですが、塗装の素晴らしさは飛び抜けています。
ですが、Queen Cheatbursterは映画に出てくる場面は殆どありません。
時間にしてほんとに1分くらい?
しかも、ディレクターズ・カット版ではそのシーンすらカットされているので、実質登場シーンはありません。
私はそのことを知らなかったので、初めてD.C.版を見たときはビックリしました。(唯一の登場シーンをカットされるとは、、、)
ChestBursterというのは、Alienシリーズに出てくる主役のクリーチャー(面倒なので、まとめてエイリアンとします)の幼生なのですが、この誕生プロセスがとても興味深いです。
エイリアン・クイーンから産み落とされた卵は、寄生できそうな宿主が近くに来ると(炭酸ガス?温度?動き?かなにかに反応するんだったと思います)、FaceHugger(上のパッケージ写真に写っている蜘蛛みたいの)という生き物がいきなり孵化して宿主に襲い掛かり、宿主の口を経由して体内に後に変態して成体になるChestbursterの卵を産み付けます。(この役目が終わるとFaceHuggerは死んでしまいます)
と、女王エイリアンが産むのは、エイリアンの卵を宿主に産み付ける為の中継役の卵、 と言うややこしいプロセスになっています。
宿主に産み付けられた卵は体内で孵化してChestBursterとなり宿主の胸を食い破って出てきます。
将来エイリアン・クイーンになる為の幼生が、次の制作で取り上げたエイリアン・クイーン・チェストバスター になります。
今回制作するのはHalcyonというメーカーの1/1(!)ソフトビニール キットです。
形を見る限り、映画に登場したチェストバスターよりも少し成長した状態で造形されているようです。
映画の中で登場した時は胸を食い破って出てくるところしか描かれていないので、プロップも上半身のみしか作られていません。
形状も頭の形はもっと幼く(という表現があうのかどうか、、、)、腕も短くちゃんと成長していない、産まれたばかり という造形です。
全身の資料は探してみたのですが、見つからないのでおそらく上半身しか作られていないのではないか と思いますが、私が知らないだけかもしれません。
というわけで、近日始まる予定の制作記なのですが、実は私は生き物のキットを作ったことがありません。*2
何時もメカを作るときは、裏から黒を塗ったり、下塗りに濃いグレーを塗ったりして、プラスティックの持つ透明感を消して、金属の持つソリッド感を何とかだそうとしています。
今回の制作は、造形は殆ど要らないので、塗装のみの制作記になると思うのですが、何時もと逆の 生き物の皮膚が持つ透明感や奥行きをどうやって表現するか 今までやったことが無い塗装方法に挑戦してみました。
しかもスケールが1/1、ということは、出来るだけ本物に見えるようにしないといけません。
途中、うわぁ、やってもたぁーー という事態も発生し、かなり迷走状態になったりもしました。
それは何とかクリアしたものの、まだ完成はしていないので果たしてどんな仕上がりになることやら。。。
最後でコケることの無いようにしないとです。
うっかり気持ち悪い写真を見てしまわないように、出来るだけ配慮して制作記をアップする予定ですが、嫌いな人はタイトルを見たら速やかに避難してください。
何時も星をつけてくださっている方々も(本当にありがとうございます。感謝しています)、お気遣い無く一目散に逃げ出してください。
もしも、そこまでの気持ち悪さが出せるくらいの完成度なら万々歳なのですが、、、出来の良し悪しに関わらず嫌いな人は嫌いでしょうから。。。
それでは、「Halcyon 1/1 Alien Queen Chestburster」の制作記(迷走記?)を近いうちにアップしますので、このタイトルを見たらご用心ください。