こんばんは。
ベース制作が終わってチェストバスターに戻ります。
!!ご注意ください!!
今回は基本塗装が終わったチェストバスターに加えるウェザリングに関する内容なのですが、汚しと言っても錆や土汚れではなく、かなり直接的な「血」の表現を加えているので、そういった写真が多く出てきます。
所詮は素人の作り物ですが、どうすればそれっぽく見えるか 素人なりに頑張って取り組んでいますので、一応用心してください。
写真はクリックで大きくなります。
さて、基本塗装が終わったチェストバスターはウェザリングに入る前にクリアでトップコートします。
表面がヌメッとした感じを出す第一段階です。
乾燥待ちですが、今までずっとこんな感じで保管されておりました。
尾は接着しないで、差込式にしてあります。
そういえば、大した事では無いのですが、一つ忘れていたことがあります。
キットの状態では尾は真っ直ぐになっています。
そのままでは完成して飾るときに場所を食ってしょうがないので、中に太目の真鍮製を入れて作例のようにグルッと丸めてあります。(ソフトビニールなので、ある程度自由に曲げることが出来ます)
さて、クリアコートが乾いたら、いよいよウェザリングの時間です。
最初に全体にリキッド・ラテックスを塗りました。
このリキッド・ラテックスはボディ・ペイント用の材料で、白色の液体なのですが、乾燥すると透明(正確にはかなり黄色見がかっています)になる材料です。
クリアー・レジンを使っても良かったのですが、このキットは素材がソフトビニルなので、完全に固まってしまう素材を薄く塗ると、硬化後にクラックが入りそうなので、乾燥、硬化後も弾力のある材料を選びました。
これを塗って、粘膜に覆われている感じを出します。
乾くと透明になります。
全身塗りたくります。
それと同時に、血液の表現の下地を作ります。
(注)ここからグロテスクな写真が続きますので、嫌いな方はこれ以上進まないか、写真を見ないようお気をつけください。
血をそれっぽく表現するのにはどうしたらよいか を色々と考えてみたのですが、赤色のペイントを 塗って しまうのではなく、かかった 様にして、濡れている感じを出したほうが良いのでは? と思いました。
その為に、ジオラマで池や川を表現するような感じで、指の間のモールドなど、くぼんだところを中心に液体が流れたり、溜まったりしたような感じで下地を作り、そこに赤色を乗せてやれば奥行きが出てくれそうです。
そんな感じに下地をラテックスで作ったら、次にラテックスの容器の縁で固まっている部分をピンセットでつまんで、口や爪の辺りに付着させました。
口周り
爪周り
そして、赤色を乗せていきます。
後から口や爪に付けたラテックスは、最初にピンクを塗って、それから赤寄りの茶色や、ワイン色等々を塗って、こびり付いた肉片を表現してみました。
当初、頭の中のイメージでは、全身血まみれ になる予定だったのですが、参考の為に野生動物の捕食時の画像を色々見てみたところ、ビックリするくらい汚れていなくて、本当に口の周り最小限に血がついているだけでした。
そういった匂いが身について狩に影響が出ないようにしているんですね。
と言うことで、狩の心配は必要ないのでしょうが、チェストもそれに倣い口周りと手、足先と床に接地している尾の裏を中心に汚しました。
汚し塗装は筆で色を乗せるだけでなく、歯ブラシに赤色の塗料をたっぷりつけて、指ではじいて 撥ねがかかった感じも加えました。
歯と唇の間の隙間にも血が溜まって滴っている感じになるように、ラテックスを使って下地を作ってあります。
次に、家の補修に使うシリコン・シーラントを口に盛って、ヨダレを追加しました。 (エイリアンと言えば、ヨダレですよね)
勿論、家の補修に使えるし、ちょっとした川等の水の表現にも使えるし、凄く便利です。
Crystal Clear と書いてあるのは、かなり透明度が高いです。
イ、イカン、、、アップで見ると、自分でもちょっと気持ち悪い、、、
作っている時には何にも思わなかったのに、、、
他には途中で全体的にエアブラシで色を足したりしているのですが、スッカリ写真を撮り忘れていました。(汗
と言うわけで、これで全作業は終了です。
最終的に出来上がってみれば、思ったよりも情報量が少なく、皮膚の下の表現はもっともっと塗り込めば、皮膚を被せた後も、もうちょっとその下の様子を感じさせる事が出来たかもしれません。
とは言うものの、初めての事が多く、一体どんな仕上がりになるか全く分からないまま 失敗してもいいや と開き直って塗装するのはもの凄く楽しかったです。
フィギュア制作、想像以上に面白くてクセになりそうです。
エイリアンクイーン・チェストバスター制作、次回は完成です!