模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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モデルガン・ラック 18 (その後・・・) 

こんばんは。

 

昨年の終わりごろに完成したモデルガン・ラックですが、年末に帰国した時に日本に持って帰りました。

依頼主に届ける為です。

 

飛行機で持って帰るつもりだったので、仕上げた後も分解できるように作っておいた訳です。 

しかし、思った以上に重くなってしまったので、かなり厳重に梱包しないと輸送中に壊れてしまいそうです。

今回の帰国の荷造りは、先ずこのラックの梱包から始まりました。

飛行機に預ける荷物には重量制限があるので、これをトランクに入れて重さを測ってみないことには、あとどれくらい荷物を詰めて大丈夫なのか分からないからです。

 

梱包の前に・・・

 実は、アップしていなかったのですが、ほんの少しだけ追加工作をしていました。

というのは、制作記は依頼主にも見てもらっていたので、すでに細かい工作や、完成形も写真で見て分かってしまってます。

実物を手にした時の おおっ!! という感じも薄れてしまうかな? と思い、彼にも内緒でこっそりと工作をしました。

といってもデザインは彼が熟考の末、決定しているので勝手に変えるわけには行きません。

なので、パーツを二つ作って必要なら使ってもらって、いらなければ何時か気が向いたときの為に取っておいてもらえるような物にしました。

 

このラックは1階と2階がモデルガンを並べるスペースで、その下にはマガジンやクイックローダー等の関連部品を仕舞えるようになっています。

彼からのデザインではその部分は開口したままになっているので、埃が溜まったりしないように蓋を作りました。

奥の物も取りやすいように引き出しを作ろうか とも思ったのですが、引き出しは意外と容積を取ってしまうため、収納予定のものが入らない可能性があったので、開口部にぴったりはまる蓋にしました。

 

ただ木を切っただけでは面白くないので、バレル置きと同じようなデザインで指を引っ掛けて蓋を引っ張り出せるように加工しました。

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ぴったりはまるので、こうしておかないと どうにも取れなくなってしまいます。(寸法を切り出して、試しにはめて見たら取れなくて焦りました)

同じようにくり貫いて、指が痛くないように面取りして、本体と同じように表面処理後にステインとコートをかけました。

喜んでもらえるかな。。。

 

さて、梱包に戻ります。

 

一旦ラックをバラバラにしてから梱包するのですが、トランクに入れて預けるので 放り投げられたりすることも考えられます。

結構な重さになるので、かなり厳重にプチプチで包み、角はダンボールで保護する為の細工もしました。

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トランクに入れて、周りは緩衝材で隙間を埋めました。

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うーん、これでトランクの半分以上は埋まってしまいました。

でもこれだけやっておけば、まぁ大丈夫でしょう。

(とはいえ、実際に実家に着いて開けてみるまでは心配でした)

 

日本についてから数日後に依頼主に家まで車で取りに来てもらうことになりました。

彼は梱包を解くところから見たい ということだったので、トランクから出して無事を確認しただけで、そのままにしておいたラックを依頼主と一緒に梱包から取り出し、一緒にその場で組み立てます。

一つ一つのパーツを取り出していくと、ドンドン彼のテンションが上がっていく感じがこっちまで伝わってきます。

どうやら、出来には満足してくれている様子、よかった。。。。。

無事に組み立てが終了し、ここでシークレットアイテムも明かしました。

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部品入れの所は、空いたままではどうもゴチャゴチャして見た目も良くないし、、、と彼も思っていたようだったらしく、かといってデザインも浮かばないし、、、、とそのままになってしまった ということでした。

この蓋もとても気に入ってもらえました(木目が揃ってないのは勘弁してもらいました)。

 

完成品を眺めて、依頼主も大満足してくれたようで 私もやっと一安心。

そうしたら、「ちょっと試しに置いてみて良いか?」 と彼が言って、車まで荷物を取りに行きました。

直ぐにモデルガンを置いてみたくて何丁か持ってきた とのこと。

どんだけ楽しみにしてたんだ と、ちょっと笑ってしまいましたが、そこまで期待してくれていたのかと思うと私も嬉しく思い、また実際に置いたところも見られるので ワクワクしながら見守る中、何丁か取り出してラックに置いてみると。。。

 

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ぴったり!!!!!

実際にモデルガンを持っていないので、果たしてちゃんと置けるのかどうかも心配だったのですが、完璧に並びました。

写真で見ると まぁ、ちゃんと並んだね 位にしか見えないかもしれません。

でも自分で作っておいて何ですが、実際に見ると、モデルガン単体、ラック単体の時よりも遥かに迫力が出た というか、もうオモチャ(モデルガンマニアの方、すいません)には見えないです。

依頼主も、いざ並べた所を見て 「これは、、、、、やばい」 と声にならないくらい感動しているのがこっちまで伝わってきました。

正直、自分でも実際にモデルガンを置いて、ここまで自分の作ったものが化けるとは思っていなかったので、驚きです。

と、本当に二人とも興奮気味で、依頼主は落とさないように慎重に車に積み込んで帰宅しました。

 

完成したときの記事のコメント欄にsword749さんが、モデルガンが並んだところも見たい と書き込んでくださっていましたが、そのことを依頼主に頼んでみました。彼もそのコメントは読んでいて、「写真かぁ、緊張するなぁ」 と言っていたのですが、ちゃんと並べた状態の写真を送ってきてくれましたのでアップします。

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いやー、凄いコレクションですね。

 

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 私はこの写真が凄く気に入りました。

壮観です。 

 

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下にはちゃんと関連小物が仕舞われているようです。

 

本当に満足してくれたようで、私も安心 と同時に凄く嬉しいです。

 

これで本当にモデルガン・ラックの制作記は終わりです。

依頼されての木工は気も張るので大変でしたが、自分の為の工作以上の物が出来たと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

暫くは、ちょっと気を抜いて工作環境を整える為の木工、工作でもしようと思います。