こんばんは。
チェストバスター制作記の続きで、全体の塗装に入ります。
以前の記事にも書きましたが、私は生き物(今回は架空ですが)をちゃんと塗るのは初めて と言って良いほど経験がありません。
さて、果たしてどの様に塗れば生き物感を出すことが出来るのか と色々考えて、下塗りからいろんな色を使って重ねていく事で最終的に皮膚の色を出すようにすれば、皮膚の持つ透明感や奥行きが表現できるんじゃないか と思いました。
人の肌は肌色ではなく、それはもう無数の色が集まっていますから、その雰囲気を出すにはドンドン色を重ねて何色か分からなくなるくらいにした方が良いのかも知れません。
そう考えて、インターネットでそういった塗装があるかどうか調べてみたら、ちゃんと昔からある塗装法として確立しているようです。(勿論、私の考えのようにドンドン重ねて行って何色か分からなくしてやろう と言う様ないい加減なものではありません)
行き成りその達人のやり方を真似してみよう と思うと大変な事になりそうです。
考え方の方向は間違ってなかった ということで、ひとまず自分の思うようにやって見る事にしました。
先ずは手を動かしてみない事には何も分かりません。
とは言うものの、正直なところ、今回の写真はアップするのが少々恥ずかしいです。
我ながら試しとは言え、下調べもろくにしない無いまま 良くもまぁこんな豪快に塗ったもんだ と思います。
まぁ、そんな事を言っても始まらないので、、、写真を載せていきましょう。
クリックで大きくなりますので、興味のある方は見てみてください。(そろそろちょっとばかし、気持ち悪い度が上がってくるかもしれません)
順番としては、実際(架空なのですが)と同じように、皮膚の下にある筋組織っぽい色を塗って、血管を描いて、皮膚を被せる という感じで進めて行く事にしたので、先ずは朱色っぽいオレンジ色っぽい赤系の色を全体に塗りました。
この時点でも皺のところとか、奥まったところは先で失敗したサーフェイサーのはがれを利用して、そのまま暗めにしてあります。
その上から血管を描いていきました。
一応、血管を入れる前に標本か解剖過程の写真か何かで、血管の写真って無いのかな と調べてみたのですが、良い資料が見つけられませんでした。
自分の持っている知識では、基本的に硬い所の内側は皮膚に近い所を血管が走っていて良く見える と思うので、そのような場所にゴイゴイ描いていきました。
その際に、一番手近な見本として自分の腕を見てみたのですが、私の腕の血管は浮いていて、しかもかなり太いです。
肘の内側の血管の一番太いのを測ってみたら(もしろん皮膚の上からです)、直径1cmくらいあります。(採血の時は何時も「うわー、楽で良いです」と喜ばれます)
それを参考にしたもんだから、やたらと血管が太くなり、しかも色もかなり濃く描いてしまいました。
見る人が見たら あぁあ、こんなにしちゃって、、、 とあきれられるかもしれません。
実際、後でこの血管からはエライ目に合わされました。。。
さて、次はこの上から表皮の塗装を被せていきます。
皮膚よりも白っぽい色を、出っ張っている場所を中心に薄く重ねていきました。
うーん、段々気持ち悪くなって来た様な気がします。
この上から、更に皮膚色に近い薄い茶色っぽい色を重ねていきました。
下地を完全に消さないように、薄く重ねています。
手足は胴体と雰囲気が違って硬そうな造形になっているので、塗装も雰囲気を変えて縞柄のような斑にしてみました。
ちょっとずつ色が出てきた感じですが、この辺で あれ?失敗? と思う事態が見えてきました。
次回に続きます。