模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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ジャブローに散る 31(ジオラマベース制作4)

 こんばんは。

 

 発泡スチロールを使っての洞窟作りは外形が大体出来たので、表面に石膏を盛り付けてテクスチャーをつけて行きます。

こういう情景を作るとき、色んな方法、色んな材料がありますが、今回はジオラマを作るなんてン十年ぶりなので、昔から使い慣れている石膏を選びました。

 

 石膏は 粉と水を混ぜると固まる と言う材料ですが、粉と水の割合や加える水の温度、混ぜるスピード、混ぜる時間等々、色んな条件を変えてやれば固まるスピードは容易くコントロールできます。(それこそ混ぜている途中から固まり始めるくらい速く硬化せたり、何分か経ってからゆっくり硬化させたり出来ます)

柔らかく練れば滑らかな表面を作ることも出来ますし、硬めに練ってボソボソ、ボコボコした面を出すことも出来ます。

スピードと粘度を考えれば最初は滑らかに表面を作っていき、途中から乾いた土がめくれて来ている様な場所を作れたり、慣れてくると色んな表現が簡単に出来る材料です。

 

 実際の作業に必要なものは材料(石膏ですね)と水(微調整できるボトルか何かに入れておくと便利です)、混ぜる為の容器(私はヨーグルトの空き容器を使っています)、混ぜ棒(割ってない割り箸を使っています)、駄目になっても良い筆(大、中2本くらいあると便利かと思います)、ヘラ(油絵用のナイフとか)、デザインナイフ、あとは道具を洗うための容器(バケツでも何でも良いのですが、水を張っておきます)、これくらいです。

 

 石膏を練る時、本当は容器に水を入れて粉は後から入れていきますが、量のイメージが湧きにくい時は粉を先に入れてしまっても大丈夫です。

最初は大き目のスプーンに1-2杯位の量を容器に入れて、少しずつ水を足して様子を見ながら練り始めます。

今回の様に外形を発泡スチロールで作って、その上から塗っていく様な感じのときは、かなり柔らかめに練って筆を使って文字通り塗っていきます。

塗っていくと段々硬化が始まってきますので、そうしたら筆に水をつけて均せば滑らかにも出来ますし、そのままニジクッて行けばゴワゴワした感じに仕上げられます。

ある程度固まってきたら、デザインナイフや油絵のナイフ(ヘラ?)等で角を出したり、ディティールを追加していきます。

石膏を使っているときは、手も汚れていたり、時間との勝負になってくるので作業途中の写真が撮れませんでした。

正直なところ、凄いテクニックがある訳でも何でもないので、見る価値があるかどうか疑問ですが、カメラをセットして動画でも撮れば良かったかもしれませんね。

もしこのジオラマがちゃんと出来たら、次回やる時に考えます。

 

 さて、一度で全部の面を覆うことは出来ないので、ちょっとずつ練って、塗って、細工をして、次のセクションに移って と言うのを繰り返して行きます。

めんどくさそうですが、すぐに固まるので、ドンドン作業は進みます。

 

 石膏が硬化したら道具を洗うのですが、水道で直接洗うのは余り良くなさそうなので、バケツに水を張っておき、その中で洗う様にしましょう。

 (先に練った石膏が固まって次の分を練る時、先に使って固まった石膏が容器にこびりついていると思いますが、これは綺麗に洗って次を練っても良いですし、少し粉々になった石膏を混ぜて次の分を練れば、小石が混ざったようなテクスチャーになります。ただ、固まった石膏の粉は硬化促進剤にもなりますので、速く固めたいときには便利ですが、ゆっくり造形したい時には いきなり固まり始めて焦ります。)

 石膏で濁った水は放っておけば石膏成分が沈殿するので、上澄みを捨てて、下に溜まった泥みたいなものを紙で拭って捨てるか、更にそのまま放置しておけば水分は蒸発してカピカピになった石膏成分が残るのでそれは剥がして捨てられます。

混ぜる容器は使い捨てにしているので、この作業をする予定が立てば、ヨーグルトの容器を溜め込んでおきます。

 

 とりあえず大体出来た後ろの壁面です。

上から垂れ下がっているのは、発泡スチロールの段階で爪楊枝を刺しておいて、その上から石膏を塗ってあります。

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どうでしょう、、、岩肌っぽく見えていれば良いのですが、、、、

 

後はこの作業を床や天井部分まで広げていきます。