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模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

思考は具現化するか?

 こんばんは。

 

 やっと手に入れた車を最初の週末で盗難された話の続きです。

 まさかの最初の買い物でいきなり盗難され、あまりのショックにそのまま寝てしまった私ですが(周りの人からはかなり特殊な行動だ と言われましたが、、、)、アパートに誰かが来た気配で起きました。

当時はまだ携帯電話が普及していなかったので、盗難にあったモールから何人かに電話したのですが、土曜だったこともあり誰も捕まえる事が出来ずメッセージを残しておきました。

それを聞いた同僚が駆けつけてくれたようです。

車両盗難という自分たちだけで何とかできる問題ではない状況だったので、近所にすむMさん(車を一緒に見に行ってくれた、日系アメリカ人のマネージャーです)の家に連れて行ってもらうことにしました。

 Mさんに事情を説明したら、彼もつい最近一緒に行って引き取ってきた車がいきなり盗難 と言うことで、とてもビックリした様子。

直ぐに警察に連絡してくれました。

暫くするとMさん宅に警察がやってきて、色々と調書を取られ(Mさんが通訳してくれました)警察は戻っていき、仕方ないので私も帰宅しました。

 朝起きた時にはこれから始まるカーライフにワクワクしていたのが、一転どん底まで突き落とされた様でした。

 

 週が明けて出勤すると、既にかなりの人が盗難事件の事を知っていて、もうどうやって声をかけたらいいやら、、、と言う感じで接してきます。

これがまたそうされると、こっちもどうやって対応したらよいやら とかなりギクシャクした仕事場の雰囲気になってしまいました。

まぁ、それも直ぐに落ち着いて、色々と人から話を聞くことになるのですが、ロサンゼルスで車が盗難された場合、最初の一日、もっと言えば数時間で見つからないと、それ以降車が発見される確立はものすごく低くなるそうです。

と言うのは、ロサンゼルスから南にフリーウェイを飛ばせば、数時間でメキシコとの国境が出てきます。

メキシコからアメリカに入ってくるのには違法入国が多いため移民局のチェックが入りますが、アメリカからメキシコに入るのはほぼノーチェックの状態です。

なので、盗難して直ぐにメキシコに入るまでの数時間、盗難車両のナンバーが検問に連絡されなければメキシコに入ってしまい、そうするとアメリカの警察は何も出来なくなります。

そうなると車が発見される可能性はゼロになってしまいます。

そうでなくても、こちらの警察は挙動不審な車は直ぐにナンバーをチェックして盗難車かどうかのチェックを無線でするため、発見される前にどこか倉庫や工場に入って車をバラバラにしてパーツとしてさばいてお金に換える と言う手法も多いようです。

そんな状況なので、数日で発見されなければそれ以降出てくることは殆ど絶望的 と言う話を沢山の人にされました。(その数日で出てくる と言う話も殆ど聞くことは無いそうですが、、、)

最近の車はGPSと連動して盗難されても直ぐに居場所を突き止めることが出来たりしますが、流石に40年以上前の車には無理な話です。

 

 周りの人からは諦めた方が良い と言われていたのですが、その時私は何故か 絶対に出てくる と思っていました。

今思えば不思議な気もしますが、出てこないとは思えない というくらい、発見されると信じ込んでいました。

あまりのショックで頭がおかしくなっていたのかもしれませんが、どれだけ回りに無理だと言われても いや、出てきますよ と普通に答えていました。

そんなわけで、今まで購入する車を探す毎日だったのが、今度は盗まれた車を探す毎日に変わりました。

仕事が終わってアパート(会社が借りていた寮のような感じです)に帰ると、私より一週間遅れて日本から来た同僚のY君に車を貸してもらい、夜な夜な車が放置されそうなところ、を思いつくままに探し回りました。

Y君はほぼ同じ時期に入社したと言うことや、相性も良かった為、既にかなり仲が良く、お互いに遠慮なく話しができる相手だったと言うこともあり、毎日 いや、絶対出てこないって と言われ続けましたが、それでも 今日も探しに行くの? と何時も快く車を貸してくれていました。(結局、彼とはその後ルームメイトとして何年も一緒に住む事になり、今でも家族のような付き合いが続いています)

 

 暫くそんな生活が続いたある日、240Zを最初に整備に出したショップのメカニックのA君から電話があり(そのショップには二人メカニックが居たのですが、二人とも私とほぼ年が同じで仲良くなりました。会社以外で始めて出来た人間関係です)、車がいつまでも無いのは不便だろうから、安い車があるけど買わない? と 取り敢えずの足として中古車を進めてくれました。

値段ははっきりと覚えていないですが、多分$700くらいだったような気がします。

かなりのボロでしたが、通勤は人に頼まないといけないし、240Zを探すのにいつまでも車を借りるのも心苦しかったので購入することにしました。

 

これがその車です。

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年式も覚えていないのですが、FordのT-Birdです。

小さい日本車からいきなり5Lのアメ車です。

渡米して半年経たないのに、既に2台目です

 

 再び足を手に入れて通勤も自分で出来るようになり、生活には不自由しなくなったのですが、相変わらず車探しの日々が続いていました。

そのころになると、もう誰からも まだ探してるの? とか、あきらめたら? とか言われることもなくなっていました。

多分みんなあきれていたのでしょう。

そんなある夜、寝ているところを電話で起こされました。

夜といっても午前2時とか3時とか もう直ぐ朝になる と言う時間です。

こんな時間に電話って、、、と思いながら電話に出ると、いきなり英語でしゃべりかけてきます。

まだ電話の英語を自由に使えるわけでもなく、ましてや寝起きにいきなりだったので、最初はまったく頭に入ってきませんでした。

ようやく、もうちょっとゆっくり喋って、英語良く分からないから とだけ言うと、向こうもこちらが外国人だというのが分かったらしく、ゆっくりと説明してくれました。

「こちら、LAPD(LosAngelesPoliceDepartment)です。数ヶ月前、貴方は車を盗まれましたか?」

「は、はい」

「旧いDatsunで間違いないですか?」

「は、はい」

「その車は先ほど発見されたので、引取りの手続きに来てください。詳細は明日○○○ー○○○○に電話をしてください。」

「は、はい」

 

Zが発見された と言う内容だというのが実感として分かるまで暫く時間がかかったのですが、なんと、LAPDがロサンゼルスのダウンタウンで発見してくれたそうです。

また戻ってくる と思ってはいたものの、いきなりその日が来たのでビックリして、また寝てしまいました。

 

 長くなってきたので、続きは次回にします。

盗難にあった車を引き取りに行ったときの話しで、この盗難被害の話題は最後になります。