模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

細部の塗り分け (ビリケン商会 エレキング制作 6)

 こんばんは。

 

 なんとなく全体に色が乗って、雰囲気が出てきたエレキング。

 今回は細部を塗り分けていきます。

 

 

 

 既にエレキング感が出ているので、ほぼ終わりの様に思えますが、まだもうちょっと細かい、それでいて重要な塗り分けが残ってます。

 最初は特徴的な頭部の隆線にあるガラ。

 頭頂部から十字に黒地がボケて入っています。

 ここのボケ感は、エアブラシでボカシ塗装をしても感じがちょっと違うように思い、細い面相筆で点描の様な感じで色を置いていきました。

f:id:mata1:20170615172324j:plain

 (こうやってみたら、ああ、こんな模様があった ってなりませんか?)

 

 次は、背中。

 実は、いざ塗り始めた時は、ちょっと塗り分けを誤解していた部分があって、色々とネットで資料を探していたら正解を見つけて慌てて軌道修正しました。

 あぶなかった。

 背骨の位置に、縦に凸面になった部分があって、最初そこはひび割れエリアと同じように黒く塗るもんだ と思っていたのですが、頭頂部と同じような、細かい点々で表現された様なボカシのガラが入っています。

 やり始めは、頭部と同じく筆で点描を進めていたのですが、なんせ範囲が広い。

 集中力が切れてくると、点もやや大きくなってきて これはイカン と別の方法を使いました。

 ガラの中心部、色の濃い部分は筆で描き、その周りに細かい点々を散らしたのですが、歯ブラシに薄めた黒を付けて指で弾いて飛ばしました。

f:id:mata1:20170615173038j:plain

 この方法、多少リスクがあります。

 塗料を付けすぎてブババッと飛びすぎると最悪です。

 点が極小になる様に、加えて飛び散る範囲も自由に調整できるように練習してから本番に臨みました。

 同じように、しっぽはこんな感じで、背中よりも薄っすらと入れました。

f:id:mata1:20170615173342j:plain

 

 背中全体。

f:id:mata1:20170615173404j:plain

 

 次はエレキングの最大の特徴、角。

 ここ、本物の写真を見ると、端の白っぽい部分は半透明に見えるのですが、どうなんだろう。

 半透明かどうかは分からないですが、なんとなくビニールっぽい というか、ヒレっぽい感じがします。

 さて、どうしよう と思って、単純にエアブラシでマスキングも何も無し、フリーハンドでボカシて塗り分けたのですが、、、全く感じが出ない。

 他の部分は何度も色を重ねて深みを出しているので、その辺りの調和も取れていません。

 いやーー、どうしよう、、、と考えていた時、ふと車用のペイントに使う、パールエフェクト用の粉があったことを思い出しました。

 その粉を少量の白い塗料(アクリルを使いました)で練ったペーストを作り、角の白い部分に塗り、乾く前にふき取って、光の角度でパールの様に色が変化する効果を加えました。

f:id:mata1:20170615174151j:plain

 (ホワイトバランスが、、、、)

 本来なら結構な量のペイントに極少量混ぜて使う粉をペースト状にして擦り込んだので、かなり強いパールエフェクトが出ています。

 が、、、写真では全く分からないです(涙

 本物とは大分違いますが、ちょっと雰囲気が良くなったので、これで行きます。

 

 これで、塗り分けもほぼ終了。

 最後に、筆塗りで塗り分けたひび割れ(?)ガラの部分に、もう一手間加えました。

 黒く塗り分けた所に、今度は同じ黒をかなり薄めてエアブラシで被せます。

 マスキングもせず、白との境界線は注意して塗装します。

 これを全部エアブラシでやると、マスキングをしてきっちり塗り分けないと境界線がぼやけてしまいます。

 体中の模様をマスキングするのもかなり大変、かつ難しそうです。

 仮に全部がカッチリと塗り分けられると、ちょっと固く感じるかな とも思ったので、筆塗りで基本的に終わらせたあと、均すくらいにエアブラシを使うと、境界線はしっかり出たうえで、所々エアブラシのボケも入るので、単調にならないのでは?と思ってのトライです。

 

 ここでちょっとエアブラシについて。

 このブログに来てくださっている方には、モデラーでは無い方もいらっしゃいます。

 そういう方は、一体どんなものでどんなことが出来るのか? と思われるかも知れません。

 エアブラシは下の写真の様なツールで、カップの中にペイントを入れてスプレーするものです。(コンプレッサーにホースで繋いで、エアの供給をします)

f:id:mata1:20170616163305j:plain

 缶スプレーとは違い、必要な塗料を必要なだけ入れて使うことが出来て、その塗料も自分で混ぜたものを使えます。

 矢印に指されたボタンの様なレバーを指で下に押し込めば、エアーが出てきます。

 押し込んだ状態で、そのまま後ろに倒してくれば塗料が出てくる仕掛けです。

 (ほかにも色々な操作方法のエアブラシがあります)

 後ろに少しだけ倒せば、塗料の出る量は少ないので、細い線を引くことができ、思いっきり倒せば広範囲をスプレーしてくれます。

 細吹きする時は、レバーを倒し過ぎないようにストッパーが付いていますが、スプレーの太さを随時変更しながら塗装する場合は邪魔になるので、外して使う事が多いのですが、、、レバー操作を誤ると、、、

 あっ! という事になってしまいます。

 はみ出し過ぎた、、、、、(ショックで写真は撮ってないです)

 細吹きで境界線を塗装している時に、ちょっとレバーを倒し過ぎて白の上に黒をしっかりと乗せてしまいました。

 こうなると、色を重ねて出した塗装は修正が難しいです。

 はみ出した黒の下地に白を乗せる事になるので、他の所に様に暖かい白にするのが難しくなってしまいます。

 やってみたところ、やっぱり無理でした。

 あとは、誤魔化す為に、少しこの色の範囲を広げて、違和感をぼかしていくしかないです。

 (基本ものぐさ太郎なので、ドボンして最初からやり直すという選択は無いです)

 

 塗装が全て終わったら、全体の艶を整えるために艶消しのスプレーでトップコートします。

 

 そいうことで、少々(少々か?)失敗も織り交ぜつつの全体像です。

 

f:id:mata1:20170615175039j:plain

 左ひざの白い部分が、他の所よりも暗くなっていますが、そこです、失敗したの。

 

f:id:mata1:20170615175055j:plain

 しっぽの裏が真っ黒に見えるのは、照明の関係で影が濃く出てしまった為です。

 レフ版はちゃんと使わないと(汗

 

 そういえば、4回連続して模型関連の記事をアップしています。

 「模型」の文字をタイトルに掲げているのに、模型関連の割が少ないうちのブログで、こんなに続いたのは初めてです。(なんかちょっと嬉しい)

 

 エレキングの制作はこれで大体終わりかな?と言う所まで来ていますが、もう少しだけ作業を追加しましたので、もうちょっとお付き合いください。

 

 

魅惑のミニチュア・フィギュア・コンペティション 2 (ヒストリカル、リアルワールド編)

 

 こんばんは。

 

 前回の続き、ミニチュアフィギュアのコンペティションで、今回は現実世界のフィギュア達です。(ちょっと他のも混ざってしまいました)

 

 前回の記事で、欧米人の手先についてのコメントをいくつか頂きました。

 なんとなく日本では、手先の器用な日本人と、不器用で大雑把な欧米(特にアメリカ?)人というイメージがあるかもしれません。

 確かに、それにも一理あって、国民性 というか、全体的に見ると、日本人は手先が器用で、何事においても繊細な感性を持っている という気がします。

 が、欧米と比べてどうか という事になると、あくまで平均点を比べると、日本優勢に思いますが、平均点は若干低めでも、突出して手先の器用な人、いえ、手先だけじゃなく、色々な分野毎に突出した技術やセンスを持っている人が欧米人には居る様に思えます。

 コメントのやり取りでもあったのですが、例えばギタリストなんかも、タラコみたいにぶっとい指で、おっそろしく繊細なフレーズをブッ飛ぶスピードと正確さで弾いたりしますしね。*1

 ぶきっちょな人は、びっくりするくらいぶきっちょなんですけど、要するに個人差が凄まじいのだと思います。

 そして、大陸に育った文化から来るものなのか、こちらの人が作るものは、ダイナミックで、ドラマティックに見えるのです。

 メリハリが効いているというか、なんかこう雄大な物を感じる事があります。

 めっちゃ小さい作品からでも。

 仕事上でも、そういう部分を見せられると、うわー、敵わないな と思うのですが、日本人には日本人が得意とする、日本人にしかできない事も多いので、黙々と自分に出来ることをするのみ ですね。

 

 すみません、前置きが長くなりました。

 さっさと素晴らしい作品群に移行しましょう。

  今回は前回よりも写真枚数が多くなっていますので、お時間のある時に、興味のある方は見て頂けると嬉しいです。

 

 

 ここからのフィギュアは、前回よりも少し大きめで、10cm弱くらいの物や、もう少し大きい1/6スケールくらいのものまで、色々です。

 

 この辺は8cmくらいの大きさでした。

f:id:mata1:20170606163230j:plain

 

 風船の質感が素晴らしい。

f:id:mata1:20170606163246j:plain

 ホントに浮いてるようです。

 

 

 

f:id:mata1:20170606163210j:plain

 

 

 これは1/35スケールでした。

f:id:mata1:20170606163322j:plain

 

 

 

 

f:id:mata1:20170606163337j:plain

 

f:id:mata1:20170606163401j:plain

 

 

 これ、何度見ても思わず微笑んでしまいました。

f:id:mata1:20170606163424j:plain

 (ソコソコ小さい作品です)

 

 

 

f:id:mata1:20170606163447j:plain

 

 

 

 こちらは大き目、1/8~1/6くらいだったと思います。

f:id:mata1:20170606163652j:plain

 

 

 

 あ、ファンタジー系から紛れ込んでました。

f:id:mata1:20170606163700j:plain

 後ろの方、かなり好みです。

 上手い。

 

 

 

f:id:mata1:20170606163712j:plain

f:id:mata1:20170606163724j:plain

 

 

 

f:id:mata1:20170606163736j:plain

 いやー、これ、上手い。

 髪の毛の感じがすごい。

 

 

f:id:mata1:20170606163750j:plain

f:id:mata1:20170606163955j:plain

 

 

 おっさん、むっちゃ悪そう(笑

f:id:mata1:20170606164057j:plain

 

 フィギュアだけじゃなく車両の出来も参考になります。

f:id:mata1:20170606164110j:plain

 

 フィギュアとは違いますが、ペーパークラフトのカテゴリーがあって、飛行船の作品がありました。

f:id:mata1:20170606164131j:plain

 ペーパークラフトならではの展示方法ですね。

f:id:mata1:20170606164136j:plain

 先っぽの点で保持されてます。

 で、このトラスも紙で出来ているとは思えないです。

 

 

 色々な作品があった中、私の一番はこちらでした。

f:id:mata1:20170607171907j:plain

 おんまさん。

 5㎝級の作品なのですが、とにかく塗装が素晴らしかった。

 毛並みに関しては、表面にはなんのテクスチャも無く、つるっとした表面に塗装で表現されていました。

 ちょっと前から、こういう塗装のイメージが頭に合って、一つの回答が出たという感じでした。*2

 この作品、それはもう沢山の写真を撮ってきました。

 いつか何かを塗装する時の参考にさせて頂こう。

 といっても、、、

 いくら参考にしても、結局私っぽい仕上がりになってしまうんだろうな。。。

 

 あー、フィギュア 面白そう。

 今まではフィギアキットといえば、レジンやメタルの物が殆どで、難易度も高めだったのですが、最近は日本のプラモデルメーカーが超絶金型技術を生かして、かなり作りやすいフィギュアキットを販売しています。

 それなら私でも完成させられそう と、エレキングの後に作るつもりでキットを一つ購入しました。(いつものクリーチャーから一転して、一気に華やかです)

 が、突然日本から河童がやってきたので、まずはそれからです。

mata1.hatenablog.com

  うーん、やっぱりクリーチャー系か。(私がおねだりしたのですけれど)

 でも、やっぱり。

 キットを塗装するだけでなく、自分で造形もやってみたい。

 はぁ、なんでこう やってみたい事 が世の中には多いのだ。

 

 初めて見に行ったフィギュアのコンペティション。

 多くの刺激を受け、モチベーションアップの楽しいイベントでした。

 

 

 もしも、まだ模型の写真が見たいという方は、昨年参加した別のイベント記事もいかがでしょうか?

 (もうお腹一杯かな?)

 

 昨年のガンプラメインの大会の模様

mata1.hatenablog.com

 

 AFVや艦船、飛行機等、リアルワールドがメインの大会は前編と後編に分かれております。

mata1.hatenablog.com

mata1.hatenablog.com

 

 

 

 

*1:ハリウッドにあるギターセンターの前には、チャイニーズシアター前の様に、有名なミュージシャンの手形が埋め込まれていて、自分の手を重ねて比べることが出来ます。これ、同じ人間の手か?と思うようなのも多いです。

*2:特に決まったプロジェクトがあるわけでは無いのですが、常に頭ん中は工作やら塗装やら、色々な どうしたらこうなる? こうしたらどうなる? がグルグルしています

魅惑のミニチュア・フィギュア・コンペティション (ファンタジー編)

 こんばんは。

 

 私は模型を作るのも、見るのも好きです。

 毎年2つの模型のイベント(コンペティション)に参加しています。

 1つはガンプラがメインの、アニメやSF主体のコンペティションで、もう一つはAFVや艦船、飛行機等、現実に存在する物を主体としたコンペティションです。

 今回は自分は参加せず、見学だけだったのですが、フィギュアのコンペティションに行ってきました。

 

 実は、一番興味がある というか、やってみたいなぁ と思っているジャンルなのですが、なんとなく敷居が高くてなかなか始められていないジャンルなのです。

 私が作るフィギュアといえば、クリーチャー系(今作っているエレキングも一応フィギュアに入る???)になってしまいます。

 今回は勉強も兼ねて、フィギュアモデラー(ペインター)の作品から色々と学ばせて頂きました。

 厳選して出来るだけ枚数を絞ったのですが、それでも結構な枚数になってしまったので、2回に分けて更新させて頂きます。

 今回はファンタジー系のフィギュアを集めてみました。

 写真は15枚程ありますので、興味のある方はご覧ください。

 

 展示されるモノが小さいことから、会場もこじんまりとしたところでした。

f:id:mata1:20170604150017j:plain

 この部屋が作品の展示室で、隣にはベンダーが何件かブースを出している部屋がありました。

 

 では、作品群の写真をアップしていきます。

 

 最初はゲームの駒にも使われるような極小フィギュアから。

f:id:mata1:20170604150153j:plain

f:id:mata1:20170604150200j:plain

 上の二つは全高が3cmくらいだったと思います。

 私の肉眼では見るのが辛かった(苦笑。

f:id:mata1:20170604150440j:plain

 この人は大きさの比較のために1c硬貨(直径は約19mmなので、1円玉と同じくらいです)を置いといてくれてます。

 

 

f:id:mata1:20170604150833j:plain

 この作品も、番号札から大体わかると思いますが、結構な小ささです。

f:id:mata1:20170604150912j:plain

 別の角度から撮った写真を拡大してみました。

 凄い作り込みです。

 

f:id:mata1:20170604151010j:plain

f:id:mata1:20170604151105j:plain

 まるで絵画の様な塗り込みですね。

 

f:id:mata1:20170604151148j:plain

 崖の下から忍び寄るクモの出来も凄かったのですが、小さい上に影になっているので、ハッキリ写らなかったです。

 上の4つは同じ方の作品ですが、ビネットになっていて、ベースの作り込みが凄かった。

 

f:id:mata1:20170604151554j:plain

f:id:mata1:20170604151617j:plain

f:id:mata1:20170604151629j:plain

 こちらも写真をトリミングしているので大きく写っていますが、多分3cm程しかありません。

 

f:id:mata1:20170604151804j:plain

 

f:id:mata1:20170604152158j:plain

 この作品は台座が面白い。

f:id:mata1:20170604152208j:plain

 これもかなり小さい作品ですが、拡大しても全くアラがない。

 キノコの質感もまぁよく出ている事。

 

 ファンタジー系のフィギュアはどれもこれも小さいものばかり。

 塗り分けが恐ろしく細かいのに、ただ塗り分けるだけで無く、ちゃんとグラデーションがかかっていたりして、写真を拡大してしまうと大きさを錯覚してしまう程のクオリティの高さにビックリしました。

 

 次回はヒストリカル等、リアルワールドのフィギュア作品をアップします。

 また写真多めになりますが、興味のある方は覗きに来てください。