模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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カタナの外装取り付け

 こんばんは。

 

 週末に雨が続いたり、仕事が詰まったり、なかなか進まないカタナですが、前回から進んだ分をまとめてアップです。

 

 足回り等、やり直さないと走れない箇所は、どうせ手を入れるなら という言う事で、自分にできる範囲で丁寧に進めてきました。

 が、外装関係は走る事には関係ないので、手持ちのパーツを取り付けるだけにします。

 外装も塗装からするとなると、更に動き出すまでに数年かかりそうなので、、、私の場合。

 もう一つ、小さいこだわりなのですが、最初に走る時は日本から持ってきた外装を使いたいのです。

 日本で乗っていた1100カタナは、渡米時に「いつか、こちらに持ってきて乗ろう」と思っていて、売らずに日本に残して来ました。

 その後、色々と調べていたのですが、カリフォルニアでは並行輸入したバイクではナンバーが取れないという事が分かりました。

 1100カタナは日本では逆輸入車になるので、もしもアメリカから輸入された車両であれば、アメリカのDMV(陸運局みたいなもの)が打刻した車両番号がフレームにあるはずです。

 その番号があれば船で持ってきて再登録することも可能だったのですが、私のカタナにはその番号が見つからず(つまり、北米以外から日本に逆輸入された)、持ってくることを断念しました。

 北米ではカタナはマイナー車両なので、中古で見つけることも難しい為、フレームとエンジンがカタナに近いスズキの同年代のバイクを買って、カタナ(もどき)に改造するつもりで、当時持っていたカタナの外装をこちらに持ってきました。(ガソリンタンクは無理だったので、諦めてフレーム、エンジン等と一緒に売りました)

 結局、縁あって、そのカタナの中でも生産台数が最も少ない1000カタナ(不動車)を手に入れる事になり、それにずっと手を入れてなんとか動きそうなところまでやってきた今日この頃です。

 別のバイクなので、全くなんの意味もないのですが、せっかく持ってきた日本で乗っていたカタナの外装なので、最初はその外装でアメリカの道を走りたい。 

 屋外でカバーをかけた状態で数年(日本)、その後こちらに持ってきて、なんだかんだで20年以上経っている部品なのでボロボロですが、そんなのはどうでも良い事なのです。(というものの、1000カタナについていた外装は割れていて、日本から持ってきた古いのよりも、更に程度が悪いです)

 ただ外装を取り付けるだけなら、サクッと終わりそうなのですが、今回の作業で思ったよりも時間がかかってしまったのは、パーツを取り付ける際に足りない、細かい部品の調達でした。

 車はずっといじっているので、色々ストックしているものもあったりで、急に必要なものが出ても、ある程度対応できるのですが、バイクは全然違いますね。

 例えば、タンクとキャブを繋ぐホースが欲しくても、車用の耐圧でゴツイぶっといホースは在庫もありますが、燃圧計も付けられ無いので透明のホースを使いたい と思っても、ローカルのショップでは何処にも置いていなかったです。

 結局オンラインショップで注文して、届くのを待たないといけなかったり、そんな感じで あれが無い→注文、これが無い→注文、で待ち時間がかかります。

 他にも、久ぶりにバイクをいじってみて気が付いた、意外な事があります。

 それは、バイクはネジが見える という事でした。

 ご存知だと思いますが、アメリカは長さの単位がインチやヤードを使うので、当然ネジやボルト類もSAE(Society of Automotive Engineers)規格のインチ・ネジ(ボルト)が標準で使われています。

 私が渡米してきた当初は、普通のメトリックのボルト類もどこでも売っているわけでは無かったのですが、最近は大手のホームセンターやハードウェアストアであれば大体入手可能です。

 そういう普通のメトリックのボルトはストックしていますが、車だと隠れて見えない所にしか無いネジやボルトも、バイクだと目立ってしまってカッコ悪い事が多いです。

 そうなると、薄いヘッドのステンレスのネジが欲しい とかいう事になっても、そういうネジ、ボルトはネットで探してもなかなか見つからない。

 結局外国からの取り寄せになって、ネジ待ち という事も何度かありました。

 ネジまで純正部品に頼らないといけない事もあったり、日本では普通にどこでも手に入ったのになぁ と今更ながら環境の違いを実感しました。

 ん?

 考えてみたら、日本に居た時も旧車乗りだったのですが、その時は旧い英国車に乗っていました。

 その車にはインチ規格のネジ類が使われていたので、その時もネジ探しに苦労したなぁ。

 どこに行ってもネジには苦労するのか。。。

 

 さて、ずっとしまってあったパーツをごそごそ発掘してきます。

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 カタナのフロントカウル下に付く、小さいカナードの様なフィンは、北米では付いていない様です。

 1000カタナに元々ついていたカウルにもフィンは付いていませんでした。

 

 日本からの持ってきたカウルには、左ウインカー基部に補修したところがあります。

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 ツーリングに行った時、疲れ果てて立ちゴケしてしまって、ウインカー基部が割れてしまったんです。

 自分で補修したのですが、あんまり分からないくらいには直せました。

 パテ埋めした後、エアブラシを使って模型用塗料で部分塗装をしました。

 殆どプラモと同じ扱いですね。

 多分、25年くらい前の話です。

 

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 あれ?

 スロットルケーブルがえらい長いなぁ。

 これは後で何とかしないと。

 

 

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 この小汚いシート。

 昔、自分でアンコ抜き*1 をして、張り替えました。

 たしか、神戸ユニコーンで販売されていた、純正色の合皮(バックスキン調では無い)を使ったと思います。

 カタナはシートの形状が元々複雑なのに、アンコ抜きしたせいで更にカーブがきつくなり、皺を作らずに貼るのは凄く大変でした。

 かなりゴシゴシ洗ったのですが、汚れが染みついてしまってこれ以上綺麗にはなりません。

 これはそのうち張り替えます。(っていつになることやら、、、)

 

 なんだかんだあって、ようやくここまで来ました。

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 まだまだ詰めは甘いですが、久しぶりにカタナがまともな形で目の前にあると言うのは、色々な思いがこみ上げてきます。

 やっぱりカタナ、カッコいいなぁ。

 

 このカタナがウチにやって来た時は、勿論嬉しかったのですが、その 嬉しい は、新しいおもちゃを手に入れた時の嬉しさと同じ様なものでした。

 おもちゃを手に入れた時というのは、その時が嬉しさのピークで、時間が経てば興味も薄れ、新しかったおもちゃも汚れ、壊れて行き、嬉しさや楽しさも段々と薄れていきます。

 ところが、旧車(に限ったことではないですが)は、手に入れた時の嬉しいはスタートで、そこから徐々に手間暇かけて、嬉し楽しも段々増していきます。(楽しいと思っていたのに、蓋を開けてみたら実は苦痛だった という人も居ますが)

 しかも、手に入れた時よりも、時間が経てば少しずつコンディションも良くなっていきます。 

 そうして、手間を掛けた分その機械はただの機械ではなくなっていって、各々オーナーは機械の名前の前に一個単語を追加してしまうんです。

 

 ”俺の”カタナ、カッコいいなぁ。

 

 ま、私はようやく形が見えてきたばかりなので、先に書いた通り まだまだ手を入れる所が沢山です。

 でも、ここまで出来たのを見た感じでは。

 ”俺の”カタナ、悪く無い、、な。*2

 と言う所まで来ました。

 なんせ、まだ一度も乗ってないんでね。

 でも、、、多分大丈夫、そんな気がします。

 

 実は、この時点であと1つ足りない物があります。

 さて、それは何でしょう?

 (まぁ、見たらわかるのですが、次回はそのパーツの事についてです)

  

 

*1:シートの表皮を剥がして、中のスポンジを削って、シート高を下げて足つき性を良くする加工の事です。

*2:自分の事を俺とは言わないのに、ちょっとカッコつけてイチビッてしまいました。