こんばんは。
昨年末の帰国、日本に着いた次の日には、今回の大きなイベントの一つになる、滋賀県長浜市にある黒壁スクエア探訪に行きました。
黒壁スクエアでの大きな目的は2つ。
写真が多くなり過ぎないように、2回に分けてアップしようと思います。
今日は午前中に訪れた、海洋堂フィギュアミュージアム黒壁の紹介です。
長浜市は滋賀県の北部、彦根城で有名な彦根市よりも少し北に位置します。
長浜にも城があり、羽柴秀吉が築城しました。
黒壁スクエアと言うのは、長浜市にある昔ながらの風情ある街並みや、ガラス工芸が見所となる観光地です。
前回帰国した時に、幼い頃からの親友であるS君が、私が今度帰国したら長浜に行こう と誘ってくれて、その計画が実現し、彼が車を出して連れて行ってくれました。
このS君、幼少の頃からお互いの家は徒歩3分という近所に住んでいたのですが、数年前に実家を離れて、今は車で3分という遠い所に引っ越してしまいました。
といっても車で3分なので、未だに帰省した時は時間があればパッと落ち合って遊びに行く仲です。
数年前にモデラーデビューした彼が、海洋堂に興味を持ち、今回の長浜観光を企画してくれました。
車は長浜城の近くにあった無料駐車場に停めて、そこから15-20分程歩き黒壁スクエア内にある海洋堂ミュージアムに向かいました。
この日の観光での写真は殆どが海洋堂で撮影していたみたいで、あとで見てみたら街並みの写真はあまりありませんでした。
バランスを取るために、道中の写真は後日、午後の部で紹介ます。
さて、黒壁スクエアに入り、メインのアーケードをしばらく歩くと、、、
目当ての海洋堂ミュージアムが出てきます。
アーケード街の中にあるんです。
朝一で来たので、まだ開いていないお店もあったりして、人通りも少なく、入り口の写真が撮りやすくてよかったです。
午後に再入場した時は、入り口でケンシロウや大魔神と一緒に撮影する人が沢山で、かなり混雑していました。
入場すると、すぐにでっかいT-レックスが上から見下ろします。
よぉ出来とる。
海洋堂というと、モデラー以外の人でも思いつくのは、チョコエッグをはじめとする食玩やガチャガチャではないでしょうか?
最初の展示は、ガラスケースに各食玩、ガチャガチャがシリーズ毎にズラーーーーーッと展示されていました。
知らなかったのですが、最近(でもないのかな?)は雑誌に付録としてフィギュアがついてくる事もあるんですね。
海洋堂が手掛けたそういった付録フィギュアも沢山展示されていました。
食玩より大きく出来るので、おまけとは思えないクオリティです。
最初の部屋はただフィギュアを並べているだけですが、他の部屋では色々なフィギュアを使ってジオラマとして展示していました。
これが、なかなか面白い展示で、食玩はこういう風に遊べば楽しいな と思いました。
殆どのジオラマがサイズを統一して、小さめの水槽に入るくらいにしてありました。
恐竜シリーズを使った展示。
こんな感じで、水族館に行くと暗い部屋にある爬虫類や両生類を展示しているみたいにしてあります。
中を拡大するとこんな感じです。
この展示方法だけ見ても、いいアイディアだな と感心しました。
これはペット動物のシリーズ使ったジオラマだったのですが、各ジオラマにあるタイトルと説明書きも面白いです。
こんな感じで全てのジオラマには説明がついています。
こちらのジオラマは、奥行きを出すために畑は奥に行くにしたがって細くなっていました。
食玩ジオラマの中で、私が一番気に入ったのはこちら。
手塚治虫作の「火の鳥」シリーズから、鳳凰編のジオラマですね。
「火の鳥」は知名度は高いので知っている人は多いと思いますが、意外と読んだ事が無い人も多いのではないでしょうか?
鳳凰編は物造りに携わる人を主人公にした話なのですが、才能への妬み等の人の怖い部分や、主人公の物を作ることに対する執念等、ものすごい衝撃を受けました。
今なら中古屋さんで購入可能でしょうし、一冊完結なので、まだ読んだ事が無い人は是非読んでみて下さい。
食玩関連の展示の他には、各種ガレージキット関連の展示に入ります。
モデラーとしては、やはりこちらの方に興味を引かれます。
オリジナルの原型は、キット化される時に分割されているのでしょうから、作品としては残っていないのでしょうか?
だとしたら、展示されているのはキットを制作した完成品なのかな?
その辺がどうなっているのか聞けば良かった と後から思いました。
最初はネイチャー関連。
原氏原型のイグアノドン。
大好きな恐竜です。
昔の造形っぽいのですが、良い出来していますね。
もう手に入らないんだろうなぁ。
上のプテラノドンとTレックスは、チョコエッグの原型師として有名な松村氏が原型を作ったようです。
氏の造形は、見せ方がすごく個性的ですね。
プテラノドンは翼の一番下の部分が海のベースと固定されていて、飛んでいるように見えるし、こんなしゃがんだ様なTレックスなんて他では見ないです。
流石、生き物造形の第一人者です。
田熊氏原型のジャイアントロボ。
第一期ガンプラブームの直撃を食らった人にとっては伝説のモデラー 小田氏原型の1/35レッドミラージュ
人気のEvaシリーズは、独立して展示されていました。
その中から 劇中のまんまやん というジオラマ。
館内のあちこちには1/1や人間大の大きな展示もあります。
次は、フィギュア展示です。
原型が誰か分からないのですが、塗装が凄いです。
ド迫力。
こちらは、ニューヨークの何とかいうギャラリーで個展を開いたことで世界的に有名になったBOME氏のセイバー。
BOME氏の作品は沢山展示してあったのですが、このセイバーは所謂BOMEスケールよりも小さく、顔の造形も他の作品とちょっと違った感じでした。
いい感じです。
香川氏のクイーン・エメラルダス
このキットは私の制作待ち在庫の中にあるので、じっくり見てきました。
いつ制作をスタートするんでしょうねぇ、、、(遠い目)
そして、最後は竹谷氏の「漁師の角度」!!
竹谷氏もエイリアン等で、こちらでも有名な造形家です。
漁師の角度が展示してあるとは思わなかったので、かなりテンション上がりました。
竹谷氏原型のガレージキットも幾つかあるのですが、、、何時スタートするんでしょうねぇ。。。
でも、原型が凄いガレージキットは、制作しなくても手に取って眺めているだけでもおなか一杯になれます。
それもまた一つの模型趣味なんじゃないか と思う今日この頃です。
以前、プロフェッショナルやカンブリア宮殿などで海洋堂が取り上げられていましたが、どちらも面白い内容でした。
BOME氏は子供のころから海洋堂(元々は町の模型屋さんだった)に入り浸っていて、そのころ帽子をかぶって眼鏡をかけていたので、あだ名がボーメになった というエピソードもあったり、今では売れっ子の松村氏がまったく売れていなかった時代、宮脇センムは彼の造形家としての才能を買って、売れないのは世間がまだ理解していないだけ という信念で、何も言わずに雇い続けて、チョコエッグで大ブレイク というエピソードには感動しました。
そんな番組のことを思い出しながら見た海洋堂ミュージアム。
長浜を離れる前に再入場してしまったくらい、大満足でした。
ギフトショップは無料で入れるので、ちらっと覗くことはできます。
滋賀の観光名所である長浜を訪れることがあったら、是非是非 海洋堂フィギュアミュージアムにも寄ってみてください。