模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

キャリパーからピストンが抜けない!どうする?! ~GS1000SZ カタナのブレーキキャリパー オーバーホール

 こんばんは。

 

 かなり久しぶりにカタナの登場です。

 といっても、どこかに行った先での話とかではなく、ガレージ内での整備なのですが。

 

 ちょっと事情があって2年ほどカタナに乗ることを控えていました。

 時々エンジンをかけたり、ガレージの中から引っ張り出して跨ったりはしていたのですが、乗り出すことは全くしていませんでした。

 が、諸々の事情がなんとかなりそうなので、カタナに復帰できそうだ と思い点検をすることにした時、ガレージ内を移動しようとしたら異常に重い。

 あらま、これはブレーキを引きずってますね。

 うーん、どこが引きずっているのか調べてみましょう。

 後ろを上げてタイヤを回してみると、軽く回ります。

 前を持ち上げてタイヤを回そうとすると、、、、重っ! 

 前にはキャリパーが2つ付いているので、片方ずつ外してタイヤを回してチェックしてみると、左側のキャリパーのピストンが固着して引っ込まなくなってしまったようです。

 はぁ、、、仕方ないのでオーバーホールすることにしました。

 

 OHキットを手配して、いざキャリパーの分解作業に入ります。

 固着してるとは言え、一度OHしたキャリパーですから、そんなに激しく固まっているわけではないだろう と軽い気持ちだったので、キャリパーを外してブレーキラインの出口からコンプレッサーのエアを注入してピストンを外そうとしました。*1

 が、全くピストンが動く気配がありません。

 仕方ないので、キャリパーを割って専用のプライヤーで回してみます。

 

 ところが、一つのピストンは これでも動きません、、、

 普通ならピストンを回しながら引き抜くことが出来るのですが、かなりガッチリ固着してしまったようです。

 いや、参った、、、。

 こうなったら油圧の力でピストンを押し出す以外方法が見つかりません。

 仕方ないので、外したキャリパーをもう一度取り付け、ブレーキフルードを注入して、エア抜きをして、外す前の状態に戻しました。

 完全に無駄な作業です。

 キャリパーが元に戻ったら、フロントフォークから外して、その状態でパッドも外し、ピストンとピストンの間に板を入れてゆっくりブレーキレバーを握ります。

 油圧の力は偉大です、ピストンが押し出されてきました。

 固着の度合いでピストンが出てくる量も違うので、軽い固着のピストンはクランプで抑えてやると、ガッチリ固着ピストンも同じ様に出てきます。

 一旦動いてしまえば、先程出てきたプライヤーで引っ張り出すことが出来ます。

 

 無事にピストンを取り出すことが出来て、各パーツを綺麗に洗浄。

 そのまま数日放置して、完全乾燥させた後、組付けに入ります。

 (お豆腐の空き容器はこういう時にとても重宝。いくらでも出てくるしね。)

 各シールに組み付け用のブレーキ専用Lubricantを塗布して、所定の位置にはめ込んでいきます。

 キャリパーのOHは、バラしてしまえば後はシール類をセットしていくだけなので簡単です。(シールは収まる場所にしか収まらないので、まぁ間違えることも無いでしょう。)

 

 

 キャリパーの組付けボルトは一応トルクレンチを使って締め込みますが、このトルクレンチというのも定期的にキャリブレーションをしていないと果たして信用してよいのかどうか不安になります。

 なので、私はいつも複数本使ってトルクをチェックします。

 今回は3本使って、内2本で同じ数値が出ればだいたい合ってる ということで始めました。(一応3本ともほぼ同じ数値でした。)

 エンジンを組むわけではないので、そこまで神経質になることも無いのですが、、、 。

 アホですね。

 

 せっかくなのでパッドも新しくして、キャリパーの組み立ては終了です。

 綺麗になると、ただのキャリパーでさえも機能美に溢れるオブジェのようだ。(あ、バルブのキャップのゴムが切れてる!)

 

 後はカタナに組み付けて、ブレーキフルードを入れて、エア抜きです。

 私はこの負圧式のシュポシュポタイプのエア抜きをとても愛用しています。

 車の場合はこれがないと一人でクラッチやブレーキのエア抜きは至難の業ですが(私は無理です)、単車の場合はこんなものを使わなくても一人でエア抜き出来ます。

 と言うより、最後の最後にカッチリとエアを抜けるのは、ブレーキを握った状態でバルブを緩めてすぐに締める を繰り返す、一番基本的な方法のような気がします。

 でも、これがあるのと無いので大きく違うのは、エア抜きが終わってキャリパーのブリードバルブに差し込んだホースを引き抜く時。

 バルブを締めてから何度かシュポシュポしてホース内を減圧してから、ゆっくりとホースを外すと、空気を吸い込みながら外れるので、ホース内に残ったフルードも全く外に垂れることがありません。

 特にマスターシリンダーからエア抜きした後は、チョットでもフルードが垂れると面倒なので、値段も安いので このバキュームタイプのエア抜き器(名前が分からない、、、)があると本当に便利です。

 

 と、ここまで書いてから日本のAmazonを見てみたのだけど、見つからなかったです。

 売ってないのかな。

  

 

 

 エアも抜けて作業は終了です。

 

 カタナを押して見ると、別のオートバイか?! と思うくらい軽かったです。(笑

 

 暫く乗らない事がわかっているときは、たまにキャリパーをフォークから外して、キャリパー用プライヤーでピストンを動かしてやるほうが良いのかも知れませんね。

 このプライヤーはキャリパーを割らなくてもピストンにアクセス出来るので、一本持っておくととても助かることがあるかも知れません。

 

 さぁ、これでカタナで乗り出し出来る! 
 と思ったのですが、、、

 

 更にトラブルは続きます!

 乞うご期待(笑

 

 

 

*1:このやり方は一歩間違えるとピストンがものすごい勢いで飛び出てくることになるので、結構危険です。試してみようという方はくれぐれも危険であることを認識して、十分注意して作業をしてください。