こんばんは。
少し前に、我が家に古い真空管アンプがやってきました。
Ampexというメーカーのアンプで、多分1950年代の代物です。
性能はとても気に入ってますが、見た目がなかなか個性的です。
この記事を書いている現時点で見ると、これはこれでビンテージ感がムリムリあって、なかなか良いのですが、、、
せっかく真空管を積んでいるので、光り物が好きな私としては、そこをもうちょっと見たいのです。
なんなら薄暗い部屋の雰囲気をアップしてくれる照明器具としても使えたらなお良し。
ということで、ちょっと改造することにしました。
改造といっても、電気的に手を入れて音質アップ とかそういうのではありません。
ただ見た目を変える工作です。
真空管はいい具合に電球色に光るので、夜の古い工場をイメージして手を加えました。
どんな風に変わるのかは最後のお楽しみです。
最初に、木製の台を作りました。
今回も家にある端材を使って、額縁を作る様に部材を切って行きました。
接合部を45度にカットする時は、こういう治具がとても便利です。
かなり年季がはいってますね。
ホントに便利です。
木材を切り出したら。
(部材は2セット分あります)*1
今回は力のかかるものでは無いので、接合は接着剤を使いました。
クランプで固定します。
同時に4箇所はクランプが入らないので、2箇所ずつ固定しました。
接着剤が完全に硬化したら、全体をペーパーがけします。
枠が組み上がったらステインです。
今回はちょっと濃い目の茶色、Early American という色で染めました。
染まったらクリアコートをして、木製のベースは完成です。
次はアンプ本体にちょっとだけ手を加えます。
アンプの底面はゴムの足が付いた金属のフレームになっています。
このフレームを取り外し、アルミのアングル材をカットしたものと付け替えます。
上のゴムが付いているのが取り外した部品で、それをアルミ材を切って元の部品に対応する位置にネジ穴を開けた自作部品に交換します。
次に作るのは、本体のカバー。(といっても、最終形態を明かしていないので、一体どこに使う部品か全くわからないですよね)
透明のアクリル板をカットして、、、
ボリュームを取り付ける穴を開けました。
が!
実際に仮組してみたところ、悪くは無かったのですが、これだっ!! というくらいにビビっと来るものがありませんでした。
これでもいいけど、他になにか良いものは無いかなぁ とホームセンターをうろうろしていると、これだっ!! という素材を発見。
こちらの金属製の網を使うことにしました。
大きさはアクリル板と同じ寸法にカットして、本体にネジ止めする穴を開けました。
(先に書いた理由で、これも2つ分です)
これに、アンプのフロントパネルに付いていたエンブレム(?)を移植。
おお!カッコいい!!
エンブレムって大事。
これが付くだけで製品感がアップします。
これで全てのパーツの加工が終了。
組み立てて完成です。
というわけで、こんな感じに仕上がりました。
(おっと、一個ゴム足を取り外し忘れてます)
ゴム足を取り外して、実際に使っているときの部屋の明るさに近い状態はこんな感じです。
ちょっと上から。
前面はフェンスをイメージして金属製の網に変更しましたが、透明アクリルよりもすごく良くなったと自画自賛です。
アクリルの時は、ボリュームやトーンコントロールを移植するつもりだったのですが、無いほうがスッキリするのでやめました。
左右のバランスをしっかり取ってからこのベースに載っけたら、もうボリュームもトーンも触らないことにします。
網の向こうに光っているのは、本来なら電源がはいったら小さいオレンジ色のレンズを裏から照らすパイロットランプです。
これ、現状では底になっているのが本来は前面だったのです。
オリジナルでは前からも上からも真空管が見えなかったので、アンプを立てて底面を前に持って来るように木製の台を作り、それに載っけている状態です。
パイロットランプは電球色で、真空管はぼんやりとオレンジ色に光るので、薄暗い部屋で なかなか良い雰囲気を醸し出しています。(実際に使っている時の部屋の照明は、電球色暗めなのです)
オリジナルの硬派な感じも良かったのですが、しばらくはこの状態で楽しもうと思います。
*1:このアンプはモノラル用なので、ステレオで使う場合は2つ必要なのです。