模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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前回おススメしそこなった白黒映画2本 ~「フランケンシュタイン」と「嵐が丘」

 こんばんは。

 

 先日、久しぶりの映画についての記事。

 白黒の映画を3本おススメするつもりが、最初の1本目でやたらと文字数を使ってしまって結局それだけで終わってしまいました。

mata1.hatenablog.com

 

 というわけで、改めてその時に登場する予定だった白黒映画を、今日こそは2本ともおススメするのです。

 

 最初の一本はこちら。

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 フランケンシュタインというタイトルを聞いたことが無いという人は居ないんじゃないか と言うくらい有名な映画ですが、観た事がある と言う人は意外と少ないのではないでしょうか?

 ユニバーサル・モンスターズの中でも知名度の高いこの映画、ホラーというカテゴリーに入れられていますし、まぁ確かにホラーなのですが、、、怖いかって言ったら怖いわけでは無いというか、、、

 当時(1930年代)であれば、この映画でも観客には刺激的で恐ろしかったのかもしれませんが、現代のホラーと比べたらホラーと言うよりはドラマに分類した方が良いのでは と思うような内容です。

 それに、主役(?)のモンスター、悪い事したっちゃしたのだろうけど、弁解の余地がある事が殆どなんじゃないか と思えるような事だったり。

 モンスターサイドからストーリーを見ると、一方的に悪者と言うのもどうかと思える部分もあるのでは と思うのです。

 旧い白黒映画でモンスターが出てくる安っぽい子供向けの映画 とか、もしかしてめっちゃ怖い映画?苦手! という認識を持ってる方、一度見て頂きたい。

 何故こんなに旧い映画が、知らない人は居ない と言えるくらい名が通っているのか分かるかもしれません。

 旧い割に とか、旧き良き とか、余計な前置きは必要なく面白いです。

 

 あと、さすがに皆さんご存知かもしれませんが。

 フランケンシュタイン と言うのは、モンスターを作り出したマッドサイエンティストの名前です。

 あの怪物は映画の中でもモンスターとしてクレジットされています。

 でもそうなると続編のタイトルがちょっとおかしなことになってるような気がしないでもないような、、、

  とはいえ。

 時代と共に 本来の意味を取り違えられているものがそのまま定着する という事は珍しい事ではないので、もしいつかこのブログでフランケンシュタインのモンスターを作るような事があった日には、フランケンシュタインで通そうかと思います。

 

 

 2本目の映画は、私が観るきっかけになったのが先に音楽を聴いて感動し、一体どんな映画に使われたんだろう と言う好奇心から観ることになった という、映画です。

 

 それはこちら。

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 こちらも原作の小説も有名なので「嵐が丘」と言うタイトルと聞いたことが無い人はいないんじゃないかな と言う映画ですね。

 数年前に映画音楽の巨匠 John Williamsのコンサートに行った時、オープニング・アクトで演奏された、初めて聴く「Cathy's Theme」が素晴らしく、曲名を始め(コンサートでは分からなかった)そのほかの情報を苦労して探したら、嵐が丘のオープニングに使われた映画音楽だという事がわかり、その曲を映画の中で聴きたい と思い観ました。

 その時の事はこちら。

mata1.hatenablog.com

 *1

  

 音楽がとても良くて興味が出た映画ですが、映画の方もこれまたとても良かったのです。

 脚本的にも基本は回想録の様になっていて時系列の使い方がとても好み。

 物語的にも少し不思議というか、ファンタジーな所もあったり。

 いや、そんな事よりも。

 物語の中心人物であるキャシーを演じるマール・オベロンのまぁ綺麗なこと。

 先の映画音楽のタイトルも「キャシーのテーマ」ですから、この人の為の音楽だったわけです。

 ただ、見終わった後にマール・オベロンをちょっと調べてみたのですが、Googleが見せてくれる画像を見ても、嵐が丘劇中の様には思わなかったのです。

 あの映画の中での映像やストーリー、演技をひっくるめたキャシーが綺麗だったのかも。

 

 実際の所、旧い映画って観てみると退屈な内容だったり、途中で眠くなるようなものもあったり、懐古的な良さに助けられてるものもあると思うのです。

 でも、先のフランケンシュタインも嵐が丘も、これは良い映画だ と素直に思えるものでした。*2

 

 さて、「Cathy's Theme」ですが、おうちで聴きたい と思い探してみたところ、私が見つけられたのはこのCDだけでした。

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 John Williamsの名義で出ている映画音楽のCDです。
 全曲バイオリン協奏曲でまとめられているアルバムでバイオリンは Itzhak Perlman。

 John Williams名義になっていますが、彼が作曲したわけでなく、名画に使われた名曲を彼が指揮をしたものになります。

 内容はこんなの。

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 「Cathy's Theme」は最後に収録されています。*3

 パールマンさんのバイオリンはとてもやわらかく、艶もすごくて、編曲もまた良し、演奏も良し と文句のつけようは無いのですが、オリジナルのシンフォニーVerもまた良いのです。

 やっぱりシンフォニーVer.もおうちで聴きたい、となって探すわけですが、オリジナルの音源が入っているアルバムは見つからず、結局唯一見つけられたのがこちらでした。

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 シングル盤!

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 どうやらCD化もされていないどころか、LPレコードとしても無いみたいでした。

 その上、シングル盤も日本盤しか無い様でした。(どんだけ需要がないの?)

 ジャケットには当時の値段も表示されています。

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 以外と高い。

 

 待望のオリジナルの交響楽は、旧いレコードでノイズもソコソコ入っていますが、それでもやっぱりよかった。

 そんな苦労しなくてもYoutubeで聴く事も出来るのですが、当時の音を当時のメディアで聴く と言うのはなかなか良いものです。

 

 最後は音楽の話になってしまいましたが、映画を観ればもれなく音楽も聴けるシステムになっています。

 あまり旧い映画を観る事は無いという方も、たまには良いですよ。

 この機会にぜひ。

 

 

*1:実は他にもコンサートの時には気が付かなかったとても心温まる出来事も曲を調べた過程で発見することになったのです。そういう意味でもとても思い出に残る特別な曲になりました。

*2:ただ、嵐が丘を観終わった時の感想は「昭和の時代に主婦が午後に楽しみに観ていたメロドラマみたいな内容だ」でした(笑。いや、すごくいい映画なんですよ、なんですけどそんな風にチラッと思いました。

*3:タイトルは「Wuthering Heights」(嵐が丘)になっています