こんばんは。
今日は240Zの整備記録になります。
先日、燃料計の修理をしてる時に、偶然にも原因が分からずとても困っていた重大なトラブルの原因がつかめたかも? という記事を上げました。
その原因と思われるのはイグニッションスイッチ。
車のキーを入れて捻ると電源が入ったり、セルを回してエンジンをスタートできる、あの一番重要なスイッチで、どうもこれが接触不良を起こし始めている様です。
他の車の構造は分かりませんが、240Zはハンドルポスト横のコラムスイッチなどがある所(極々一般的なキーの位置です)にキーを入れるキーシリンダーがあってその裏側にスイッチが取り付けられています。
スイッチを交換するためにはコラムカバーを取り外しますがこれは下からネジで留めているだけなので、すぐに外すことが出来ます
カバーを外して裏から見ると(車のペダルの奥の方から運転席を見ると)、白い四角いコネクタが刺さっているのがイグニッションスイッチです。
このコネクタを引っこ抜きます。
これがイグニッションスイッチです。
スイッチは写真に写っている様にプラスのネジ(2本)でとまっていますが、とても狭いのでドライバーで緩めるのには角度的に難しいです。
本当はキーシリンダーごとゴッソリとポストから外してしまえば作業は楽になるのですが、盗難防止の点からか、そう簡単に外せるようには出来ていませんでした。*1
写真中央にネジが二つ写っています。
左は普通のプラスネジですが、その右隣りのネジにはプラスもマイナスも溝が切られていません。
これはこういう特殊ネジで、普通の工具では外せない様になっています。
手持ちの工具で外す方法は、、、あるにはあるのですが、ちょっと手間なので、スイッチを裏から外す事にしました。
ここで役に立つのは、普通のスタビーよりも更に小さなスタビードライバー。
長いドライバーを入れる余裕がない場所でも、これなら入ります。
↓この時に買いました。
外れました♪
カバーの中にある部品なので、見た目は新品の様に綺麗なのですけどねぇ。
中身の接点は摩耗してしまっているのでしょう。
さて、無事に故障原因であろうと思われる部品を外すことは出来ましたが、旧車の修理で困るのはここからです。
最初は外したスイッチを分解して接点を磨いて組み直すつもりだったのですが、見たところ分解整備できそうもありません。
となると、新しいスイッチを探さないといけないのですが、50年も前の車の部品を手に入れるなんて、至難の業、、、
となりそうですが!
アメリカは旧車乗りにとって天国の様な国で、なんと240Zのイグニッションスイッチも近所のオートパーツ屋に在庫してるところがありました。
オンラインで購入しておいて、仕事の帰りにピックアップしてきました。
ででん!
ニッサン純正はさすがに無理でアフターマーケットパーツですが、新品です。
開けてみると、、、
緩衝材も何もなく、箱の中にゴロンとスイッチが入ってました。
この辺もとってもアメリカンですね(笑
比較。
左がアフターマーケット、右がオリジナルです。
当たり前ですが、刻印等は違うものの、大体おんなじです。
あとは組み付けだけです。
中心の白いプラの部分にキーシリンダーのキーが入るのですが、下の写真の位置にしたら簡単にスイッチを所定の位置に戻すことが出来ました。*2
あとはネジを2本締めて、外したコネクタを嵌め込みます。(コネクタは間違った向きでは差し込めないようになっています)
キーを回してエンジンがかかる事を確認して、コラムカバーを戻して終了です。
スイッチを交換してからは、例の突然エンジンが落ちる という怖い症状は出ていません。
この修理をしてから結構な時間が経っていますが、今のところ再発していないので、恐らく大丈夫なような気がします。
これでドライブ中の不安が一つ減りました。
良かったよかった。