模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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敷地から一歩も出ない日曜日 (裏庭のあれやこれや と American Beauty)

 こんばんは。

 

 週末の土曜日は、仕事関連のコンベンションに参加していました。

 人混み、苦手です。

 知っている人に会う人混みはさらに苦手で、頭痛も出てきてかなり疲れました。

 そのせいか、日曜日は珍しく自分ちの敷地から一歩も出ないで過ごしました。

 もともと毎週日曜日は水槽の水替えをしたり、庭の仕事をしたり と家の雑用は沢山あるので、取りあえず庭に出てみると、足元から何かがバタバタっと飛んでいきました。

 あ!バッタ!!!

 と目で追うと、窓にぴとっと張り付きました。

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 大きさは大体6-7cmだったかなぁ。

 バッタなんて滅多に見ないので、大喜びで写真撮りまくりました。

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 ものすごいトゲトゲ。 

 でもって、太ももは鱗の様にびっしりと細かいパネルで外骨格を作っているんですね。

 なんて綺麗な。

 咄嗟にバッタ と思いましたが、これはツチイナゴっていうのと同じなのかな?

 (id:yuuko1220)りあさん、これなんですけど、おんなじですか?

 

 散々接写で楽しんだ後は、BBQグリルの掃除+メンテ。

 次の週末はMemorial Day Weekendで連休です。

 なんとなくカリフォルニアでは、このメモリアルデーがその年のBBQ初め みたいな雰囲気なので、それに向けて壊れた部品を交換したり、バーナーの掃除等をしておきました。

 週末は焼くよ~。

 

 今年は野菜を2種育てているのですが、折角育てるなら余り売っていない物 という事で、日本のピーマンと桃太郎を植えました。

 こっちのピーマンは、やたらデカくて肉厚で、全く苦みも無し。

 個人的に日本のピーマンの方が好きです。

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 プランターに2本育てていますが、ムリムリとピーマンが育ってきています。

 花芽も全部数えたら20個くらいずつ付いています。

 

 桃太郎も良い感じで育ってきています。

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 ちゃんと美味しく育つように、肥料と水の加減を注意しないと。

 

 最後のレモンも収穫しました。

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 でっかいでしょ?

 しかも丸いし(笑

 でも、間延びした味ではなく、結構おいしいですよ。

 

 鉢植え等に、気が付くと何処からともなくやって来る、いろんな雑草がありますが、葉っぱが可愛かったりすると庭に移動させたりすることがあります。

 すきな水草(水槽で水草育ててます)に葉っぱが似ている という理由で残しておいた雑草から、えらい可愛い花が咲きました。

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 ちょっとずつ増えてきたこの雑草、名前もわからないのですが、小さい花が咲きます。

 直径が5mmちょっとくらいの花ですが、午前中は上の写真の様に咲いているのですが、午後になると閉じてしまいます。

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 また閉じたところも可愛いのです。

 庭一面、こんな感じのいろんな雑草で埋まって、季節ごとに色んな花が咲いたら面白いな。

 

 この週末に見た映画は「American Beauty」でした。

 (もしかしたら、裏庭の流れでバラの話が出てくると思いましたか?)

 この映画、公開当時からずーーっと気になっている映画だったのですが、なかなか見られなかった。

 そんなに気になるのだったら とっとと見ればいいのに と思いますよね。

 その気になる理由というのが、私の周りではこの映画を見て 良かった!と言う人が1人も居なかったのです。

 この映画は、その年のアカデミー賞で、作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、主演男優賞 を受賞しています。

 これ、凄いですよね。

 政治的な事もあるでしょうから、アカデミー賞で沢山賞を取ったのは全部良い映画 とは思わないけど、作品、監督、脚本、撮影を取って、これで面白いという人が周りにいないって、どういう事? と逆に気になってました。

 でも、面白いという人がいない という事で、見る事に腰が重くなってしまっていたのです。(だって、何が良いのか全く分からない とかいう人が結構いたし・・・)

 でもずーっと気になっているものは、見るまで気になり続けるので、ようやく見てみる気になったのです。

 で、見てみたら。

 むちゃくちゃ良いじゃないですか。

 基本的に、映画は1週間に1本 としているのですが、それはせっかく見た映画の余韻をじっくり味わって、色々と考えたいからなのですが、この映画の余韻は凄いです。

 まだ浸ってますし、色々と考えます。

 

 (以下、具体的ではないですが、構成的なネタバレあります)

 始まって5分で「あ、この映画はいい映画だな」とピーンとくるものがあり、その通り序盤、中盤、終盤とグイグイ引き込まれ、最後の15分くらいは怒涛の展開。

 当時のコマーシャルのナレーションで、出て来る登場人物が全て病んでる映画だな とは分かっていたので、タイトルのAmerican Beautyは猛烈な皮肉を含んだタイトルなんだろう と思っていたのです。

 確かにその通りで、出て来る人出て来る人、みんな病んでます。

 で、どんどん日常が壊れていく過程を描くという、確かに見ていて爽快な気持ちになったりすることはありません。

 その時点ではタイトルは皮肉な嫌味という感じなのですが、、、、

 私の感想では。

 最後まで映画を見終わった時、American Beautyはそのままの意味に受取れてしまいました。

 どうかしてる と思われる様な感想なのですが、そう思ってしまったものは仕方ないです。

 あれだけ、どいつもこいつも病んでるなぁ 腐ってるなぁ と思っていた主な登場人物に対しても、最後まで見た後は嫌なイメージはさぁーっと洗い流されていて、誰に対しても残っていません、むしろ情が沸く というか、、、、。

 恐ろしい競争社会のアメリカで必死に生きているアメリカ人、どこにでも居るアメリカ人を皮肉たっぷりに描いた映画ですが、最後まで見ると映画からアメリカ(人)に対しての愛が感じられる程でした。(私の感想ですよ)

 そういう意味で、途中と最後で全く受け取り方が変わる、この「American Beauty」というタイトルは素晴らしいと思いました。

 

 特筆すべきは、主演のケビン・スペイシー。

 素晴らしい演技で、こりゃ主演男優賞とるわ と納得しました。

 最後の「良かった」の笑顔で救われた気がします。

 で、監督。

 この監督、他にどんなの撮ってるの?と思って、調べて見たら。

 監督、イギリス人やん!

 つまり、アメリカを良く知っている人が外から見てのこの内容だった という事ですね。

 多分、この監督はアメリカ(人)のこと、かなり好きなんじゃないかなぁ。

 上辺の陽気さや、エネルギーだけじゃない、深い闇の部分も含めて。

 じゃないと、こんな映画撮れないんじゃなかろうか。(私の感想ですよ)

 脚本を書いたのはアメリカ人でした。(なるほど と思った)

 お世辞にも後味の良い映画とは言えないし、ハッピーエンドか?と言われれば、そうでもないのですが、最後まで見た時に、それまでの何とも言えないモヤっとしたものが、フワッとしたものに変わる、ちょっと今までに無い感じの終わり方でした。

 私の中では名作入りです。

 

 さ、週末は連休です。

 流石に今週末は外に出ますよ~。