こんばんは。
毎年秋頃に開催される、全米で最大規模の日本旧車イベントのスタッフミーティングに出席しました。
毎年ミーティング会場になるのは、北米トヨタ本社近くにある トヨタ・ミュージアムです。
私が暮らしているエリアは、LA郡の南端で、港も近いからか日系企業の北米本社が多くあります。
ところが、ここ数年来その辺の事情が変わりつつあり、周りがザワついています。
日系企業がカリフォルニアから脱出を始めたのです。
既に日産の本社がテネシー州に引っ越してから何年か経ちます。
そして、トヨタ本社ももうすぐテキサス州に引っ越しすることが決まっています。
これは物凄い事で、トヨタともなると従業員の数もえらいことになっていますから、住民の大移動も伴い、巷ではこの辺りの日本人の数が大幅に減少するのではないか? と言われています。
(この車両は、映画「マイノリティ・リポート」で使われたプロップ(?)です)
こうなると、トヨタについてテキサスに移動しよう という会社も出てきたり、外食産業もお客の減少を懸念して移動する会社も出てくるそうです。
下請けや関連会社も多く移動するらしいので、文化形態が変わるのでは とまで言われているくらいです。
なぜそんなことが起こるのでしょう。
やはり税金の問題が大きいのでしょうか?
北米は各州によって州律というものがあり、税金も州が変わると全然変わってきます。
日本でいう所の消費税も州によって様々で、0%という州もあります。
高額商品を買う時は、小旅行がてらTaxFreeの州に行って買い物をした方が、旅行代を差っ引いても得になることもあったりします。
カリフォルニアは税金が高い州なので、大企業になるとその税率の差が経営に大きく影響するのでしょう。
出て行かれるカリフォルニアとは逆に、テキサスの方ではToyota Welcomeムードで盛り上がっているらしく、日系のマーケットがドンドン出来ているそうです。
それもあって、テキサスでも日本人が住みやすくなるだろう というのを当てにして、早めに行ってビジネスの基盤を作ってしまおう という人も多い様です。
大量に人が入って来る為、テキサスの住宅価格もこれから高沸すると予想されているので、その前に移住して家を買おう という人も居るかもしれません。
今回ミーティングが行われたトヨタ・ミュージアムも一緒に引っ越すらしく、もうすぐここの車たちも見る事が出来なくなるんだなぁ とちょっと寂しく思いました。
と同時に、大国の経済にも大きな影響を与えるような会社を持つ(しかもいくつも)日本って凄いなぁ、とも思いました。
昨年行われた旧車イベントは、写真も沢山撮ってきていたのに、忙しくて書き下ろす事が出来なくてアップして無かった様です。
今年ちゃんとアップする予定ですので、こちらで活躍する日本の旧車を楽しみにしてください。
(今日私が書いたことは、こちらで暮らす住民として耳に入って来る話 という程度に思ってください。)