模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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Hotei Live at Troubadour

 こんばんは。

 

 なんと、布袋寅泰のライブがWest Hollywoodで行われました。

 場所は老舗ライブハウスのTroubadour。

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 とても有名なライブハウスなので、名前を聴いた事がある人も多いのではないでしょうか。

 まさか布袋寅泰のライブをLAで見られるとは思っていなかったので、知った時には大興奮でチケットを購入しました。

 学生時に大好きだったBoowy。 

 公共交通機関アレルギーで知らない場所に行くのが恐怖だった上、田舎に住んでいた私は、当時大阪までコンサートに行く なんて大それたことが出来きませんでした。(そんな私がのこのこアメリカまで出てきて暮らしているんだから、人生わかんないもんです)

 その後働き始め、いつの間にか色んなコンサートにも行ける様になったのですが、すでにBoowyは解散したあとで、結局生で彼を見る機会は無いまま、渡米する事になりました。

 それが、ロサンゼルスで。

 しかも、場所がTroubadourと小さめのハコなので、すぐ近くで彼の演奏を見ることが出来るという、信じられない出来事です。

 事前に情報を集めたところ、セットリストの殆どは新しくリリースされたアルバム「Strangers」から となっていて、色んな大人の事情もあるんでしょうね、昔の曲、特にBoowy時代のは演奏され無さそうです。

 でもそんな事は関係なし とばかり、ヒーロー見参に大盛り上がりで会場に入ります。(私にとっては布袋氏は神様というより、ギターヒーローなのです)  

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 横から見ると、ステージとの距離はこんな感じです。

 もうヤバイ距離でしょ?

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 ステージの奥のほうではギターTech.の方が、チューニングをなさっていました。

 分り難いですが、膝の上に乗せているのは あの 布袋モデルです。

 このテクニシャンの方とは、後でちょっとしたコミュニケーションを取る事になるのですが、それはまた後ほど。

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 開演時間が近づくにつれて、スモークが立ち込めて来ます。

 そして、周りの照明が少し落ちて、布袋氏が登場!!ライブ スタートです。

 写真撮影は禁止されていたので、ライブの様子を写真でお伝えする事は出来ません、、、残念!!

 でも上の写真からも分ると思いますが、ほんとにすぐそこで布袋氏の魂のギタープレイを聴く事が出来ました。

 バンドの構成は、ギター、ベース、ドラムのトリオで、ベー・ドラの2人もイギリスから渡米したという事でした。

 当たり前ですが、MCもずっと英語で、演目は予想通りStrangersからでした。

 話の内容は今回の渡米での事や、今までのロサンゼルスでの思い出の話等。

 彼にとって一番印象に残っている思い出は、Q.タランティーノ監督に会った時の事だそうです。

 映画「Kill Bill」に「Battle without Honor or Humanity」が使われた事で、一気に彼の音楽が世界的に有名になったのですから、やはり心に残っているんでしょうね。

 でも面白かったのは、その話をしていた時に彼が言ったことで、「あの曲は世界中の人が知る事となったけど、当時は自分(布袋氏)の事は誰も知ってくれなかった」という事でした。

 どこかの映画祭か何かで、彼がパフォーマンスでその曲を演奏した時には、終わった後で彼の所にやって来た関係者が、「あのキルビルのテーマのカバー、すんごく良かったよ!!」と言われてガックリした と話していました。

 

 そんな話も織り交ぜながらライブは進み、「じゃ、次が最後の曲ね」と言って弾きはじめたのが、、、あのリフ!!

 

 「Bad Feeling」出たぁぁ~!!

 そこまででも物凄い盛り上がりだったのですが(そらこの距離ですからね)、BadFeelingが始まったときはエライ事になってました。

 なんというか、何かが爆発したような感じ。

 もうね、、、あのリフを目の前で見られたのは本当に感動でした。

 実は、昔かなり練習したことがあるんです、BadFeeling。

 でも、音は間違っているわけでは無いのに、全くあの感じが出ない、もう全然かっこよくならない。

 いい歳になってから始めた上に、もともとリズム感も余り良くないので、ああいう リズム感が服着て弾いてます みたいなギタープレイは本当に憧れます。

 最高にカッコよかったです。

 Bad Feelingが終わり、メンバーは楽屋に引き上げたのですが、勿論会場はもう大変な事になっています。

 暫くしてアンコールに再び布袋さん登場。

 彼は、「ごめんね、ここからちょっと日本語で話すから。」と断りを入れて、この日始めて日本語で話し始めました。

 ちょっと時間をかけてのMCは、なんだかしっとりとした感じで妙に感動的。

 日本を離れて活動している彼が、ロサンゼルスで頑張っている日本人が集まってくれたのは嬉しい と言ってくれた時は、なんか熱くなりました。

 感覚的には教室の中で、教壇に立って話している位の距離感なので、なんだかすごく近く(いろんな意味で)感じられて、ほんとによいMCでした。

 そして、曲に入るときに彼は 「じゃぁ、今日は日本人のお客さんの為にサービスしちゃおっかな」と言って始めた曲は、、、「No. New York」でした!!!

 続いて演奏されたのは「Dreamin'」!!!!!

 場内大合唱。

 こんなに声を出したライブは初めてです。

 一緒に行った友達は、私とは逆でBoowyは全く聴いた事がない という人だったので、狂ったような盛り上がりは異様な雰囲気だったらしく、彼曰く「ドン引き」だったという事でした。

 BadFeelingとDreamin'はBoowyの曲の中で、私が好きな曲の1位2位を争う2曲だったので、本当に感動しました。

 Dreamin'は、私には「社会に適応できないながらも、必死で生きている人への応援歌」に思えるのです。

 誰でも年齢さえ積み重ねれば社会に順応できる大人になれる と言う訳では無いでしょう。

 でもそれを表には出さず、心の中に何かを握り締めて生きている人は、日本にも沢山居るでしょうし、皆がそうだとは思いませんが、日本を飛び出してしまった人の中には、思う所あってそういう道を選んでいる人も少なくないと思います。

 だから歌詞にある「I'm Only Dreamin'」の”Only"という言葉には色んな意味が込められているように思います。

 もしかしたら、そういう所から彼はこの曲をリストに入れてくれたのかな?なんて思いました。

 

 Dreamin'で終了予定だったのかもしれませんが、余りにも声援が止まないので もう一曲やる? という事になり、「これ、自分の曲じゃないんだけど、後1曲だけ」(英語に戻ってました)と言って「Mission Impossible」のテーマを演奏してライブは終了しました。

 

 会場が少し明るくなって観客が動き始めた時、私はステージの袖の方に向いました。

 道具好きな私としては、なんとしても布袋氏のギターを写真に撮りたい。

 が、残念な事にギターは全て(3本使用されました)ラックに収納されて奥を向いています。

 うーーん、とちょっと悩んでから えーい ままよ! と先の写真に写っていたスタッフに声をかけました。

 「すみません!」と声を出して、初めて自分の声がガラガラで全く出ない事が分り、ちょっとビックリして、もう一度大きな声で「すみません!!」。

 テクニシャンの方が気がついたようで、こちらを向いてくれたので、「布袋さんのギターの写真を撮らせて欲しいのですが、、、こちらに向けていただけませんか?」と頼んでみました。

 その方は声を出さずに軽くうなずいて、ラックの方に行ってギターを手に取ってくれました。

 持ち上げてこちらに向けてくれるのかな?と思っていたら、なんとギタースタンドを出して来てくれて、私の眼の前に置いてくれました!

 何も言わなかったのですが、その辺はちゃんと分っていらっしゃったようで、ZodiacHoteiモデルを取り出してくれました。

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 感動しながら撮影をして、仕事に戻られているテクニシャンの方に「ありがとうございましたっ!!!」とお礼をすると、ニコッとして頷かれていました。

 感謝!!!

 興奮しながらその場を離れようと振り返ったら、私の後ろは物凄い人だかりになっていました。

 私の動向を見ていた人達が、同じように写真を撮る為に殺到したのです。

 うーん、これは多分この日の私一番のGoodJobだったと思います。

 

 こちらのライブでは、終わった後にミュージシャンが客席のほうに来たり、物販でCDにサインをしたりする事が良くあるので、万が一そういうチャンスがあったときの為にバンドスコアを一冊持参していたのですが、残念ながらそんな事は起こりませんでした。

 そのかわり、物販コーナーでサイン入りのCDが販売されていました。

 彼がLA入りして滞在しているホテルのプールサイドでサインをしたそうです。

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 ほんとにカッコよかった。

 未だに耳キーンが取れないのですが、最高のライブでした。

 

 今日も長くなってしまいましたが、最後まで読んで下さってありがとうございました。