模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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滋賀県長浜市観光 午後の部 其の二 黒壁スクエア ガラス体験教室

 こんばんは。

 

 少し前の話です。

 何の話からそうなったのかは忘れましたが、弟とチャットで ものづくり について話をしていた時の事です。

 「こんなんつくりたいんとちゃうん?」と、弟がメッセージと共に一枚の画像を送ってきました。

 それはトンボ玉の種類の一つで、「クラゲ玉」と呼ばれているガラス工芸品でした。

 初めて見たクラゲ玉に、私は うわー、やばいやばいやばい、むちゃくちゃ綺麗やん!!と、一発でやられてしまいました。

 さすが長い付き合い、私のツボをよくわかっています。

 私にとって、作った事が無い、綺麗な魅力的なものというのは、食べた事が無い、美味しそうな食べ物 が目の前にあるようなもの。

 そら食べたいですよね?

 それからネットや書物で調べて見ると、材料さえあれば、手持ちの工具で始められそうな感じです。

 ただ、調べて分かったのですが、トンボ玉というのは、元々日本の物の様で、こちらでワークショップやクラスを探しても見つかりません。

 本を読んでも、どうも詳しく知りたい所は説明していなかったりするので、これは手探りでまず初めて見ないとかなぁ、、、と思いつつ、綺麗な「クラゲ玉」は、パッと見ただけで10年とか修行しても作れるようになるかどうか、、、と言う風にも思いました。

 そんな状況なので、まぁ焦ってもしょうがないし、ゆっくり情報を集めよう と思っていました。

 そして、帰国することが決まった時に、日本ならトンボ玉のクラスとかがあるかもしれない と思い調べて見たところ、観光に行く事が決まっていた黒壁スクエアで、トンボ玉の体験教室があることが分かりました。

 今回の帰国は滞在期間が短かったので、すぐにS君と観光に行く予定日を相談して、クラス空き状況をチェックすると、幸いまだ空いていたのですぐに予約しました。

 

 さて、話が戻って滋賀県長浜市の観光の続きです。

 食後の後は、今回の黒壁スクエア探訪の大きな目的 パート2!

 ガラス工芸の実演体験です。

 私が予約をしたのは、黒壁体験教室 という所で、ここではトンボ玉以外にも、ステンドグラスや、吹きガラス等々、いろんなガラス工芸の体験が出来ます。

www.kurokabe.co.jp

 

 予約したトンボ玉のクラスは定員が2名だったので、友人のSに「一緒に受ける?」と聞いてみたのですが、「なんか危なそうだから見てる」という事で、彼は見学することにしました。

 ずっと待ってもらうのも、ちょっと悪いな とも思ったのですが、途中でタバコ吸いに外に出たり、その辺を見たりしているから気にする必要なし と言ってくれたので、その様にすることにして、折を見て私が作業している手元の写真を撮ってもらうように頼みました。

 

 予約した時間に教室に行くと、まだ先生が来られていない様で、待っている間に他のクラスを見ていました。

 吹きガラス体験の様子を見ていたのですが、(多分危ないからだと思うのですが)どちらかと言うと、若いお兄さん、お姉さんがメインの作業をして、それを受講者が補助をする という内容で、ちょっと物足りないなぁ という感じです。

 そう思っているところに、トンボ玉の先生が来られたのですが、、、他のクラスのインストラクターとは雰囲気が全く違って、ご高齢で見た感じもバリバリの職人。

 ヤタッ!!っと心の中で思いながら、先生に続いて作業部屋に入ると、先ず「トンボ玉の体験をなさりたいという事ですが、どんなものが作りたい とか、なにかありますか?」と聞かれました。

 こういう時は控えめな事を言わず 本当に自分がやりたい事を答えたほうが良いだろう と思い、「いつか くらげが作れたら良いな と思っています」と 言うと

 「最近は、色々と写真とかを見て、皆さん簡単にそういうものが作れると思われるようでが、そんなに甘いものではないんですよ!」 と心構えから、トンボ玉の歴史等、講義が始まります。

 (ちなみに、同じ時間にスタートした他のクラスの方からは、和気藹々とした雰囲気が漂ってきています。)

 本当ならもう1人受ける人が居るところですが、偶々私1人だけだったようで、みっちりお話を伺い、いざ実技に入ります。

 先生の雰囲気から予想した通り、作業の説明を聞いたら速実践という内容で、先生の対面に立って、同じ作業を自分でやる というスタイルでした。

 私は動きをチェックされながら、終始「腕の動きが硬い!!もっと同じスピードで動かす!!!」「はいっ!!」といった感じのやり取りが続き、気を緩める隙が全く無いままクラスが終わりました。

 

 これが私の初制作トンボ玉です。

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  作ったトンボ玉は、根付にしてもらいました。(受講料に含まれていました)

  この初めて作ったトンボ玉が、2015年最後の制作物になりました。

 

 このトンボ玉で一番難しいのは、花のパーツの制作なのですが、それは予め先生が作られていたものを使わせて頂きました。

 一番難しいところを飛ばしていると言っても、初めてのガラス細工制作は、とても難しく、でもそれ以上に無茶苦茶楽しかったです。

 

 後から先生のお名前を伺ったところ、実はトンボ玉界の重鎮的な存在になる有名な方でした。

 そんな方の体験クラスを受けることが出来て、ほんとに運がよかったです。

 

 クラスを終えて、再び黒壁スクエアを歩き出した時も、私はもう終始ニコニコで「おもしろかった~」とS君に話しかけていたのですが、彼は疲れ果てていました。

 始まると同時にピリッとした空気になった教室内で、かれは一気に緊張してしまい、タバコを吸いに部屋を出る事も出来ず、ずっと肩に力も入ったままでクタクタになり、肩もコリ、軽い頭痛まで起こる始末。

 弱々しく「ごめん、、、、写真も一枚も撮ってないわ、、、」ということでした。

 ちょっと悪かったなぁ と思ったのですが、楽しかったので大満足です(私は、、、)

 クラスの後、再びAMISUギャラリーに行ってみる事にしました。

 そこには物凄く綺麗なトンボ玉も何点か展示してあったので、実際に作業をした後で見ると感じ方も違うかな と思ったのです。

 クラゲは無かったのですが、恐ろしく緻密な花が細工されたトンボ玉があり 一体全体どうやったらこんなものが作れるのだろう、、、と見惚れるばかりでした。

 

 そうこうしている内に、段々と良い時間になってきたので、楽しかった黒壁を後にすることにしました。

 

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 ちらっと見えた長浜城。

 

 帰り道は、また暫く琵琶湖の横を走ります。

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 この辺は、琵琶湖の中でも幅が広いところなので、対岸は見えないです。

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 凪の海の様です。

 琵琶湖はいいですよ~。

 

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 走行中の車からなので綺麗には撮れませんでしたが、ライトアップされた彦根城です。

 また帰りも彦根から高速道路に入って帰りました。

 

 これで地元滋賀県の長浜市観光記はおしまいです。

 3回にもなってしまいましたが、 最後までお付き合い下さってありがとうございました。