模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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ふりだしに戻る。

 すごろくでは余り出て欲しくない目ですね。

 

 こんばんは。

 

 先日加工に出したカタナの(GSX-Rの)フロントフォークは、フライス盤に固定された時にペイントが剥がれてしまった箇所が数箇所あります。

 そのまま部分塗装してしまおうか とも思ったのですが、既に一度修正をしているので、あまり何度もそういうことはするもんじゃないか、 と思い直し、全部剥離して塗装し直す事にします。

 

 塗装は、する時は簡単ですが、それを剥がすのは大変です。

 

 実は、今までペイントを剥がす時は、何時も削っていました。

 どうもペイント・リムーバーはかなり強いケミカルというイメージがあり(実際そうなのですが)、怖くて使った事がなかったのです。

 今回のフォークのボトムケースは、キャリパーやフェンダーの取り付け部等、複雑な形状の所も多く、それこそ塗装するのは楽ですが、削って全部落とすのはかなり大変そうです。

 そこで、勇気を出して初めてのペイントリムーバー使用です。

 

 色々と調べてみて、出来るだけ優しそうな物を選びました。

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 同じ商品が日本であるかどうかは分かりませんが、系統は同じものがあるかもしれないので、何かの参考になれば、、、

 柑橘系由来の剥離材で、赤地でSaferと書いてあるのが良いですね。

 室内でも使えると書いてあるので、有毒な揮発ガスも無いようです。

 

 早速使ってみました。

 Gel状で、壁面等にも使えるという事ですが、硬さはヨーグルトくらい。

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 色もオレンジ色で、匂いも柑橘系の爽やかなものなので、ほんとにヨーグルトみたいです。

 

 これを刷毛で剥離したい所にペタペタ塗って、、、

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 後は30分位放置 となっていますが、この日は乾燥していたので、塗った傍から乾いてしまい、ちゃんと作用するようにラップでくるみました。

 (実際は、塗り終わった頃にはペイントが溶けて来ていたので、かなり早く効果が出たようです)

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 暫く放置してラップを剥がしてみると、塗装はボロボロになっていました。

 けれども結果から言うと、ラップで巻いたのは失敗だったかもしれません。

 多少乾いても、上からポッテリと塗ってやって、そのままにした方が ボロボロになったペイントを拭き取る作業が楽だった様に思います。

 ラップで乾燥を防げたものの、溶けた塗料がビタビタしていて、綺麗に拭き取るのに苦労しました。

 端のほうで乾燥していたところは、古いクレジットカードをスクレーパー代わりに使って、ボロボロと取る事が出来ました。

 細かいところは水をかけながらブラシで擦れば綺麗になり、使った刷毛や容器も水で洗えば流せる水溶性というのも使いやすいです。

 

 あっという間に剥離することが出来ました。

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  こんなに楽に剥離できるとは思っていなかったので、面倒がらずにやり直す方を選んで良かったです。

 しかし、今までは

 劇薬、危険=効果絶大

 優しく安全=いまひとつ

 という図式が頭にあったのですが、この剥離材はちゃんと働いてくれて大満足です。

 

 これで2本のフロント・フォークは塗装前のふりだしに戻りました。

 後は表面をチェックして、後日再塗装です。

 

 

追記

 今回使った剥離材はキツイ刺激臭も無く、安心して使える と書きましたが、無害というわけではありません。

 塗布して数分で塗料が溶け始めるのですから、強いケミカルである事に変わりは無いです。

 作業中は使い捨てグローブを着用していましたが、剥離材が良く付く指は直ぐにボロボロになり何枚も交換しました。

 使用時はグローブ、目を守るものを必ず着用して使いましょう。