模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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フロントフォークの塗装失敗→修正 (GS1000SZ)

 こんばんは。

 

 先日塗装したフロントフォークですが、一本失敗してしまいました。

 塗装をしたのがシロアリ検査の直前だったので、壁の検査の為にアクセスしやすいように、ガレージの中にあるものを全て中心に集めて置かないといけませんでした。

 その時に、塗装したばかりのフォークも一緒にガレージ内に置いて乾燥させていたのですが、どうやら片付けている途中にどこかに擦ったらしく、塗装に傷が付いていました。

 うわちゃー と思ったのですが、そこだけ修正すればいいか と思い、傷の所だけもう一度サンディングして再塗装しました。

 そしたら、、、

 なんと、再塗装した周辺が、シワシワのヒビヒビになってしまいました!

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 うわーーー、ひ、ひどい、、、

 下のペイントが溶けて収縮したような感じになってしまいました、、、

 同じペイントを使ったのに、なんでこんなことになったのでしょう?

 (またしても欲張って厚塗りし過ぎたか?)

 苦労してここまで来たのに、大失敗です。

 色んなことを出来るだけ自分でやろう とすると、こういった失敗も数多く経験します。(それこそ、星の数ほど)

 それはもうしょうがない事なので、次にどうするかを考えます。

 一度失敗した塗装は、そのまま上塗りしても絶対に良い結果は出ないので、選択肢は2つ。

 全部剥離してもう一度最初からやり直すか、この状態を修復するか です。

 やり直すのが一番綺麗に出来るのですが、せっかちな私はこの状態から修復する方法を先ず試してみます。

 トライして駄目だったら最初からやり直せば良いだけですから。

 

 修復には塗膜の研ぎ出しを試してみます。

 車やバイクのプラモデル製作では御馴染みのテクニックですが、自己流なので もし試してみよう という方は色々と調べて見て下さい。

 

 上の写真の状態から、全体に軽くペーパーをかけて、クリアをスプレーします。(普通のスプレー缶を使っています)

 クリアをかけて、また下の塗装が荒れるかもしれないので、何度か薄く載せて、軽く乾かして、を繰り返し、もう大丈夫かな?と思ったら厚塗りをして、クリアの塗膜がある程度の厚みになるようにします。 

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 クリアをスプレーし終わって乾燥させた状態です。

 この状態で完全に乾燥させます。

 

 そしたら、修正箇所に耐水ペーパーをかけます。

 余り荒いものを使わないように、様子を見ながらペーパーがけです。

 

 この時私が注意している事がいくつかあって、1つ目は角にはペーパーをあてないこと。

 角はどうしても平面や窪んでいる所と比べると、塗膜が薄くなってしまいます。

 そこを他と同じようにペーパーがけしてしまうと、クリア層を突破してベースカラー(今回は黒)まで達してしまうことがあります。

 

 2つ目は、ペーパーをかけていくと、ペーパーがあたった場所は艶が消えてきますが、窪んだ所は艶が残るので、ペーパーがけ出来ていないところが一目瞭然です。

 そうなると、全部を均等にしたくなってしまいますが、多少くぼんだところが残っていても大丈夫なので、深追いしないことです。

 

 どちらもクリア層を突破してしまうことを避ける為の注意点です。

 クリアを抜けてしまうと、そこははっきりと境目が出ると思うので、もう一度やり直しになります。(目立たない場所なら、そのままGO! しますけど、、、)

 

 ペーパーがけが終わった状態です。

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  私は#1000から始めて#1500までかけましたが、#1200でも大丈夫だと思います。

 それよりも、ペーパーが乾かないように水をつけながら作業する事と、水が削り粉を含んだ時に、白濁している時はクリアを削っていますが、黒く濁ってしまったらクリアを突破したことになるので、そうならないように注意します。

 

 ペーパーが終わったら、コンパウンドで磨きます。

 多分調べたら正しいコンパウンドでの磨き方 と言うのがいくらでも見つかるでしょうけど、適当にやってもそこそこ艶は出ます。

 最初に傷取り用の中でも細かい部類に入る程度のコンパウンドで磨きます。

 ペーパータオルにつけて、ゴシゴシこすります。(私は、、です)

 脂分が抜けて乾いてきたら、ウエスで拭き取って、またコンパウンドで磨く を繰り返します。

 何度か繰り返して、これ以上は艶が出ないかな という所まで来たら、最終仕上げ用のコンパウンドに切り替えて、同じことを繰り返します。

 これだけです。

 

 下の写真はペーパーがけが終わった面。

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  こちらはコンパウンドをかけた面。

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  比べられるように、一部分だけ磨きました。

 (上半分は磨き後、下半分は前)

 何とかなりそうです。

 

 後は、シワヒビになっていたところ全体を磨いて終了です。

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 最初からやり直ししなくて良さそうです。

 よかった~~~~~。

 

 この研ぎ出しは先に書いたように車やバイクのプラモデルを塗装した後に行う作業と同じで、塗装の後に貼ったデカールの段差や艶の差を消すためにクリアコートして、研ぎ出して段差を消すと同時に艶を出します。

 プラモデルだと物自体が小さいので、寄って見る事も多くなり、小さい傷が凄く目立ってしまうので、ピッカピカになるまで磨きます。

 コンクールコンディションまで持っていくとなると、車やバイクもそれくらいピッカピカに磨かないといけないでしょうけど、普通に乗る自分用なら、大体磨けていれば十分綺麗に見えると思います。

 

 研ぎ出しすると、塗装しただけよりも面が綺麗に出るので、映り込みがガラッと変わります。

 修正したフォークの方が、もう一本よりも綺麗になってしまったのですが、同時に2本見ることは出来ないので、まぁ大丈夫でしょう。(←やっぱり大雑把)