模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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迷宮の入り口に立ってしまいました。

 こんばんは。

 

 事の発端は昨年の秋に遡ります。

毎年参加している車のイベントに240Zで向かったときのことです。

朝6時前には着いている感じで何時も現地に向けて出発しているので、辺りはまだ真っ暗でした。

240Zを含めて、旧い車はヘッドライトがやたら暗い事が多いのですが、私のZも走行中に「電気切れてる?」とか思って確認のため消灯してみて初めて「あ、点いてた」 と思うほど暗かったんです。

と前もって言い訳してみたのですが、そのイベントに向かう途中で道に迷い、U-ターンした時に道にあった出っ張りに気付かずにぶつかってしまいました。

チラッと書いた事がありますが、下顎(フロントスポイラー)を割ってしまったのはその時です。

その時に一緒に居たメンバーの一人から、「前から思っていたんですけど、いくらなんでもライト暗すぎです。」と怒られてしまい、これを機にヘッドライトをHIDにアップグレードしよう と言うプロジェクトを始めました。

 

 ただ、そのプロジェクトを始める前にやることがありました。

ライトを何とかしたほうが良い と指摘してくれたのはプロのメカニックの方なのですが、彼が言うには いくら旧いと言ってもライトが暗すぎる。もしかしたらライトまでしっかりと電圧が来ていないかもしれないから、先ずそれをちゃんと調べたほうが良い と言うことです。

私のZは、なんだかんだありましたが、入手してから結構な年数が経っていますので、その間に色々と手を入れています。

ボディは全塗装して(前回の240Zの記事の最後の写真は2年前のものなので、塗装後です)、エンジン、トランス・ミッション、デフは載せ換え済み、足回りもコチョコチョといじくっています。

と言う感じで、殆どの所は何かしら手をいれているのですが、入手して殆どなんにもしていない箇所があります。

それが、私が苦手な 電装系 です。

 私の知識が間違っていなければ、HIDのライトは点灯中の消費電力はハロゲンよりも少ないので、配線にかかる負担は少なくなりますが、火を入れる時の突入電流はハロゲンよりも高く、電圧が足りなければ点火しないです。

ですから、もし現状でヘッドライトのコネクタで十分な電圧が来ていないと、HIDに換えても点火しないかもしれません。

と言う事で、Zのヘッドライトに来ている電圧を測ってみました。

 

 電圧を測るのに、コネクタのどの端子がグランドで、どれがハイビーム、ロービームの電源なのかをテスターを使って調べてみました。

その時、予想したのと全く違う結果が出てビックリしてしまいました。

ヘッドライトについているコネクタは端子が3つ付いているもので、予想では一本がグランド、後はHigh.Lowの電源になっているだろう と思っていたのですが、消灯時にチェックしたら3本とも+が来ています。

これはどこか配線がおかしい? と思ったのですが、もしそうだとしたらライトがつくはずもありません。

コネクタを外した状態でスイッチをライト点灯の位置にして調べてみると、+だったところがグランドされています。

そういう回路になっているのは初めてみたので、これは今までのオーナーが何かややこしいことをして無理やりライトが点くようにしてしまったのか と思っていたのですが、メカニックの友達に聞いてみると、ポジティブ・コントロール と呼ばれる回路なのだそうで、余り使われていないものの普通の回路だそうです。

 

 そんなこんなで、ヘッドライトのグランドと+が見つかったので電圧を計ってみると、バッテリーの電圧は13V位あったのですが、ヘッドライトのコネクタで電圧を測ってみると10Vチョイしか来ていません。

これはロスが多すぎですね。

試しにその状態でHIDのライトを繋いでみたのですが、やはり点火しませんでした。(不良品の可能性も、、、と思ってバッテリー直で繋いでみたらアッサリ点きました)

 

 私の 240Zは既に製造されてから40年以上経っています。

配線も古くなって酸化している部分もあり(特にコネクタ周り)、彼方此方で抵抗が増えてきていると思います。

やはりちゃんと端子を磨いたり、接点を掃除したりしてやらないと正常な働きが出来なくなっているようです。

今まで避けていましたが、そういう時期が来たのか、、、、と諦めて電装系のメンテナンスを始めることにしました。

 

 240Zのヘッドライトのコンビネーション・スイッチはハンドルポストから出ているレバーに付いているので、先ずはそのスイッチ周りから、、、 とハンドルポストのカバーを外して見ました。

そこで驚愕の事実が!

コンビネーション・スイッチから出ている配線のカプラの所で、ワイヤーが2本熱を持って皮膜が溶けて銅線が剥き出しになっていました!(ヒィ~~~~~)

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近くに接触しそうな金属が無かったから良かったものの、ちょっと怖い状態です。

今まで多くの人の手を経て私の所に来ているので、後から付け足された配線も沢山あったり、勝手に繋ぎ方を変えられていたりする所もあり、下手に触ると機能しなくなりそうで、触るに触れなかったのでそのままにしておいたのですが、これは本腰入れて配線図と照らし合わせて一つずつチェックしていかないと駄目みたいです。

軽く接触不良を起こしているかどうかを見たり、接点クリーナーでチャッチャと整備しておしまい とか思っていたのですが、、、とんでもない迷宮の入り口に立ってしまったような気がしました。

 ここ何年かは、殆どトラブル・フリーで全く手がかからなかくなっていたので、カタナを入手して少しずつ仕上げていこう と思っていたのですが、上手く行かないものです。

 

 という訳で、初めての240Zの作業記事なのですが、いきなり地道な点検作業が続きそうです。