こんばんは。
今日は実際の模型制作から離れて、ジオラマの電飾について です。
このジオラマはファースト・ガンダムの名シーンの一つ ジャブローに潜入したシャアの駆るズゴックが迎撃に来た連邦軍新型MSのジムを圧倒的な強さで返り討ちにする という場面を再現しようとしています。
ズゴックのモノアイを点灯させるのは、これまでの記事にも載せているので既に決定ですが、せっかくジオラマなのでもうちょっと他にも電飾してみたいところです。
そこで、劇中同様ズゴックの爪がジムの胴体をズゴッ としている様に制作していますから、ジムの胴体の中が ヅヅッ ヅヅッ と回路がショートしてスパークしているような演出をしてみよう と思いました。
ヅヅッ、ヅヅッ とスパーク となると、モノアイ点灯の様に単純にLEDを電池につなげばOK というわけにはいきません。
こういった ちょっとややこしい電飾をする場合、幾通りかの方法があると思いますが、PICと呼ばれるマイコンを使う という方法がまず浮かびます。
PICを使ってとんでもなくややこしい仕掛けを組み込んだ模型を制作なさっている超絶モデラーの方達をブログ等で見る事が出来ますが、PICを使うにはライター(PICにプログラムを書き込むために必要な機械)を用意したり、プログラムを書くのもかなり難しそうで、経験の無い人が一から始めるにはかなり大変そうです。
そこで私が使ってみようと思ったのが タイトルにもあります arduino(アルデュイーノ)という名前のマイコンです。
これもPICの様にプログラムを書き込んで色々な電気部品を操作することが出来るものです。
そう聞くとやっぱり結構難しい事のように思えるかもしれませんが、実際私もArduinoを使って見るのはこのジオラマが初めてですし、少し前までは存在すら知りませんでした。
ここがすごく重要なのですが、そんな私でも使えるんじゃないかな と思えるくらい簡単そうに見える のがArduinoです。
勿論全く何もしなくて自由に使える というものでは無いですが、本を読んだり、それこそネットでちょっと調べたら簡単なことなら比較的すぐに出来ると思います。
というわけで、Arduinoって一体なに? というお話です。
このブログは私の性格上、なんにでも興味を持って、節操無く何でも作り始めてしまったり、またなんの統制も無いまま記事にしてしまっているので、いろんなジャンルのことが浅く出て来ます。
なので、たとえば模型を検索して来て下さった方は、車やバイクには興味なかったりする事もあるでしょうし、刀(GS1000SZ)のキーワードで来て下さった方はお菓子作りの記事を見ると なんじゃこりゃ と思うかも知れません。
ですが、このArduinoは発想によって使い方は無限に広がる可能性があるので、それこそ模型からバイク、料理まで 色々な趣味に関連したものが作れるかもしれません。
これがArduinoです。
Arduinoは色々なタイプがあるのですが、私はUnoという機種を最初に選びました。
日本でもアマゾン等で、多分3000円くらいで購入できると思います。
後はUSBケーブルとパソコンがあれば始めることが出来ます。
Arduinoには14のアウトプット端子と6のインプット端子があり、それに接続されたセンサー(インプット側)やアクチエーター(アウトプット側)を操作するためにスケッチと言われるプログラムをパソコン上で書いて、それをArduinoにアップして動かします。(USBをつないでおけばPCから電源も供給されるのでACアダプター無しでも動かすことは可能です。)
スケッチを書くソフトはArduinoのHPから無料でダウンロードでき、アップするのはUSBで接続するだけです。
日本語のサイトは私には見つけられなかったのですが、色んな方が日本語環境でのダウンロードの仕方や使い方を説明していらっしゃいます。
もし 興味が沸いた! という人は検索してみてください。
Arduino アルデュイーノ 入門 ダウロード 等のキーワードで沢山出てくると思います。
私はほんとうに始めたばかりなので、偉そうに詳しく説明することは出来ませんが、ちょっと検索すれば世界中の人が色々なアイディアを具現化している事がわかると思います。
YouTubeとかでも検索すれば色々出てきますので見てみてください。
カー用品としては 絶対こぼれないドリンクホルダー とか作っている人とかもいたと思います。(これはArduino云々以前に、ハード的な工作レベルがものすごく高かったですが)
Arduinoは12vでも動くので、必要かどうかは別として、ウインカーをLED化してArduinoで制御すればウインカーリレーを外す事が出来ます。(点滅スピードの操作も出来ますし、ハザードとして点滅させる事も可能です)
さらに、加速度や角度を感知するセンサーを使えばバイクのウインカーの自動キャンセル化も可能だと思います。
手をかざせば色々な音を出す楽器 を作っている人もいます。
そうかと思えば、ドアをノックするパターンで自宅のドアの施錠を鍵なしで出来るようにしている人とかもいました。
今回の使い道のLEDの点灯を操作するのも、たとえば入力端子に音を感知するセンサーを繋いで、それをスイッチとして使うスケッチを書けば、ゆびパッチンをすればLEDが点灯する とかいう事も出来るようになります。
と、そんな風に無限の可能性を秘めたArduinoですが、私にかかったらLEDを数個付けたり消したりする為だけに使われてしまいます。
長くなってきたので、今回のジオラマで具体的にどういう動作をArduinoにしてもらうのか ということと、ハード面の事を次回書いてみようと思います。