模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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ジャブローに散る 22 (ズゴック モノアイシールドの工作)

こんばんは。

 

 ここまで何とか順調(?)に進んで来ている「ジャブローに散る」のジオラマ制作ですが、実は一つ大きな懸案事項がありました。

しかも重要なポイントで、これがもし上手く形に出来なかったらジオラマ制作が頓挫するな、、、という程です。

なので、そこを出来るだけ見ないようにしてここまで来たのですが、そろそろ手をつけないといけない段階になってしまいました。

と、えらく勿体つけてますが、サブ・タイトルにもありますように、ズゴックのモノアイ・シールドの工作です。

 

 ちょっと前に遡ってズゴックの頭部を工作した時にモノアイシールドをくり抜いたのですが、どうすればちゃんと具現化出来るか決まっていないのに、なんにも考えずにシールド部全部を切り取ってしまいました。

その後でLEDを取り付けるアクセスが悪くなったり、モノアイシールドをどうするか アイディアも浮かばなくて、早まったことをしてしまった とちょっぴり後悔しました。

 

 ズゴックの場合、モノアイ・シールドは頭部をグルッと一回りしています。

先のグフでは、シールドは前半分のみなので、帯状にセルを切ってヘルメットのパーツに沿わせて固定しただけなのですが、一周ぐるりとなってしまうと何処かで継ぎ目を作らないといけなくなってしまいます。

モノアイシールドは半透明で後ろからLED光を透過させてモノアイに見せるつもりだったので、その継ぎ目も見えてしまう可能性があります。

一番目立たないように接ぐには胴体と頭のてっぺんを繋いでいるほそーーーい柱の後ろで接ぐのが一番に思いましたが、兎に角細いので寸法をしっかり取らないとずれてしまいそうです。

その上、形状が唯の帯状ではなく、かなり複雑に素材をカットしなければならなかったり、微妙に3次曲面になっていたり、てっぺんとのクリアランスが厳しかったり、やたらとシビアな工作になりそうです。

さらに、なんとか切り出したシールドをどうやって固定するか、塗装はどうするのか、シールドのスモーク化は?等々、問題山積みです。

 

 先ず、最初の問題(これが一番厄介だったのですが)、シールドの固定です。

切り出しは、型紙を何度もあてがって微調整して行けば良いので、根気良く時間をかければ何とか切り出せました。

出来た型紙をアニメ用のセルに貼り付けて切り出します。

透明プラ板が売っていれば、それを使えば良いのですが、こちらでは入手出来ないので、セルを使いました。

さて、それを頭部に接着するのですが、アニメのセルはプラモデルの接着剤が使えません(材質的にそれでは溶けないので直ぐに取れてしまう)ので、他の接着剤を試します。

クリアボンドを使ったのですが、これも上手く付きませんし、硬化まで時間がかかりすぎて、その間シールドを正しい位置に固定しておくのが凄く困難でした。(材料の弾力やたわみを利用して無理クリ頭部にフィットさせるので、少しでも硬化していないうちに手を離したりすると浮いてしまいます)

瞬間接着剤はフローが良すぎて困りますし、透明な材料には白化の危険があるので出来れば使いたくないです。

これはいけそう と思ったのがゼリー状の瞬間接着剤。

これだと最小限の量で点付け出来そうで、硬化剤と併用すれば白化も最小限に出来るかも知れない と試してみました。

前から見えないように、丁度柱の後ろの位置で点付けするのですが、点付けで固定しても、シールドを押さえている指をちょっとでも早めに離すとやはり浮いてしまいました。

結構弾力が強いようです。

苦肉の策で、頭部の柱の所でシールドを目玉クリップで挟み、点付け、その次の柱の所でシールドを挟み点付け と言う感じでちょっとづつ進めて行きました。

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何箇所か止まっても、進むにつれてシールドの張りが強くなってくると、点付けの接着剤では保持できないらしく、はがれてきたりして、またやり直し と言う作業が続きました。

 

そんなことを数時間続けて、やっとこさ装着完了して、胴体とドッキングさせてみました。

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なんとか形になっています。

が、シールドの外形が末広がりになっているので、胴体に入り込む部分は開口部よりも少し大きくなっていて、それをたわめて胴体になんとか装着したものの、この写真撮影の後、頭部を分離したらシールドが剥がれてしまいました。

 

 それだけの時間をかけても、一度の試適で外れてしまうようでは、おそらく方法としては間違った方向なのでしょう。

別な方法を考えよう と思い、必要な条件をもう一度整理してみました。

溶剤系の接着剤では無く、接着力はそこそこ強力で、なおかつ硬すぎて脆いということが無く、硬化時間は出来るだけ速く、表から見ても目立たない、という接着が出来る材料があれば良い ということです。

そんなもんあるのか??? とよーく考えて、一つ良い材料が浮かびました。

グルーガンは上の条件を全て満たしている感じがします。

 更にもう一つ、モノアイシールドはスモークにするつもりなのですが、塗装をした後で接着すると、塗装ごとはがれてしまいちゃんと固定できなさそう。

かといって、接着した上から塗装すると、接着の跡が目立ちそうです。

さて、どうしよう 考え、此方も別な材料が思い浮かびました。

車のガラスに貼るスモークのフィルムをセルの代わりに使えば良さそうです。

こんな事もあろうかと、ずっと昔に使った余りを残してあったのを思い出したのです。

何でも取っておくモンです。

 

さぁ、方向が決まったので早速シールドを作り直しました。

型紙はあるので、それをスモークフィルムに張って切り出し、クリップで留めながらグルーガンで固定して行きます。

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融けたグルーをチョンと付けて、息を吹きかけて冷ますと直ぐに固まります。

接着力も申し分なさそうです。

結構きつめにスモークがかかっているので、グルーの跡や継ぎ目も気にならないようです。

 

なんとかイメージ通りなりました。

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胴体に試適して、LEDもセットしてテストしてみました。

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 ちゃんと、モノアイも透過して見えています。

 

 一番の問題点が何とか形になって計画を断念しなくて良くなったので、本当にホッとしました。

出来てしまえば何ということなさそうですが、本人結構必死でした。

 

 次は今回の作品の電飾に関する記事を書こうと思います。

新兵器を投入するので、それについても ちょっとジックリ書こうと思っています。