模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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近くにあった凄い技術

こんばんは。

 

最初にお断りしておきますが、今日の記事は自分の仕事では無いです。

そして、日頃からこういう事をしている人には普通の事かも知れないです。

 

先日の記事の なんてことない週末 で購入したパンツを相方が仕立て直してくれました。

 

調整できるよ と言ってくれたのですが、かなり厚手の生地だったので家にあるミシンでは無理なんじゃないか? と思っていたので、急いで仕立て屋さんに持っていけば多分週末までには出来るだろうから、無理だったら言ってね という事でお願いしていました。

 

今日出来たらやってしまう といわれた日、仕事中にメールが届きました。

 

「ミシンの根性なし、、、、」

 

やっぱり無理だったのか と思い、明日仕立て屋さんに持っていくからおいといて と返事したら

 

「ミシンより細かく手縫いしております」 

 

と返事が返ってきた。

うーん、大丈夫なのか? と思ったのですが、出来る と言っているのでお願いすることに。

暫くしたら、また連絡が入っていて、ひとこと。

 

「オラやっぱり天才だと思うの」

 

どうやら出来たそうです。

どんな仕上がりになっているのか、楽しみに帰宅して見せてもらいました。

 

私は手先を使った作業は大好きなのですが、小学校の時の技術家庭科で縫い物の授業を受けて以来、裁縫関連には手を出しますまい と心に誓ったくらい苦手です。

だから、余計にそう思ったのかもしれませんが、びっくりする仕事がなされていました。

 

長さをあわせて切る 所まではまぁ出来るでしょうが、そこから裾をあげて縫うときに

「生地に近い色で丈夫な糸がなかったので、少々糸が目立ちそうだったから表に出ないように縫った」

 と聞いていました。

が、どういう意味か分からなかったのですが、完成品を見て ・・・・え?

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た、確かにここを縫ったのだろう と言う感じで軽く段差 というか くぼんだ感じで線は出ているのですが、縫い目は見えません。

 

裏を見てみると、ちゃんと縫い目があります。

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なんでも糸を通すとき布を貫通しないように、布のこちら側の表面の糸を何本か通して縫って行くんだそうです。

布がどういう風に出来ているのかよく知らないのですが、要するに布の厚みの半分まで針を通して縫っていく と言う感じなのでしょうか。

まつり縫い、まきかがり、ブランケット・ステッチ と言う3種類の技を組み合わせて縫っているということです。

それがどういう技なのか、私にはさっぱり分かりませんが 特に最後のブランケット・ステッチなんて、どう聞いてもプロレス技の様でとても強そうです。

いいミシンだと、まつり縫い というのは出来るそうなのですが、すこーしだけ糸が向こう側(表)に出てしまって縫い目が見えるそうです。(もしかしたら、物凄く良いミシンは見えないのかも と言ってました)

 

この世界に明るい人には珍しいことでは無いのかも知れませんが、まさか布を貫通させないで縫えるとか思いも寄らなかったので、ほんとに感心してしまいました。

 

身近にもまだまだ知らない色んな技術というのはあるものですね。